第3章 登校
「新一〜!!まだなの〜?遅刻しちゃうよ?」
―たく蘭の奴、朝っぱらからでけー声出すなよな………
「わ〜てる!!今行くから黙って待ってろ!!」
新一は鞄を取りに急いで階段を登った。
鞄を持って部屋を出ようとすると、昨日の手紙が目に入った。
―あぁそうだ。旅行の事、蘭に聞いてみっか。
新一は手紙を鞄の中に入れると部屋を出た。
「よう蘭!!わり〜な」
「もう何よ!!もうちょっと早く起きたらどうなのよ新一?」
「わり〜わり〜。結構早くには起きてんだけどよ、新聞とかテレビのニュース見てっとついな。」
「まったく。事件事件って、この推理オタク!!」
蘭はもう諦めたと言うようにスタスタと新一を置いて先に歩き出した。
「あっおい、待てよ蘭。」
新一は慌てて蘭を追いかけた。
「なぁ蘭?」
「何?」
「冬休みになったら……スキー行かねぇか?」
「え?」
「北海道なんだけどよ。前に誘拐事件の時に助けた女性から昨日手紙が来てさ、父親の知り合いがやってるホテルのスウィートに招待したいんだと。近くに人気のスキー場も在るらしいし、友人も歓迎しますって書いてあったしな。」
「スウィート!?凄いね」
「あぁ。まったくだ。ほら、これがその手紙だ。読んで良いぜ。」
新一は鞄から手紙を出すと蘭に渡した。
手紙を読み終えた蘭の目はキラキラ輝いていた。
「行きたい!!こんな凄そうなところに招待して貰えるなんて、新一凄いよ!!」
とびっきりの笑顔で新一を誉めた。
「そっそうか?」
新一はポーカーフェイスを保ちながらも、妙に照れくさかった。
―やっぱ蘭の奴、可愛いな。
そんな事を秘かに思っていた。
「ねぇ新一?」
「あ?」
「この『ご友人の方々と一緒でも大歓迎です。』ってさぁ、もっと大人数で行っても良いってことよね?」
「あぁ。だろうな」
新一は嫌な予感がしたがそう答えた。
「だったらさぁ、和葉ちゃんと服部君も誘おうよ?」
―やっぱり。そう言うと思ったぜ……。蘭の奴最近和葉ちゃんに会いたがってたからな……
黙っていると不思議に思った蘭が再び話しかけてきた。
「どうかしたの新一?もしかして嫌なの?」
「うっ……。いや、和葉ちゃんだけなら…良いんだけど………」
「でも、和葉ちゃんを誘うと服部君も付いて来るよ?絶対!!」
「だよな……」
「どうしたの?服部君と喧嘩でもしてるの?」
「いや……。喧嘩とかそぅ言うんじゃなくて……」
新一は心配そうに自分を見ている幼馴染の顔を見た。
―俺、蘭のこう言う顔1番苦手なんだよな…………はぁ、しょうがねっか。
「わ〜たよ!!2人共誘ってやっから。」
「本当?やった!!ありがとう新一」
「おう」
―あ〜あ言っちまった。でもまぁ、蘭が喜んでっから良いか……
「じゃあ服部には俺が連絡しとっから。和葉ちゃんにはおめぇが聞いとけよ?」
「うん!!分かったわ」
その後2人は、学校に着くまで旅行計画の話しで盛り上がっていた。
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