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みなさんはきっと人魚、という言葉を聞くと、上半身は人間で、下半身が魚の尾びれという、半魚人の姿を想像するでしょう。でも本当の人魚というのは、上半身も下半身も硬い鱗で覆われていて、魚のような両目と爬虫類のような頭を持っているのです。そして足も人間のようにふたつに分かれていて、大変泳ぎが上手なのです。
虹色の鱗にびっしりと覆われている人魚のシーポーラは、きのうの日没から今に至るまで、ずっとロイヤル=サイオニア号及び、クリフ王子の乗った救命艇のゆくえを追ってきていました。
本当のところをいうと、人間たちの目に見つからないよう注意しながらずっと後ろを追ってきていたシーポーラには、海に投げだされたうちの誰がクリフ王子なのか、はっきりとはわかっていませんでした。ただ、クロイツネイル将軍の王子に対する無念の思いを最期にテレパシーによって感じた時――おそらくはこの人がクリフ王子なのだろうと、初めて見当をつけたのでした。
それにしても、クリフ王子が気を失っていたというのは、シーポーラにとって非常に好都合なことでした。何故って、顔も体も全身びっしりと鱗で覆われた人魚を見て、驚かない人間はひとりもいないでしょうから、クリフ王子がクロイツネイル将軍に鳩尾を突かれて気絶していたということは、本当に奇跡的な偶然といってなんら差し支えなかったでしょう。
シーポーラはイルカが人間を背負うような形でクリフ王子のことを背中に背負い、渾身の力を振り絞って陸地を目指しました。何しろきのうの夜からシーポーラ自身もずっと、波と嵐にもみくちゃにされていましたから、いくら人魚とはいえかなりのところ体力を消耗しきっていたのです。それでもなんとか、シーポーラはサイオニア湾頭の港町、ダニスの切り立った白亜の入江へと辿り着き、漁師たちの船が幾艘も泊まる港を避けて、入江の断崖の奥深くへとクリフ王子の体を運んでいったのでした。
その場所はちょうど、岩盤を刳り貫いた洞窟のようになっていて、すぐそばに町の漁師たちがサキュバス海門と呼ぶ、海の波に自然と抉られてできた天然の岩のアーチがある場所でした。シーポーラはその漁師たちが海の玄関と呼んでいる、サキュバス海門をくぐって、洞窟の入口へとクリフ王子を運んだのでした。クリフ王子の体はすでに海の温度と同じかそれ以下に冷えきっており、その顔色は蒼白というよりも、より死人に近い土気色をしていました。
シーポーラはまずクリフ王子の胸部を圧迫して水を吐きださせ、それからえら呼吸を肺呼吸に切り換えると、空気を大量に吸いこんで、自分の紫色の唇を王子のそれに与えました。
そして王子が激しく噎せる様子を最後に見届けると、もうこれで大丈夫と思い、何も言わずに黙ってその場から姿を消し、サキュバス海門の遥か彼方にある自分の海の住みかへと帰っていったのでした。
実をいうとその洞窟の奥深くには、海の神を祀った祭壇が安置されており、毎日朝と夕、どんなに海が荒れていても、必ず修行僧が祭壇に蝋燭の明かりを灯しにくるという場所でした。
そしてその朝もやはり港町の寺院から、ふたりの修行僧が一艘の小舟に乗ってやってきました。ふたりの若い僧たちは、クリフ王子の着ている服の胸元に縫いとめられた、王家の紋章に目をとめるやいなや、慌てふためいて王子のことを舟の中へお運びし、港町の岸辺へ着くとすぐに、医者を呼びにいったのでした。
こうして、サイオニア王国唯一の正統なる王位継承者、クリフトフ王子は、その一命をとり留められたのです。
クリフ王子が目を覚ましたのは、自分の寝室の天蓋つきベッドの上でのことでした。
クリフ王子はずっと夢を見ていて、その夢の中では何もかもがすっかり幸福でした。自分は虹色の鱗を持つ人魚で、すぐそばには同じような姿形をした、もうひとりの人魚の乙女がいます。そして何故なのかはわからないけれど、王子はもうひとりのその人魚と、人間が使うような言葉なしで心を通いあわせることができ、以心伝心で心の中にあることをすべて伝えあいながら、深い海の中を泳ぎまわっているのでした。
王子はまるで、遠洋漁業にでて丸三年陸地に戻らなかった者のように覚束ない足どりでベッドからおりると、赤い絨毯の上をふらつきながら歩きまわりました。
クリフ王子は夢の中で波にたゆたっていた感覚がどうにも忘れられず、夢遊病者のようにふらふらしながら、ぐるぐるとベッドのまわりを泳ぎまわっています ――とそこへ、王子つきの従者のひとりがやってきました。二十一歳の王子よりもひとつ年下のその若者は、王子の様子が尋常ではないのを見てとると、すぐに医者を呼びにいきました。
王宮つきの年老いた侍医は、王子の手をとって脈を測り、王子の額に手をあてて熱がないのを確認すると、彼のことをゆっくりと慎重に、ベッドの脇へ座らせました。
「ここがどこかわかりますかな、クリフ王子?」と、カリール先生は聞きました。
「……わたしの部屋だ」
ぼんやりとした、どこか焦点の定まらない目で王子が答えます。
「では今、王子は部屋の中で何をしていたのでございますか?」
「泳いでいたのだ」
「空気の中をですか?」
「いや、海の中をだ。わたしは人魚の虹色の鱗を食べて、彼らの仲間になったのだよ」
王子の乳兄弟にあたる従者は「王子、お気を確かに」と心配そうに言いましたが、カリール先生は彼のことを目で制し、質問を続けました。
「王子、ロイヤル=サイオニア号が沈没したことはご存じですかな?」
途端、クリフ王子の両方の青い瞳に、生気が戻ってきました。そして暫くすると、王子はそのサファイア・ブルーの瞳に涙をためて、声を殺して泣きはじめました。
「……ロイヤル=サイオニア号はどうなったのだ?」
クリフ王子は現実の記憶を遡ると、クロイツネイル将軍の剣の柄のことを思いだしたのでした。そうだ。自分はあの時、そのまま気を失ったのだ、と。
「大変申し上げにくいのでございますが、王子。乗組員は全員、ほぼ絶望的なものと見て、間違いないようでございます。遺体のほうも何体かは収容されたと聞いておりますが、その中にはクロイツネイル将軍のものは見当らなかった模様です。それから、スティーブ船長のものも……」
カリール先生が慰めるように王子の背中に手をまわそうとすると、
「申し訳ないが、出ていってくれ」
王子は両手で顔を覆ったまま、押し殺したような低い声でそう言いました。「悪いが、暫くの間ひとりにさせてくれ」と。
カリール先生は従者に目で部屋から出ていくよう伝え、自分も一緒に王子の寝室を辞去したのち、何か王子に軽いお食事をお持ちするよう彼に命じました。もし食べ物が喉に通らなかったとしても、せめて何かお飲み物だけでも召し上がるようにと勧めるよう、従者のアントニオに申しつけたのでした。
シーポーラは深い海の底にあるアクアポリスで、アンモナイトの化石のテーブルに頬杖をつきながら、何度も深い溜息を着いていました。人魚たちの主食である、ウニもアワビもカキも喉を通らず、ただじっと自分の部屋に閉じこもり、クリフ王子のことばかりを考え続けていたのでした。
実をいうとクリフ王子は、人間の男性としては、それほど人が見惚れるようなお顔立ちをされているというわけではありませんでした。王子さまにこんなことを申し上げるのは失礼なことかもしれませんが、せいぜいいって十人並みといったところだったでしょうか。今は亡きクロイツネイル将軍の美貌を夜空の星に譬えたとしたら、クリフ王子は地上のなんの変哲もない石ころといった感じでした。けれどもシーポーラは、生まれて初めて口接けを交わした相手にすっかりのぼせ上がっていたので、なんとかしてもう一度王子さまにお目にかかりたいと、ただそればかりを夢想し続けていたのです。
シーポーラは沈没船の底にあった鏡で、自分の容姿を一度だけ見たことがありますが、人間の女性の美しさに比べると、それは到底見劣りのするものでした。シーポーラの虹色の鱗などは、人魚たちの間でも珍しいものでしたが、人間にはもともと鱗の部分がひとつもないので、シーポーラが王子の美の対象になったりすることは、到底不可能なことのように思われました。
シーポーラは自分の両親や姉や義兄たちが、自分の塞ぎこんでいる様子をとても心配しているのを知っていましたが、自分の伴侶を海の中で見つけられなかったときのように、うわべだけでも明るくしようとする気力がもはや少しもありませんでした。何故なら、シーポーラは生まれて初めての恋に身を焦がしていたけれど、それは最初から叶わぬ恋だったからです。地上の人間と海底の人魚……どうしたってふたりが結ばれるわけはありません。
シーポーラは人魚のみなが美しいと褒めそやしてくれる、虹色の鱗が恨めしくて仕方ありませんでした。
(ああ!この虹色の鱗が、人間のようにきめの細かい、滑らかな肌だったらよかったのに!それにこの紫色の唇が、かつて口接けたあの方のように、薄い桃色をしていたらどんなにかよかったでしょう!わたしはもう一度あの方にお会いしたいけれど、あの方はきっとわたしの姿を見るなり、怯えて逃げだすに違いないわ……ああ!どうしてわたし、人魚にではなく、人間に生まれてこなかったの?)
そしてシーポーラが今日何度目になるかわからない溜息の泡をぶくぶくと吐きだしていると――半人半魚の海の魔女、セイレーンが岩の窓からシーポーラの部屋の中へと泳いできました。
セイレーンたちはシーポーラたち人魚と違って、大体一か月のサイクルで、人魚から人間へと変身していくという種族でした。今シーポーラの目の前に現れたセイレーンは、シーポーラたち人魚と同じように、びっしりと緑色の鱗で全身を覆われていますが、ただひとつの違いは足が二股に分かれておらず、魚のような尾びれを持っているということでした。セイレーンたちはこの姿からやがて人間の姿へ近くなっていき、月に一度だけ完全に人間の姿になることができます。そして人間を誘惑するための饗宴を開いたあと、人間の姿に近い間は陸地や浅瀬などで過ごし、だんだん人魚の姿に近くなってくると、こうして海底の奥深くにまでやってくるというわけなのです。
「どうしたんだい、シーポーラ。なんだか元気がないみたいじゃないか」
セイレーンのセイラは、テレパシーでシーポーラに話しかけました。
「だってわたし……」と言いかけて、シーポーラは思念を飛ばすのを途切らせました。セイレーンとは口を聞いてはいけないと、小さな頃から父や母やおじいさまやおばあさまにきつく言いつけられていたからです。
「おやおや。そう警戒おしでないよ。あたしはあんたがあんまり不憫で、こうしてわざわざ親切にも海底神殿までやってきたんじゃないか。シーポーラ、おまえは恋をしているんだろう?さあ、洗いざらいすべて話しておしまい。あたしはあんたの悩みごとを他の誰にも言う気はないからね。シーポーラ、おまえのお父上もお母上も六人の姫君たちも、決しておまえの今の気持ちを理解してくれやしないだろう。だけどあたしにはあんたの気持ちがよくわかるんだよ。だからもしあたしにできることがあったら、なんでも協力してあげよう……もちろん条件つきではあるけどね」
シーポーラは、セイレーンたちが月に一度だけ人間の女の姿になって、陸の人間の男たちと交わりを深めるという話を知っていました。そして身ごもって十月十日たち、生まれた子供が女の子なら自分たちの仲間に加え、男の子なら、海辺の砂浜に置き去りにしてしまうということも……。
「あたしたちセイレーンにとって恋っていうのは、いつもつらいものだからね。だけど、だからこそあたしにはあんたの気持ちがよくわかるのさ。もしあんたさえよかったら、人間になるための<進化の秘薬>をあんたに授けてあげよう。だけどそのためには、あんたのその美しい虹色の鱗が百枚必要だよ。もちろんまあ、無理にとは言わないけどね……」
シーポーラはセイレーンが深海魚のような目をギョロつかせ、蛇のような醜い体で踊るように波にくねる姿を見て、一瞬躊躇しました。セイレーンが何か取り引きを仕掛けてきても、絶対に応じてはならないというのが、海の統治者である父と母の、小さい頃からの厳しい言いつけだったからです。
「お父さまやお母さまや、お姉さまたちにも相談してみないことには、なんともお答えの仕様がありませんわ。二、三日、考える時間を与えてはもらえないかしら?」
セイレーンのセイラは、緑色の鱗にびっしりと覆われた顔を歪めて、
「もちろん、いいともさ」
と、さも気前よさげに答えました。
「じゃあまた三日後にここへやってくる時、あたしは<進化の秘薬>を持ってくることにするよ。あんたの心がもし決まったら、その三日の間に虹色の鱗を百枚用意しておいておくれ」
「わかりましたわ」
シーポーラは岩の窓からセイレーンを見送ると、身支度を整え、海底神殿の中央にある王と王妃の広間へと、静々と泳いでいきました。そしてそこで、珊瑚の玉座に座っておられるお父さまとお母さまにご挨拶したのでした。それから六人の姉君と義兄たち全員と、久しぶりに晩餐会を開き、波に乗ってダンスを踊ったり、お別れのしるしとして、クジラのヒゲで作ったハープで美しい音楽を奏でたりしました。
そうなのです。実をいうとシーポーラの心はもうすでに決まっていたのです。きっと父上や母上や姫君たちに相談したとしたら、何を馬鹿なことをと一笑に付されていたことでしょう。もしかしたら正気に戻るまでと、深海魚たちの住む暗黒の牢屋へ幽閉されていたかもわかりません。
『シーポーラ、おまえ何を言っているの。人間なんてせいぜいたったの百年ぽっちしか生きられない、寿命の短い生き物じゃないの』
『そうだよ。人間はこの地球の、およそ三割程度しか治めていない、しかも戦争ばかりを繰り返す、愚かで野蛮な生き物じゃないか』
『そうよ。それに人間なんて、海の深みにくだってくると、水圧でぺしゃんこになってしまうような、脆弱な生き物じゃない。あたしたち人魚の、地球の七割を占める広大な領土と、三百年も生きられる寿命のことをもっとよく考えてごらんなさいな』
『いくら伴侶が見つからなかったからって、やけを起こしちゃいけないよ』
……シーポーラには、みながこぞってどんなふうにしてシーポーラのことを諌めようとするかが、テレパシーで聞くまでもなくよくわかっていました。だからせめて最後のお別れのしるしとして、『みんなが大好きなシーポーラ』を演じることにしようと思ったのです。
(わたしはもう、サイオニア王国のクリフ王子に出会う前の自分には戻れない……お父さま、お母さま。どうか親不孝をお許しください。そしてお姉さまとお義兄さま。いつまでも仲睦まじく、お元気で……)
シーポーラは三日かけて自分の鱗を百枚、やっとの思いで引き剥がすことができました。鱗を一枚剥がすたびに、人間が髪の毛を十本同時に抜かれるような激痛が走りましたが、その激痛にシーポーラは百度も耐え抜いたのです。
しかも鱗を剥がした部分から血が滲み、そこに海水がしみこんだため、鱗を剥がしたところはみな、化膿して醜く腫れ上がっていました。けれどもシーポーラはその痛みさえ、クリフ王子のことを想うと、甘美なものとして受け入れることができました。
(ああ、もう少しであの方にもう一度お会いできるだなんて、夢みたい……)
シーポーラはずきずきと痛む両足を、鰭のある指でさすりながら、クリフ王子の凛々しい顔立ちや真っ白な肌のこと、金色とも銀色ともつかぬ、美しい髪のことなどを思い浮かべました。
(わたしももう少ししたら、あの方と同じように、きめの細かい滑らかな肌と、鱗がひとつもない顔とを手に入れることができるんだわ)
シーポーラが海藻のふかふかしたベッドの上で、痛みに悶えながらも地上の夢の生活に思いを馳せていると、
「待たせたね」
セイレーンのセイラが、左手に水晶の小瓶を持ってやってきました。
「どうやらその様子だと、もう決心はついているようだね。なあに、あんたの化膿した足については何も心配いらないよ。この薬を飲みさえすれば、どんな傷だってあっという間に治っちまう。化膿した皮膚はみんな、新しく生まれ変わった細胞にとって変わるだろうよ。さあ、交換だ。あんたが血を滲ませながら剥がした虹の鱗を百枚、こちらへ寄こしとくれ」
シーポーラはコルクで栓をした瓶を、セイレーンの右手に渡しました。そしてセイラの左手から<進化の秘薬>を受けとり、その透明な美しい液体にじっと見入っていました。
「それが何でできているのか気になるのかい?知りたきゃ教えてやるがね、そりゃあたしたちセイレーンの性ホルモンさ。あんたはこれから陸地へいって、その透明な液体を瓶が空になるまで一気に飲み干すんだ。変化はすぐに現れるだろうが、鱗が全部透明になって剥がれ落ちるまでの間、あんたは猛烈な睡魔に襲われるだろう。だからあんたは自分の身を守るために、陸地の安全な場所でその薬を飲まなけりゃいけないよ。それともうひとつ、ここからが重要だ。その薬には副作用があってね、一日に一度、ほんの半刻程度だが、元の姿に戻っちまうんだよ。だからシーポーラ、あんたはようく時間を考えて、その薬をお飲み。大体薬を飲んだ時間と同じ時刻に変身がはじまるはずだからね。まかり間違っても真っ昼間にその薬を飲んだりしちゃいけないよ。そうさね……わたしの考えでは、夜明け前、闇のもっとも濃い時刻にその薬を飲むのが最適なように思われるがね、ま、そりゃあんたの自由にするがいい」
シーポーラは副作用のことを聞くと、途端に不安になって、全身が強張ってきてしまいました。
「そんなに不安そうな顔をおしでないよ。そのかわりと言ってはなんだけど、この薬を飲めばあんたは、人間の中でもとびきりの美人になることができるんだからね。だけど副作用の他にもうひとつだけ注意しなけりゃならないことがある。あんたが契りを結んだ相手にだけは、決して本当の姿を見られちゃいけないよ。他の人間には人魚の姿を見られてもどうってこともないけれど、本気で惚れた相手に本当の姿を見られちまうと――人魚の姿のまま、もう二度とは人間の姿に変身できなくなるんだからね」
「……わかりましたわ」
シーポーラはセイレーンたちの透明な性ホルモンの入った小瓶を握りしめ、決意も新たに、サイオニア王国の首都、サイネリアにもっとも近い海港ダニス目指して泳いでゆきました。
そしてセイレーンのセイラはといえば、きっとシーポーラのこの恋はうまくゆかないだろうとわかっていながらも、とにもかくにも自分は望みの物を手に入れたと思い、ほくそ笑みながら他の仲間たちの元へと戻っていったのでした。