第39章 秘密
離夜は志保が黙っている間、何も言わずに彼女が切り出すのを待っていた。
「手紙の事は信じても良いわ・・・」
「そう・・・」
志保は顔を上げず、其まま手紙を見つめたままの状態で呟いた。
離夜の返事を聞くと、志保は顔を上げ、離夜の目をしっかりと見つめた。
「1つ良いかしら?」
「何?」
「貴女・・・一体何者?」
志保は離夜に向かって、此処数日抱いていた疑問をぶつけた。
「A secret makes a woman woman」
「!!!!!!」
離夜の発した言葉を聞くと、志保は真っ青になった。目を大きく開き、酷く驚いているようだった。
「あ、貴女まさか・・・・!!」
志保は震えるような声で問いた。思わず後退りもしている。
「冗談よ」
「え?」
其場雰囲気を壊す意外な言葉に、志保は思わず間抜けな返事をしてしまった。
「ちゃんと話すわよ・・・・私はシャロンとは違うから・・・・・」
「ベルモット!!・・・・どういう事!?!?貴女はやっぱり、組織の人間なの?」
志保は、いつもの彼女からは想像もつかないような取り乱しようだった。
もはやポーカーフェイスも崩れ落ちていた。
「半分は当たってるわね・・・・だけど、今此処で詳しい事を話す訳にはいかないわ。簡単な話しじゃないから・・・・」
「なら、いつなら話してくれるのかしら?」
「そうねぇ・・・・」
離夜は、ちらっと通路の角の方に目をやりながら、少しの間考えていた。
「私が東京のあなた達のところを訪ねるわ。連れて行かなきゃいけない人もいるし・・・・」
「わかったわ・・・」
志保は納得いかないと言う顔をしながらも、渋々承諾した。
「そう言う事で良いわね、新一?」
離夜は突然通路の角の辺りを向くと、其処に向かって声を掛けた。
「やっぱばれてたか」
「えっ!工藤君?」
「よう、宮野」
「どうして?」
「ああ?・・・おめぇが何か隠してるみてぇだったからな・・・」
新一はどこか気まずそうに、ぶっきらぼうに言った。
「新一は私の言葉や態度に反応するあなたに、気付いてたのよ?」
「そうだったの・・・」
志保は、既にポーカーフェイスに戻り、いつものように話した。
「そろそろ時間よ・・・?私部屋に戻るわね」
「おう。じゃあ俺も戻るは」
2人は其々の部屋へ戻った。
別れる前、離夜は2人に口止めをしておいた。まだ皆には話さない方が良いと思ったのだ。
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