第20章 捜査<平次+探>
新一は、この事件の考えを警部に話している。むろん平次、探も一緒にだ。しかし離夜は話しには加わらず、そんな彼等を観察しているようだ。
「実は、久賀さんが左利きだと確信したのは、水杉さんの所持している写真を見せて頂いたからなんです」
新一は再び妃呂香からデジカメを借りると警部達に見せた。
「おぉ、これか」
「確かにこれなら左利きで間違えあらへんな」
「そうですね・・・・」
其処には妃呂香達サークルのメンバー5人が一緒に食事をしている様子が写っていた。温泉旅行にでも行った時に撮ったのだろう。
「それで、犯人の目星はついてるかい?」
警部が期待顔で再度問いかけた。
「いや、これだけじゃいくらなんでも解らへんやろ」
「そうですね、怪しい点が幾つかあっただけですから・・・・此れだけではいくら工藤君でも不可能です」
平次と探が警部の期待をあっさりと否定した。
「すみません、まだ全然手掛かりが足りたいんです」
新一が謝ると、警部は一瞬がっかりしたような素振りを見せたが直ぐに笑顔になって気にするな、捜査協力を頼むと言って来た。
「其れでは早速、被害者の様子を見せて頂けますか?僕と服部君はまだ確認していないので」
「おっ、せやな!!はよ確認させて〜な」
「お、おぉそうだったな。調べてくれ」
平次と探は警部に許可を取ると遺体の様子を調べた。
「確かに指が引きがねにかかっとらんな」
「ええ、右手に握っていますしね」
「こりぁ誰かが意図的にやったんで間違えあらへんな」
「そうですね」
平次と探は、新一と同じ推理を進めて行った。
「工藤君、どう思いますか?」
「そだな・・・・まず水杉さん達の事件当時のアリバイを警部に確認すっか・・・!?俺は水杉さんにしか聞いてねぇからな。確認もしてねぇし」
「そやな!!」
その時、新一達の話しを聞いていた離夜は、丁度良いタイミングで声を掛けた。
「アリバイなら確認済みよ!?」
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