第16章 スキー場〈事件現場〉
蘭と別れた新一は、持ち前の運動神経でスノボーを楽々操ると、ぐんぐん林に近づいて行った。
林の前には既に人ごみが出来ていた。
―やっぱり何か遭ったんだな。
「すみません退いて下さい!!通して下さい!!!!」
新一は迷惑がる人達を無視して人ごみを掻き分けて前に出た。
「!!!!!!」
新一の目に飛び込んで来たのは、頭を銃で打ち抜かれ、血塗れで木に凭れ掛って亡くなっている男性だった!!
新一は素早く男性に駆け寄ると脈を測った。もう亡くなっているのは目に見えていたが、念のために確認したのだ。遺体はおそらく即死だろう。
「新一ィィィーーー!!何やって……キャッ!!」
蘭がスキーに履き替えへ追ってきたのだ。
「蘭!!警察に連絡してくれ!!」
「あ、うん!!」
蘭は警察に状況を説明する為に携帯電話を取り出した。
新一は遺体の1番近くにいてしゃがみ込んでいる女性の傍に近寄った。
「失礼ですが、第1発見者は貴女ですか?」
「はい…」
「あの男性のお知り合いですか?」
「はい…。私達の友人です。」
「私達?」
「そうです…。私は水杉妃呂香と言います………彼は久賀洋介君。………私と洋介君は大学のサークル仲間で、同じサークル仲間5人でこのスキー場に来ていたんです……。なのに……どうして!!」
妃呂香は話しているうちに堪え切れず、とうとう泣き出してしまった。
「あと3人の友人の方達は今どちらに?」
「分かりません……。今日は……自由行動だったので………」
「そうですか………では詳しい話しは又後でお伺いします」
新一はそう言うと、妃呂香のそばを離れて状況捜査を開始した。
するといくつか気になる点を発見した。
「これは……!!」
すると其処に電話を掛けていたいた蘭が戻って来た。
「新一、警察直ぐ来てくれるって」
「ああ、サンキュー。蘭、妃呂香さんを頼む」
「え、妃呂香さん?」
「其処にいる女性だ」
「あ、分かったわ」
蘭が妃呂香の傍に近寄って話しかけるのを見届けると、新一は携帯を取り出しすとメール打った。
≪服部・快斗・白馬、中級者コースの向こうの林で殺人事件だ!すぐ戻って来い!!≫
とうとう、新一が心配していた事件が幕を開けた!!
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