真冬のゲレンデ殺人事件(31/41)縦書き表示RDF


今回は離夜達の方に話しが戻ります。
霸潤と探の協力を得て、離夜は容疑者の部屋へ忍び込みます!!
真冬のゲレンデ殺人事件
作:朝月瑠唯娜



第31章 捜査(潜入捜査&確認)


新一が探に電話を掛ける少し前、離夜は探と霸潤に例の電気カーペットを見せ、分かった事を話した。探達も、扉の跡と、睡眠薬の事を説明した。


「後は凶器と証拠ね・・・。これじゃあ推測としか言えないもの」
「そうですね」


離夜は遺体を調べた時に、絞殺した凶器は何かの鎖だとは気付いていたが、其れが何かは検討もついていなかった。其れに証拠も不十分だった。


「すいません霧藤さん、ちょっと良いですか?」
「え?はい、何でしょうか?」


刑事の1人が遠慮がちに話し掛けて来た。どうやらまだ刑事に成り立ての新米刑事らしかった。


「此れを見て下さい・・・」


新米刑事は手の平に乗せた物を見せた。其れは銀と黒の2色を使った十字架のペンダントトップだった。


―こ、此れは!?


「其れから此れも・・・・」


次に見せた物は、少し大きめのシルバーのチェーンの欠片だった。


―ネックレス?其れも男物の!?


「此れ、何だと思いますか?」
「多分ネックレスですね・・・」
「ネックレス!?!?」
「ええ」


離夜の答えによっぽど拍子抜けしたのか、新米刑事は素っ頓狂な声を出した。一方離夜は新米刑事の相手をしながらも、別の事を考えていた。


―電気カーペットに扉の跡、睡眠薬それにネックレス・・・・。此れに当て嵌まるのは1人だけ!!ただ確認してみないと・・・


「霸潤、白馬君、ちょっと2人に手伝って貰いたい事がわ!!」
『え(は)?』




















トントン


「はい?」
「すみません、柚木です。白馬君が御2人聞きたい事があるそうです。お時間宜しいでしょうか?」
「ああ、良いぜ」


霸潤は、離夜の指示道理、颯太、浩平の部屋へ行くと、2人を外へ連れ出した。勿論探が聞きたい事があると言うのは嘘だ・・・・。


―良し、まずは成功ね・・・。後は私が彼の荷物を調べれば・・・。


「聖治さん、鍵をお願いします」
「分かりました」


昨日と同じように鍵を開けて貰った離夜は、再び彼等の部屋に入った。しかし、今度は犯行を裏付ける証拠探しの為だ。


暫く彼等の鞄や洋服、ベッドを調べていたが、探していた物は出てこなかった。範囲を広げ、備え付けのクローゼットの中やお風呂場、トイレなど部屋中探しても、やはり何もなかった。


―やっぱり・・・・。此れで証拠は揃った!!


離夜は急いで部屋が元通りである事を確認すると、部屋を後にした。









戻って来た離夜を見つけると、霸潤は離夜に向かって親指を立てた。上手くいったかと聞いているのだ。離夜が頷くと、探にこっそりと終了と伝えた。探が上手に話しを終わらせ、2人が立ち去ると、離夜は早速解った事を話した。


「何か解ったか?」
「ええ、全部解ったわ!」
「マジか!?」
「勿論」


離夜は、作戦を実行する前に掛かって来た新一からの電話と、探が警視庁に問合せて解った事を踏まえて推理した事を2人説明しようとした。









「お〜い!!









突如新一達3人が離夜達の所へやって来た。


「新一!!」
「よう」
「其様子だと解けたようね?」
「ああ、そっちは?」
「勿論」2人は他の4人はまるで其処にいないかのように、其々フッと笑った。


















彼等は一旦新一達の部屋へ戻ると、自分が解いた事件の真相を話した。


「まず俺が解いた第1の事件、ヒントは4つ、銃弾の角度、被害者・犯人の身長、ジャンバー、思い込み」
「其ってもしかして…!」


新一のヒントを聞くと、離夜は何か気付いたようにはっとした顔をした。平次、探はいまいち意味が解らないようで怪訝な顔をしている。快斗と霸潤はもうお手上げのようだ。離夜だけが何か解ったのは、やはり犯人を知っているからだろうか?流石、自分の事を北の高校生探偵と名乗るだけの事はある。






「次は私が解いた第2の事件。ヒントは6つ、扉に着いたセロファンテープの跡、遺体から検出された睡眠薬、溶けたチョコレート、チョコレートの染みの着いた電気カーペット、銀と黒の十字架のペンダントトップ、シルバーのチェーンの欠片よ」
「其ってよ・・・・・・」


又もや平次達は怪訝な顔をし、快斗達はお手上げと言った表情をしている。ただし新一は納得したようだ。やはり日本警察の救世主と言われるだけの事はある。
その後2人は、ヒントを交えつつ、少しずつ事件の説明をしていった。
4人共、幾つかの詳しい事を言うと、直ぐに解けたようだ。やはり此の4人は優秀な高校生探偵と其仲間達である。






「そんじゃ警部達を集めっか?」
「当然や!!」


6人は推理を披露する為、事件の関係者を呼びに其々の人の所へ向かった。

















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