第9章 ロビー
新一達はバスを降りると、ホテルの中へ入った。
「ほぅ。こりゃすごいな〜。たいしたもんやんか!」
「凄〜い。ちゃんとシャンデリアもあるよ〜、快斗!!」
「へ?ああ、そうだな〜」
ホテルのロビーに入った彼等は、そのあまりの豪華さに子供のようにはしゃぎだした。もっとも、普段から見慣れている新一と探、常にポーカーフェイスの志保は別だったが。新一は、はしゃいでいる彼等をその場に残して受け付けカウンターへ歩いて行った。
「すみません、予約してあると思います、工藤ですか」
「はい、工藤様ですね。お話しは伺っております。お部屋は30階のスウィートルームをご用意致しておりますが、間もなく玲奈様がこちらにいらっしゃいますので、少々あちらでお待ちになっていて下さい」
「わかりました」
「あら工藤君、どうかしたの?」
「え?何が?」
「まさか、部屋が無いなんて言わへんやろな?」
「ちげーよ!玲奈さんがこっちに来っから、それまで待ってろだとよ。今何処にいんのかは知らねーけどな」
「ふ〜ん。随分適当なんだなぁ〜」
「しょうがないですよ快斗君。招待して下さったのはあちら、こっちはこんなに大人数で押しかけている身なんですから」
−押しかけてるのはおめぇ等だろうが……!!ったく、よく言うぜ。
「しょうがないわよ。待ってましょう?」
新一たちはロビーのソファーに座ると、再び思い思いに話し始めた。勿論新一たちは事件の話しだ。それを横で聞いていた蘭と和葉は顔を見合わせると、お互いに溜息交じりの苦笑いをした。
「あっ」
「どうしたん工藤君?」
「玲奈さんだ……」
「ほんまか?」
「ああ、あの人だ。ほら、向こうから歩いて来る白いロングコート着た茶髪のロングヘアの人」
「ああ、あの女性ですか……。なかなか美しい方ですね」
「相変わらず気障な野郎だな〜白馬は」
「あっ!工藤君!!」
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