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おいしいパンを作りましょう。 作者:パン大好き
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番外編 その23.鼻腔に飛び込んだのはスパイシーな香りの魅惑。「カレーパン2016」

 挑発的?なパッケージに思わず右手が伸びていました。
 その名も「カレーパン2016」。
 ヤマザキさんの新商品のようです。

挿絵(By みてみん)

「お届けしたいカレーパンは コレ!」
 とまで言われて、オメオメと引き下がるようではパン大好きを名乗れまい。
 いや、そんなことはないのですが、素直においしそうなので購入いたしました。

 早速、定規とデジカメを持って台所に向かいます。
 パンを激写している姿を家人に目撃されたくはない。
 ということで、テイスティングは自ずと深夜のミッションとなります。

 さてさて、まずはパッケージをば。
 太い黒のバーに金色の縁取りがなされています。
 この意匠は・・・・・・高級感とキレ味(辛味?)のようなイメージは伝わってきます。
 が、何をモチーフにしたのかまでは汲み取れませんでした。

 間から見えるボディーが「刺激的」でそそりますね。
 スパイシーさが伝わってくる、という意味です。念のため。

 それにしても、次の一文に気が引き締まります。

「からみの苦手な方は注意してください。」

挿絵(By みてみん)


「大体、お前わなあ・・・・・・」

 ああ、また始まった。
 課長と飲むといつもコレだ。

 仕事が捌けて開放感に浸りながら、さあ帰ろうかと思いきや。
 すすっと課長が近寄ってくる。

「今日も一杯だけ。な。一杯で終わるから付き合ってくれ」
「どうせ、一杯がいっぱいになるんでしょう?」
「また、そんなこと言って……」

 会計はすべて課長持ちになるので文句は言えない。
 よっぽどメニューの後ろに鎮座している逸品以外なら、アテも自由に頼ませてくれるし。 

 とはいえ、飲み初めて30分。
 ジョッキを2回ほどかえる頃になると、スイッチが入るのだろうか。
「大体、お前わなあ・・・・・・」モードに移行する。

 課長にも、悩みやストレスがあるのだろう。
 けれど、俺以外の同僚と飲みに行ったという話も聞かないので、この愚痴は俺に対してだけなのだろう。

 そう思うと、この時間も貴重なものに思えてくるから不思議だ。

「きょうは、もう一杯いきますか」
 よほど珍しかったのだろう。課長は話を止め、目を丸くした。 
 俺はブイサインのごとく指を2本立て、店員にジョッキの追加を頼んだ。

 とはいえ、課長のカラミはやっぱり苦手だ・・・・・・



 って、「からみ」が違うわ!

 それにしても何というか、いつも飲み会の話ですね。
 お話のバリエーションがなくなってきました。


 さてさて。
 深夜の台所でいつもの通り深呼吸。
 パッケージの端のギザギザの部分をおもむろに破り裂き、鼻を突き入れます。

 油である。その中にスパイシーな香りが漂っている。
 まず、カレー粉。それからタマネギ、にんじんの甘みを感じる。
 それほど尖ったものでなく、全体としてカレーパンを構成している。
 (パン大好き「『カレーパン2016』試食手記」より引用)

 メモは「早く食べたいと思わせる、そそる香りである」と続いています。

 このパンの原材料名には「カレー粉、クミン、ガラムマサラ」とあります。
 香辛料って本当にスゴイですね。
 理性とか、自制心みたいなものを簡単に飛び越えて「食いたい」いや「食わせろ」という本能を直接揺さぶります。
 知らぬうちに、つつ~っとよだれが出てしまうような感じですね。

 じゅるり。涎を拭いて、測定タイムに入ります。
 体重は131グラム。
 形状は、う~ん小判型とでもいいましょうか。
 長辺11センチ、短編9センチの角がかなり丸まった長方形……やっぱり小判型です。
 厚みは3.5センチありました。
 うおっ。予想した通りなのですが、厚みを測るべく持ち上げると指先に油がペタリとつきました。
 仕方がないのでペロリとしました。誰も見てないし、ね。



 男は深く息を吸った。
 それは乱れた心に正常な風を吹き入れるためであった。
 しかし意に反し、鼻腔に飛び込んだのはスパイシーな香りの魅惑。
 揺らぐ男の心。
 危うく心がターメリック・イエローに染まってしまう、その直前。
 右手に持つナイフに弾き返された光が男の眼に飛び込んだ。
 20ワットにも満たない昼白色の人工の2灯ではあったが、
 男に芽生えた欲望を断ち切るには十分だった。



 いざ。抜刀して(元から鞘なんてないけれど)、一気に切り裂く。
 ギュギュッ。ぎゅぎゅ~っ。
 意外な音が鳴りました。生地は硬いというか弾力があって切断に手間取りました。

挿絵(By みてみん)

 香りが一段と広がります。
 もう我慢できな~い。

 では、いただきます。っとその前に、冷えて固まっているのでレンジで10秒ほど温めました。
 あまり長時間加熱すると生地がぺしゃんこになってしまうので最低限の加熱にとどめた次第です。

 それでは、ぱくり。あむあむ。

 パン生地は意外とふわり、やわらかいです。
 フィリングのカレーは少し粉っぽいというか、ルーの固まりを感じます。
 けれども、生地の味とよくマッチしています。
 ニンジンは四角い形を残しており、炒め煮込まれたであろうタマネギの風味もグッド。
 予想していたよりもしっかりした味わいでした。
 ふわりとした生地の口どけも印象的ですね。

 心配していた辛味は、実はまったく感じませんでした。

 ちなみに当方のカレー辛味耐性度数をお伝えします。
 「カレーハウスCoCo壱番屋」さんの5辛(一般的な辛口の12倍の辛さ)を食べた時のこと。
 その時は駐車場の制限時間が迫っていました。
 あと5分で食べ切らないと追加料金が発生してしまう。
 あわてるパン大好き。
 けれども5辛のカレーは口に入れると火を噴いているようでヒー、辛レー!
 中々進みません。
 おいしいルーを味わいたいのだけれど、時間はないし、そんでもって辛いし。
 涙目になりながら、必死に掻きこみましたが結局、時間に間に合わず。
 トホホな思い出となってしまいました。
 個人的にはCoCo壱番屋さんは「4辛」=6倍相当がベストかな、と思っています。
 家人は4辛を食べて「辛すぎてムリ」と言っていましたが。

 わかった様でわかりにくい辛味耐性度数ですね。
 経験上、当方は普通の人より、やや辛目好きのようです。
 なので、このカレーパンを辛いと感じる方もおられるのではないかと思います。


 「カレーパン2016」は非常に満足度の高いカレーパンでした。
 と書いていて、今ごろになって少し舌と唇がヒリリとしてきました。

 ヤマザキ「カレーパン2016」。大阪市内のスーパーで購入。148円なり。

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