第12章 スキー場〈美男美女〉
新一達はロビーに集まると、フロントの女性にスキー場までの行き方を聞いて外へ出た。雪はやんでいて空には青空が広がっていた。まさにスキー日和。新一達はスキー場に着くと早速道具を借りた。本当は全員、自分専用のスキー板や道具一式を持ってはいるが荷物になるので置いて来たのだった。
−うっわ!!随分混でんな……
「マジかよ!?」
人込みをあまり好まない新一にとって、この人数には抵抗があったが来てしまったものは仕方がない。スキー場に来ておいてスキーをしない訳にもいかないだろう。……もっとも、人が多すぎてたいして滑るスペースはなかったが。
「おお〜!結構混んどるんやな!!」
「せやね〜。流石雑誌にも載るほどの人気やわ〜!」
「だけど、いくらなんでも多すぎるんじゃないかしら?」
「そうだよね〜。これじゃあ滑る場所ないもんね〜」
「大丈夫よ青子ちゃん。混んでるのは初級者コースの辺りだけで、上級者コースの方は空いてるはずよ!?」
「へ〜、詳しいんだな蘭ちゃん!!」
「えっ、そんな事ないよ。前に雑誌に載ってるの見ただけ」
「それにしても、本当に凄い人ですね。早く上級者コースの方へ行きませんか?」
新一達はそれぞれ思い思いの感想を述べると連れ立って移動した。タイプは違えど美男美女が8人。注目されない訳はなく、新一達は多くの視線を集めていたがそんな事にはもう慣れている8人、素知らぬ顔で歩いて行く。もっとも、新一達4人の青年は、さりげなく彼女等をかばって歩いていたが……。
|