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Dear…
作:小羽 朔夜


ねぇ、貴方は幸せだった?
貴方にとっても今までは幸福な日々だった?
けして、良いことばかりじゃなかったけれど。辛いことだってあった筈だけれど。


貴方が大好きだったよ。
柔らかく微笑んだ目許も、よくまわる愉しげな口許も、固く引き締めた横顔も。
器用な手、腕を振る仕草も。

頼りがいのある背中も。脚を組み直す些細な動作も。

全てが好きで、抱きつきたいって衝動に駆られた私を貴方は知らないでしょう?

泣いた私を慰めたのも、怠慢を厳しく戒めたのも、満面の笑みと共に褒め称えてくれたのも、全部貴方の言葉でした。それはまさしく、私の道標に等しかった。

バカ騒ぎしたこともあったね。他には何も見えなくて、そればかり追いかけてた。そして、後でバカだったよねって笑うんだよね。

無理して、辛い表情を浮かべてたのも知ってた。私は少しは力になれていたかなぁ。ずっと貴方の味方でいようとあの時思ったんだよ。

会えない時、どうしても貴方の存在が嘘じゃないって確かめたくて電話やメールしたら下らない話に付き合ってくれたよね。それがどんなに私の救いになったかなんて貴方は知らないでしょ。


ねぇ。離れたくないよ。
まだ、貴方とやりたいこといっぱいあったんだよ。早すぎるよ。


カーテン越しの朝日、夕闇に染まる景色。
図書館から見えた空、中庭から望む校舎。
貴方の好きだったコト。嫌いだったモノ。
そんな何気ない一時が好きだったから。それが心に触れるたびに貴方を想うよ。

時には私を思い出して。ずっと幸せでいて。
たまには思い出話するのも良いよね。無理はしないでね。


ねぇ。寂しくて仕方ないよ。
せめて明日は貴方は笑っていて。笑顔を覚えておけるように。
弱くてごめんね。明日だけは空が泣いても許して。風が纏いついたら抱き締めて。
次会う時は笑って貴方の幸せを願うから。

今まで、ありがとう。大好きだよ。


閏年の、珍しいこの日に書き上げたかったんです。

いつも支えてくれていた彼、彼女に幸せが訪れますよう。













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