第17章 北海道県警〈ダメダメ刑事〉
妃呂香の悲鳴がスキー場に響いてから30分、現場には新一、蘭の他に、新一からのメールを見てとんで来た平次、快斗、探、和葉、青子、志保。それから北海道県警の警部と刑事、妃呂香、洋介のサークル仲間である3人、相良香夏子、毛塚颯太、小野浩平、そして第1発見者の水杉妃呂香がいた。
「遺体は久賀洋介氏21歳、大学のサークル仲間である貴方方と一緒に、東京から2泊3日のスキー旅行に来ていた。滞在場所はこのスキー場の近くの[ICICLE TOWERホテル」。間違いないですか?」
北海道県警の刑事が妃呂香、香夏子、颯太、浩平の4人に遺体の身元確認をしている。警部達がこの場所に到着したのは10分前、捜査が始まったのはたった今だ。
「それでは貴方方と洋介氏の詳しい関係を教えて下さい」
刑事は、新一が既に警察が来る前に妃呂香に聞いていた事と全く同じ事を質問した。
「遺体の死亡推定時間は3〜4時間前です。その頃の貴方方の行動を教えて下さい」
―たく北海道県警の警部と刑事達、来んの遅すぎだろ!?つーか早く現場検証始めてくんねーかな、これじゃあ俺も捜査できねぇ。
新一は警部達が到着する前にすでに捜査を開始していていくつか不振な点を見つけた為、早く平次達に確認させたかったのだ。しかし警部達は遺体の傍にいた新一や蘭達には見向きもせず、のろのろと身元確認をしていた。
「死亡原因は頭を一突きしている銃弾で間違いないだろう・・・・。即死だな。凶器は遺体が握っている拳銃か・・・・・」
捜査はなかなか進まない。
新一がイライラしていると、彼等を仰天させる台詞が刑事の口から飛び出した。
「こりゃ自殺って可能性もあるな」
『!!!!!!』
「待って下さい刑事さん!!これはどう見ても他殺です!!!」
「せや!!あんた何処に目付けとんねん!!!!」
「俺だって解んに、何で刑事さん解んないわけ!?」
「これが自殺な訳ありませんよ!!」
新一、平次、探の高校生探偵と、何故か快斗は一斉に反論した。
「貴方、それでよく刑事やってられるわね?」
とどめの一発を、志保が容赦なく言う。
蘭、和葉、青子の3人は流石に何も言わなかったが、今までの経験から、これが他殺だと言う事は既に解っている。
「な!!・・・・・何だね君達は!!子供が捜査に首を突っ込むんじゃない!!」
高校生5人に馬鹿にされたうえに、捜査にまで口出しされた刑事は顔を真っ赤にして怒鳴った。
「あぁ、すまんすまん。せやけどこれが他殺なんは間違いあらへんで!!」
「そうです。これはれっきとした殺人事件です!!」
平次と新一が、たいして悪びれる様子もなくさらっと言った。
「だから一般人が捜査に口出しするんじゃない!!大体これはどう見ても」
「殺人事件です!!!!」
ざわつく現場に、突如凛とした声が響いた。
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