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  カカの天下 作者:ルシカ
 注意:このお話はカカ達がゲームのキャラになりきりながらRPGを進める話です。話の内容はゲームの中ですが、『もしもカカ達が異世界にいたら』みたいな感覚でお楽しみください。
 ステータス
 カカ   ボケ勇者    レベル1 へん
 サエ   悪の魔法使い  レベル1 はらぐろ
 サユカ  手の平の踊り子 レベル1 さびしんぼう エロレベル3
 トメ   ツッコミ    レベル1 つっこみ さらわれ中
 ケロリン スライム    レベル7 おっさんくさい 状態ヤベェ
カカの天下629「カカ天クエスト Ep9」
 トメが敵の手に渡ってしまった、その事実を前にしてさすがにそろそろ慌て始める勇者一行。ようやくというか、やっとというか、腰重すぎるだろ鉛でも入れてんの? って感じだが、とにかくカカたちは動き出す!

「大変だ……トメ兄がいないと」

「ツッコミがいないねー」

「わ、わたしが頑張るしかっ!」

 しかし悩みどころが微妙だった。

「とにかく、いざというときのためにケロリンを生き返らせないとだねー」

「うん、戦う人いないもんね」

「教会にいきましょっ!」

 そして他人任せにする気満々な一行だった。



 ――教会にて。

「生き返らせることができないっ!? どうしてよ! それが教会の仕事でしょ!?」

「た、たしかにそれが商売ですけど」

 神父はぶっちゃけた!

「でも……ですね」

 神父はおそるおそるカンオケを開けた。

 腐臭が神父の鼻を襲う! 5のダメージをうけた。

「う、うちではリサイクル業務は行ってませんので」

 ずっと放置されていたスライムは、すでにただの産業廃棄物と化していた。

「もう、サユカン。ちゃんと冷蔵庫に入れとかないからこういうことになるんだよ」

「なんでわたしに言うのよっ。大体ね、『死体を冷蔵庫に入れる』なんてコマンドないでしょ!」

「でも常識的に考えてー、何の死体であれ常温で保存してたらヤバイよねー」

「なんて融通の利かないゲームなのかしら……」

 それほどでも、とナレーションは呟いた。

「誰よっ!?」

 返事がない、ただのゲーム管理者のようだ。

「空気を読んでくれてるプログラムじゃないかな、多分」

「ねーねー、よくわかんないこと言ってないでケロリンどうしようか考えようよー」

「あの……あちらにリサイクルショップがありますので」

 親切な神父の言葉に、勇者一行は微妙な表情になった。



 ――リサイクルショップ。

「いらっしゃいませ」

「あの、このスライムなんですけど」

「生き返らせることできますかー?」

 店員はカンオケを開いた。

 腐臭が店員の鼻を襲う! しかし店員には効かなかった!

「すごいわね、さすが専門家っ!」

「いいえ、単に私には鼻が描かれていないだけです」

 グラフィックの問題だった。

「ふむふむ」

「生き返れそー?」

「はい。『洗剤』と『水』があればなんとか」

「なんだか身も蓋もないよねーいろいろ」

 説明しよう!

 二つともスライムの原材料である。洗剤の種類にもよるが、それに洗濯のりを加えるとスライムが作れるのだ!

「そんなわけで、『洗剤』と『水』を手に入れてきてください」

「は? そんくらいあなたの家にもあるっしょ」

「そのようなアイテムは取り扱っておりません」

「あのー? 『水』もないんですか? 飲んだりしないんですかー?」

「そのようなコマンドはありません」

 どこかで聞いたようなセリフが返ってきた!

「サユカンがあんなこと言うから!」

「だ、だってぇっ! ズルいわよそんな都合のいいところだけゲームっぽくて都合のいいところだけリアルみたいなっ」

「空気読んでください。それがRPGです」

 サユカは黙るしかなかった!

「その二つはどこにあるのかな。店員さん知らない?」

「そうですね。『水』を手に入れるなら、この町から北へしばらく行くと清い水の流れる川がありますので、そこで」

「いや、だから水道……」

「そのようなグラフィックはありません」

「ああもうっ! わたしが悪かったわよっ!」

「じゃ『洗剤』は?」

「この町にある酒場で使われています。お願いすれば分けてもらえるかもしれませんね」

「集めるしかないか……RPGってそういうもんだし」

「そうなのかー」

「面倒くさいわねっ」

 もっとも基本的なことである戦闘をすっ飛ばしている身分なわりには贅沢な一行であった。



 ――酒場。

「まずはここだ! ねぇねぇ『洗剤』わけて」

 カカは店主に話しかけた。

「ほほう? 構わないが、こちらもタダでやるわけにはいかないなぁ」

 たかが洗剤少しくらい無料で分けろよ、というツッコミをする空気の読めない人間はすでにいなかった。

「今日一日、三人にはここで働いてもらおう」

 ミニゲーム的イベント発生!!

「クエスト扱いだから経験値も入るよ」

「これはもうやるしかないっしょ」

「うん。一回も戦わずにレベルをあげよー!」

「だ、大丈夫かしら。わたし働いたことなんかないわよっ」

「心配いらないよ。こういうのに大事なのは経験や社会性じゃないの。コントローラの操作だけだから」

 本日のぶっちゃけ率は非常に高めとなっております。

「それじゃ、お願いするよ!!」

 ミニゲームが始まります。

 各テーブルに座っているお客さんにオーダーを聞き、暗記して間違えずに料理を運びましょう。

 スタート!!

 終了!!

 成功!!

「描写はっ!?」

 このミニゲームは全てグラフィックのみで行われるため、そのようなナレーションはありません。

「今日そんなんばっかだねー」

「まぁまぁいいじゃん。経験値もらえれば」 

「ご苦労様。ほら、報酬だ」

「来た来た!」

 『洗剤』を手に入れた!

「よしよしー」

 経験値を得た!

「やったわねっ!」

 時給が上がった!

「レベル上がろうよ!?」

 結局レベル1のままの一行は、果たして頼みの綱のケロリンを生き返らせることができるのだろうか!? そしてトメは今ごろ何をしているのだろうか! イチャイチャしてるなよコノヤロウ!

 次回、『すばらしき水の精登場』をお楽しみに!


 ちょっとペースを早めて短めに。いかがでしたでしょうか。身も蓋もないこと言いまくりですが笑

 あぁ、それにしてもあんパンを書く暇がない。
 200話くらいまで一気にリニューアルかけたいのに時間がない。
 そもそも休日がない。
 誰か……睡眠時間か使えるバイトをください笑

 ま、ど根性です。今夜も作り笑顔です^^
 やっぱ黒いとか言わないでネ。それがお仕事だからネ。
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