真冬のゲレンデ殺人事件(30/41)縦書き表示RDF


今回は、平次と快斗が活躍します。
2人よって、とうとう犯人のアリバイが崩れます!!
真冬のゲレンデ殺人事件
作:朝月瑠唯娜



第30章 捜査(アリバイ&動機)


新一と別れた平次と快斗は、まず容疑者の内の2人、颯太と浩平が居たと言う上級者コースに向かった。


―取り敢えず、リフトのおちゃっんに聞いてみよか〜


上級者コースに着くと、2は其ままリフトの係員の男性の所へ行った。


「なぁおっちゃん、聞きたい事があんねんけどちょっと良えか?昨日の事件の事なんやけどな・・・あんた容疑者の2人の事を見た言うたらしいけど、其時の様子をもう一度詳しゅう教えて欲しいんや!!」


平次は自分達の事を説明するのも其処々に、一方的に話しを進めて行った。
勿論男性はただ呆気に取られている。


「あ?ちょいおっちゃん、聞いてんか?」


平次が男性の様子に気付いて声を掛けると、やっと男性は我に返った。
快斗はそんな2のやり取りを暫く観察していたが、流石にこれでは埒があかないと思ったのか、平次に代わって自分達の事を説明した。


「こいつは西の高校生探偵の服部平次で、俺は工藤新一に頼まれて捜査を手伝っている黒羽快斗って言います。ちょっと捜査に協力して頂けますか?」


快斗は、怪盗キッドだった時のように鋭い雰囲気を纏って自己紹介した。意味が解らず怪訝な顔をしていた男性も、快斗の雰囲気に圧倒されたのか、少々戸惑いながらも
「解った」と言って頷いた。


「ありがとうございます。じゃあ平次、後はよろしく」


其だけ言うと、快斗は再び後ろに下がって2人のやり取りを見物しだした。


「おう、任せとき!!」


―久しぶりにキッドの雰囲気を纏ったこいつを見たで・・・・。やっぱ凄いの〜


こんな感じで、平次は全く違う事を考えていた。しかし男性の
「あの〜」と言う声で我に返った。


「そんで、おっちゃんの覚えとる事、教えてくれへんか?」
「良いですよ。あの2人は確かに其時間此処ら辺に居ました。途中で飲み物を買いに行くとかで2人して居なくなりましたが、15分もせずに帰って来て又滑っていました。ただ其時は・・・・・」









「何やと!!其ほんまか?おっちゃん!?!?」









男性の言葉に、平次が此の2日間の中で1番大きな声を出した。快斗も驚いた顔をしている。


「間違えないですよ。あんなに派手で目立つジャンバーですから、見間違える訳ありません!!」


男性は、2人して何をそんなに驚いているのかと言った顔でさらりと言った。


「あ、いや・・・何でもあらへんで!!そんじゃおっちゃんサンキューな!!助かったわ!!!!」


平次は軽く片手を挙げて挨拶すると、快斗と共に其場を後にした。


―はよ此の事、工藤に教えな・・・・!!









一方、平次と快斗が聞き込みに行った直後、新一の携帯には電話が入った。勿論、警視庁に弥生の事を問合せていた探からの報告だ。


[やはりまだ犯人は捕まっていないそうです。其から・・・・]
「そうか、何となく予想はついてたけどな・・・」
[ええ。おそらく此れが動機でしょうね]
「ああ、じゃあ切るぞ、サンキューな」


少し話しをしていたが、お互いにまだ捜査が残っているので早々に切り上げた。


―刑事の誰かに銃弾の撃ち込まれた角度、聞きに行くか・・・・


玲奈に珈琲の御礼をし、風邪を引くと大変だからと言って帰って貰うと、其々捜査をしている刑事の1人に話し掛けた。


「すみません、被害者の身長と銃弾が撃ち込まれた角度って、分かりますか?」
「あ?ああ、被害者の身長は176センチ。犯人の身長は銃弾の角度から、約180センチ位だそうだが・・・?」
「そうですか、ありがとうございます」


刑事の言葉に納得した新一は、御礼を言って其場を離れた。


―後はアリバイと証拠だ・・・!!


「おい工藤!!ちょい聞いてくれ!!!」
「ああ〜、どうした?」


平次と快斗がゲレンデから駆けて来た。


「其がな、今リフトのおっちゃんに聞いたんやけど・・・・」
「ホントか其?」
「ああ、間違いあらへんで!!」
「そうか・・・よし、ホテルに戻るぞ!!」
「は?何か分かったんか!?!?」
「ああ!!」


新一は、平次と快斗を連れて急いでホテルに向かった。


―此れで全部解けた!!犯人はあの人だ!!
















ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう