第25章 休息(女の友情)
「で、急いで戻って来てみたら、刑事さんがとんでもない事を言ってるのが聞こえて、其の後にあなた達が一斉に刑事さんを責めてたって訳」
「ふぅ〜ん、よくそんな短時間でアリバイ確認出来たな〜」
離夜による説明が終わると、快斗が感想を漏らした。
「ええ、慣れてるから」
「其れより、俺より前に現場に行ってたなら、さっさと警察に連絡しとけよ・・・・?」
新一がボソッと呟いた。
「ごめんなさいあそこ電波悪くて、誰かがやってくれると思ってつい、ね・・・・」
離夜は苦笑いしながら答えた。
「あのなぁ・・・其れでも探偵かよ・・・・?」
新一は本当に呆れているようだった。
「新一ィィィ〜!?」
離夜達が話していると、蘭がテープの向こうから声を掛けて来た。和葉、青子、志保も一緒に居る。
「蘭!!どうした?」
新一は蘭の元へ翔けて言った。
「どう、犯人わかった?」
「いや、全然・・・」
「そっか・・・頑張ってよ!!日本警察の救世主さん?」
蘭はからかい雑じりに応援した。
「おう!!」
新一は笑顔で返した。
「毛利さん達、丁度良かったわ、私の幼馴染を紹介するわね。柚木霸潤よ」
離夜は霸潤の事を紹介した。
「どうも柚木です、宜しく」
「毛利蘭です。此方こそ宜しくお願いします」「アタシは遠山和葉や」
「中森青子です!!」
「宮野志保よ。宜しく」
蘭達は其々簡単に挨拶した。
「そうだ霧藤さん、私の事は毛利じゃなくて、蘭って呼んで下さい!?」
「アタシも、和葉でええよ?」
「青子の事も青子って呼んで?」
「・・・志保で良いわ」
「解ったわ、私も離夜で良いわよ」
離夜と蘭達は段々打ち解けてきたようだった。
勿論、志保は警戒していたが・・・・。
暫くして彼等に話し掛けてきた警部に、アリバイの事を説明し確認してもらったところ、やはり離夜の調べた結果は間違っていなかった。其の後も警部と4人の高校生探偵達の話しは続いたが4人もの探偵がそろっても、なかなか捜査に進展はなく、結局此の日は一旦お開きとなった。探偵が数人いるとは言え、警察官でもない一般人の高校生を、いつまでもあんな所に居させる訳には逝かなかったのだ。
「それにしても、あの姉ちゃんも入れたら探偵が4やで!?何で誰も解けへんのや!?!?」
「んな事、俺が知るかよ・・・」
場所は変わって、此処は新一と平次の部屋・・・・。彼等は久しぶりになかなか解けない事件に遭遇し、少なからずショックを受けているようだった。
新一と平次が愚痴っている頃、別の部屋では離夜と霸潤が同じような事を話して居た。
「なぁ離夜」
「何?」
「犯人、ホントに解ってねぇのか?」
「全然」
「珍しいよな」
「ホント久しぶり、こんな事・・・」
離夜は、少しイライラした声で悔しそうに話した。
時間は夜中の2時、今からじゃ何の捜査も出来ない。其れが更に離夜をイライラさせた。
「ゴメンもう寝るね・・・。明日は直ぐに捜査を始めたいし」
「おう、じゃあ俺も寝るわ」
「おやすみ」
離夜は2つ有る寝室のうち1部屋に入って行くと、電気を消して直ぐに寝入ってしまった。アリバイ確認の為に走り回って疲れたのだろう。
新一、平次、快斗、探、蘭、和葉、青子、志保の8人の居る部屋でも、規則正しい寝息が聞こえていた。勿論、霸潤の部屋でも・・・・。
|