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氷鉋鳴海の事件ファイル
作:Daisy Katsura



File 08.怪しい奴


 旅館を出ると、二人は駐車場にやって来た。そこには、理奈のバイクが止まっていた。
「成瀬川」
「何ですか?」
「投げ飛ばすなよ?」
グサッ!──理奈は今の一言で傷付いた。
「あ、悪い」
「良いんです。悪いの私ですから」
 理奈はそう言って、キーを出してバイクに挿した。
「はい、ヘルメット」
 鳴海はヘルメットを受け取った。
カリカリ、ブオーンッ!──理奈はバイクのエンジンを掛け、それに跨ってヘルメットを被った。
 鳴海は警戒しながらバイクに跨ると、理奈にしがみついた。
ぷに──鳴海の手が理奈の胸に触れた。
 理奈はかあっと顔を赤くした。
「し、下の方を持て」
「悪い」
 と、手の位置をずらす鳴海。
「さっきは投げ飛ばして悪かったな」
「もう謝ってもらった」
「あ、あれは別の私だ」
「そうか」
「それはそうと、落ちねえ様しっかり掴まってな!」
 理奈はそう言うと、ギアを入れてアクセルを回し、発車させた。
 その様子を、何者かが車の中から見つめていた。
 そいつは、車をゆっくりと発車させると、理奈を尾行した。
(ん、尾行つけられてる?)
 バックミラーを一瞬見た理奈はそう思った。
「どうした?」
 鳴海は理奈の様子を察したのか、そう訊ねた。
「私達、尾行らるてる」
「何っ!?」
 鳴海は驚き、バックミラーを覗き込んだ。
「成瀬川、そのままスピードをキープしてくれ!どう出るか、見てやろうじゃねえか」
「O.K!」
 と、運転に集中する理奈。
 その間、鳴海は推理を立てた。
(恐らく、付けてるのは真理先生を殺害した犯人。状況が不利になると見て追って来たんだろう)
「面白ぇ・・・」
 鳴海はそう呟くと、ニヤリと笑った。
「何がだ?」
「いやぁ、犯人の顔拝めんのが何時になるか楽しみでな」
「変わってるな、お前」
「それはお前もだろ」
「ほぉ、どこがだ?」
「男の前で平然と全裸で寝れる所だ」
「そうか、見たのか」
「え?」
 鳴海は頭に?を浮かべた。
「鳴海、後で折檻だからな。覚えておけ?」
「はあっ!?お前見られても気にしねえって言ったじゃねえかっ!?」
「それは別の私あいつだ。私は好きな人にしか見せないと決めている」
(やばっ、俺地雷踏んだ!)
 鳴海は焦った。
「着いたぞ。警察署だ」
 理奈はそう言うと、道路脇の駐車場へと入り、バイクを駐車スペースに停めた。正面には、北海道警察署と書かれた建物がある。
 二人はバイクから降りると、その建物へと入って行った。




理奈の人格使い分けるの面倒になったよ。
警察署終わたっら本性出しちゃおうか?












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