第21章 幼馴染
「・・・・今何て言うた?」
突然の言葉に3人共唖然としていた。
「アリバイならもう確認済みって言ったのよ!?」
「せやけど、あんたいつそんな事調べたんや?」
「さっきよ」
「そう言えばあんた、さっきあの刑事の言葉を遮るまで何所に居たんだ?」
新一は離夜に疑いの目を向けた。
「その時に調べていたのよ。最初は被害者の泊まっていたホテルの部屋を調べに行ったんだけど、途中で水杉さん以外の3人のアリバイが聞こえて来たから、急遽調べておいたのよ」
「聞こえたとはどう言う意味ですか?」
今度は探が離夜に疑問をぶつけた。まるで犯人を見るような目だ。
「私の幼馴染に此処に残ってもらったの。彼の無線機を伝って、私に状況が伝わるようにしておいたのよ」
『幼馴染??』
新一、平次、探が同人に呟いた。
「そうよ。其処に居るのが私の幼馴染、霸潤よ」
離夜は人混みの一箇所を指差した。其処には彼等と同じ高校生ぐらいの1人の少年が立って居た。少年は離夜が手招きしているのに気が付くと、素早く立ち入り禁止のテープを跨いで近付いて来た。
「紹介するわ、私の幼馴染の『柚木霸潤』よ」
「どうも」
霸潤は軽く新一達に会釈すると離夜の方を向いた。
「珍しいな、おめぇが俺を現場に入れるなんて」
「そう?」
「ああ、どうかしたのか?」
「別に、ただ霸潤を彼等に紹介しようとしただけ」
「ふ〜ん、で、俺には紹介してくんないのか?」
「ああ、忘れてたわ」
離夜は新一達の方に向き直ると霸潤に1人1人紹介していった。
「この人達は日本を代表する男子高校生探偵、東の工藤新一、西の服部平次君、留学中の白馬探君よ」
「へ〜この人達が、じゃあ彼が御前の言ってた高校生探偵か・・・・?」
「ええ」
「そうか、やっと再開出来たのか、良かったじゃんか。・・・・・俺は柚木霸潤、さっき離夜も言ってたけどこいつとは幼馴染なんだ。まぁ宜しくな!!」
霸潤は新一達の前に手を出すと笑顔で言った。何所か彼等と似たようなふ笑顔だった。
「おう!俺は服部や、まぁ宜しゅうな!!」
「白馬です。此方こそ宜しくお願いします」
「工藤だ。宜しく」
新一達は順番に霸潤と握手した。すると其処に何所からともなく快斗がやって来た。「新一、なにやってんだ?」
快斗の質問に離夜が答えた。
「あら黒羽君、丁度良いから紹介するわ、私の幼馴染の霸潤よ。霸潤、彼は黒羽快斗君、マジシャンの卵よ・・・・・・世間的にはね・・・」
離夜の最後の台詞に新一や快斗は眉を顰めたが、考える隙を与えず霸潤が挨拶した。
「柚木霸潤だ、宜しくな」
「あ、ああ・・・俺は黒羽快斗、こっちこそ宜しく!!」
霸潤と快斗は握手をした。・・・・此処に、高校生5人の友情が芽生える瞬間だった。
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