第6章 阿笠宅
次の日の放課後、新一と蘭は、一緒に阿笠宅に来ていた。
「博士は今出掛けてるわ。まぁ適当に座って」
訪問の理由は勿論、志保に旅行の事を聞くためだ。今の所、連絡をした5人は全員「行く」と返事が帰って来ている。こうなると新一ももう諦めていて、「何人でも着いてこい!!」と思っていた。
「それで?今日はどう言う用件で来たのかしら?」
新一達の前にコーヒーを出した志保は唐突に聞いた。
「実はな…………」
新一はまたもや同じ事を繰り返し説明した。
「そう言う事。……良いわ、行ってあげる」
「ほんと!?これで8人全員一緒に行けるわね!!」
「そうね。全員一緒に会うのはあの時以来だものね……」
「楽しみ〜!!」
「ええ」
−マジで来んのか!?この、人に合わせるのが大嫌いな宮野が?
「あら、何だか工藤君、自分から誘っておいて随分不満そうね?」
「え?そんな事ないぜ…」
「そう……?」
「そうそう!!ははは……じゃ、じゃあそろそろ帰るわ俺等!!詳しい事は後で玲奈さんに連絡して、決まったら連絡すっからさ」
「ええ」
「希望する日とかあっか?」
「別に無いわ。あなたたちに任せるわよ」
「そっか」
新一と蘭を玄関まで送りに来た志保が、蘭が靴を履いている間に、こっそりと新一に話し掛けて来た。
「……このメンバーで旅行だなんて、不吉ね……」
「ああ。まったくだ……。服部といるだけでも事件に巻き込まれるってんのによ……。マシで憂鬱だぜ。だけど蘭がさ、皆に会いたがってっからしょうがねぇかなって……」
「あら、やっぱり私達はおまけって訳ね?」
「な!!ばーろ!んなんじゃねぇよ!!」
「何むきになってるの?」
志保は顔に「フッ」と笑みを浮かべると軽く聞き流した。
−こいつ!!相変わらず嫌な性格……
「何してるの新一?行くよ?」
「あっ!わり〜。……じゃあな宮野」
「バイバイ、志保さん」
「ええ」
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