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人生チカクカビン その19
 マジダイス 対 蟻ダイス…。

 だが、チェーンソー装備の蟻ダイスは、はるかにデカイ。ビル2、3階の高さはある広間の天井まであるような大きさ。対して、ダイスも巨人種とはいえ、他の種族と一回りか二周り程度のサイズだ。身を隠す場所も無い建物内で、どう攻撃を避ければいいのか。

 など、ガチンコの状態で考える隙など与えられる筈も無く、蟻ダイスはチェーンソーを振り回す。しかも、他の足も抜き身の刃のように、鋭いスピードで、身をかわすダイスの足元を連続ですくいまくってくる。

 一方、ダイスは、手元にあるアサルト・ライフルで、自分の進路を切り開くが、巨大蟻の吹き飛んだ身体は、ナマコかクラゲのように飛び散りながらも生きている。更に、じわりと寄り集まると、またもとの蟻ダイスに再生する。と、同時に又しつこい攻撃!

きりがない」

 アタマを打ち抜いても、胴体を吹き飛ばしても、すんなり再生しては襲いかかる蟻! しかも、自分と同じ顔をつけて、撃たれる度に「キキ――――ン!!」という金属的な悲鳴を上げる。全く、気分の悪くなる相手だっ。

 先の見えない消耗戦に入りつつあるこの場でも、ダイスは『任務遂行』を目指して諦めない。だが、全く疲れを見せない相手に、少しずつ追い込まれているコトも感じている。

「なんで宮殿にモンスターなんだ」

 原点に返って自問してみるが、・・・ただの愚痴だ。何かが起きているのは明白だが、宮殿内部がこんな状態なら、外の兵士だって、のんびり門を守っている状態ではないだろう。が、実際、そういう状況だから困ったものだ。

 そんな考えが脳裏をかすめている間にも、間断かんだんなく戦いは続いている。・・・さすがのダイスも、へばってきた。どうする? 奴は全くダメージ無しだ。
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