第10章 自己紹介
玲奈は、新一に気が付くとこちらに向かって翔けて来た。
「こんにちは。お待たせしてすみませんでした……今日はお越しくださってありがとうございます」
「皆、紹介するよ……、高宮玲奈さん、2ヶ月前の高宮グループ社長令嬢誘拐事件の時の被害者だった人だ」
「あの時は、工藤君に本当にお世話になったんです!そう言えば工藤君、お体のほうはもう大丈夫ですか?」
「はい。流石に2ヶ月もあったら治りますよ」
新一はチラッと蘭達の方を見ながら答えたが、誰も何も言って来ないので玲奈に視線を戻した。しかし、そんな新一達の会話に注意を向けた人物が1人だけいた。平次である。平次は新一に探るような視線を向けたが、新一は気付いていないようだった。
「玲奈さん、こっちは僕の友人達で、幼馴染みの毛利蘭、西の高校生探偵服部平次、その幼馴染みの遠山和葉さん、父親同士が親しいかった黒羽快斗、その幼馴染みの中森青子さん、高校生探偵の白馬探、そして僕の家の隣に住んでいる宮野志保……」
新一は1人1人紹介していった。
「高宮玲奈です。皆さんよろしくお願いします」
玲奈は愛くるしい笑顔を見せた。
「ではお部屋にご案内します。こちらです、私に付いて来て下さい」
新一達はそれぞれの荷物を持つと、玲奈に付いて行った。
「この階にある部屋は全てスウィートルームになっているんですよ。……言い忘れていましたが、皆さんのお部屋は2部屋用意してあります。各部屋にある物は全て自由に使って下さいね」
「すみません玲奈さん、いろいろと……」
「いえ、良いんですよ……。あの時、工藤君が来てくれなかったら私は此処にはいられなかったかもしれないんですから!!これくらい当然です!」
「……」
「皆さん!此処ですよ」
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