第1章 空港
「うぅ〜ん。やっと着いたね!」
飛行機から降りた黒髪の少女は一緒にいる5人の友人に向かって言うと大きく伸びをした。
「ホント〜。東京から北海道って遠いんだね〜」
「な〜に当たり前の事言ってんだよ青子」
「いいじゃん快斗!!ホントなんだからさぁ〜」
青子と呼ばれた、茶色がかった髪の少女は、快斗と言うくせ毛の少年に向かって頬を膨らませた。
「黒羽君、美しい女性を怒らせるものではありませんよ」
気障な台詞をさらっと言う、長身で栗色の髪の少年。
そして妙にテンションの低い、黒髪に青い瞳の少年。
そんな彼等を見て「フッ」と笑っている茶髪の少女。
彼等が好き勝手に話しをていると、人込みの向こうで、大きく手を振っているポニーテールの少女と浅黒い肌の少年が見えた。
「蘭ちゃ〜ん!!皆〜こっちやこっち!!」
『和葉ちゃん!!久しぶり〜』
女の子達3人は早速集まっておしゃべりに花を咲かせ始めた。
「よう工藤!!3ヶ月振りやなぁ〜。快斗も白馬もあの時以来やなんか!!元気しとったか?」
「ばっちりだぜ!!」
「お蔭様で。久ぶりですね服部君」
「まあまあだな」
「何や工藤。えらいテンション低いやんか?」
「ばーろ。おめぇがいつも高すぎんだよ」
彼等は、通行人が迷惑そうにしている事にも気付かず搭乗口の前で大いに盛り上がっていた。
すると、大騒ぎしている彼等を見かねた茶髪の少女がさらりと言った。
「どうでもいいけど………あなた達何時まで此処に居るつもり?」
『へ?』
『あ……』
彼等が周りを見ると、迷惑そうにこちらを見ている人達が沢山いた。
「あっちゃ〜 俺ら超目立ってんじゃん!!」
「たく、おめぇ等がギャーギャー騒ぐからだろ?宮野の言う通りだぜ。そろそろ行くぞ」
「そやな。はよ行こうや」
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