テイルズオブミクリヤ〜第六章〜終焉縦書き表示RDF


多少グロテスクな表現を含みます
テイルズオブミクリヤ〜第六章〜終焉
作:勇者


グリーンゴブリンがむくりと立ち上がる


『貴様ぁ…』


グリーンゴブリンが立ち上がった時にはすでに、近藤が栄昌を終えていた


『ファイアボール』


50cmくらいの火の玉がグリーンゴブリンに向かい弾かれた


『舐めるなぁ!!!』


ファイアボールをそのまま殴りつけ、弾き返した


しかし近藤は地面に落ちていた石を拾い、魔力を込めた右腕でそれを投げ、ファイアボールを貫いた


『フレイムインフェルノ…』


炎の巻き込んだ石はグリーンゴブリンの腹部を直撃し、嗚咽を漏らした


『がぁああぁああああ!!!!!!!!!!』


グリーンゴブリンが雄叫びをあげた


『シアリングソロウ…』


近藤が発した魔力の槍がグリーンゴブリンの大きく空いた口に直撃する


『ぐぅぅ……』


『サンダーブレード』


雷の刃がグリーンゴブリンの両手両足を貫き自由を奪う


『貴様ぁ……何をした…』


近藤が最後の栄昌を始めた


『殺してやる!!殺してやるぅぅぅぅぅ!!貴様ぁぁぁぁぁあ!!!!!!』

その雄叫びを無視し、近藤は栄昌を進める


『があぁぁぁぁ!!!!』


なんとグリーンゴブリンは雷の刃を突き破り両手を自由にさせた


『おぁぁぁあ!!!』


続いて右足を解放し、さらに雄叫びをあげながら左足を解放した


『……はぁぁあ』


するとグリーンゴブリンはボロボロの足で近藤に向かい襲いかかってきた


『遅い』


近藤が手を上にかざした


『メテオストーム』


近藤が呪文を発動したと同時に天井は崩れ、大量の隕石が降り注いだ


『馬鹿!近藤!そんな呪文を唱えたらこの灯台がっ…』


ケンクが叫んだ


『大丈夫ですよケンクさん、全ての威力をグリーンゴブリンの体で相殺出来るように計算してあります』


ケンクは黙るしかなかった


『がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』


全ての隕石がグリーンゴブリンを直撃し、瓦礫にその姿を埋めた


『片付きました』


近藤が振り向きパーティのもとへ歩いてくる


『近藤…お前…』


昌也が呟いた


『よくやったな』


ケンクが近藤を迎えようと踏み出したその時


『危ねぇ!!』


パチが叫びケンクを突き飛ばした


『…え?』


近藤が反応した瞬間右頬を魔力弾がかすめ、その弾丸は昌也の左肩を貫いた


『がはぁ…!?』


昌也は血を吐き出し倒れた


近藤が振り返ると瓦礫の山はバラバラになっていた


『馬鹿が!!よそ見すんな!!』


パチが叫び近藤の真横に拳を振った


『…ぐっ』


鈍い音が響きその音の方をむくと、そこにはグリーンゴブリンがいた


『…な……なんで…』

近藤が驚愕の表情でグリーンゴブリンを見た


『馬鹿が!!中途半端な攻撃しやがって!!みろ!魔力が暴走してやがる』


『そ……そんな…』


後ろでは昌也が瀕死の状態に陥っていた


『お…俺は…』


グリーンゴブリンの攻撃が近藤に振りかざされるが、方針状態の近藤は反応出来ない


『近藤!!』


ケンクが飛び込み手に持っていた弓で防御するがとても及ばず叩き折られた


『ぐっ…』


折れた弓を使い、何とか防御しようとしたが呆気なく破られケンクの腕は折れた


『がぁ…!!』


『ケンクさん!!』


近藤の叫び声が響いた

『なにやってんだお前は…』


『…』


近藤はうつ向いた


『大丈夫だ、お前ならやれる!そうだろう?』


近藤は返事をしたいが声がでない


『前を向け……』


そのままケンクは喋らなくなった


『ケンクさん…?』


反応はない


『ケンクさん!!』


ケンクはすでに気を失っていた


『ぐっ……』


その時後ろからパチとナズチが吹っ飛ばされてきた


『パチ!ナズチさん!!』


ナズチは気を失い、パチも危ない状況だった


『畜生……俺のせいだ…俺があの時止めをさしていれば…』


『…なに言ってやがる…』


パチが話だした


『おい!喋るな!!死ぬぞ』


『どっちにしてもこのままじゃ死ぬな』


パチは咳き込んで続けた


『いいか?こうなったのがお前のせいだって言うのは百も承知なんだよ』


近藤は頷くことしかできなかった


『あとのことは自分で考えろ』


『あぁ…』


近藤はパチのメタルフィストをとり、右手に装着した


『寝ててくれ…こいつは俺が殺して、皆を連れ帰る』


その時、メタルフィストの甲が光輝いた

近藤は光るメタルフィストに気付かずグリーンゴブリンへ歩みよった


『……はぁぁぁあ』


すでにグリーンゴブリンは魔力の暴走により変化に変化を重ねていた


その姿は正に鬼、角は長く伸び、背中からは羽が生えて鬼神と化していた


グリーンゴブリンは近藤へと襲いかかる


近藤もグリーンゴブリンへと飛びかかった


『おぉぉぉお!!!!』


『ぎしゃぁぁぁぁ!!!!』


近藤とグリーンゴブリンの純粋なる殴りあいとなった


しかしグリーンゴブリンの攻撃に近藤が敵うはずもなく吹っ飛ばされる


『おぁぁぁぁあ!!!フレイムバーストぉぉぉ!!!』


火の玉をメタルフィストに纏い、殴り返す


魔力の乗った一撃はグリーンゴブリンを吹っ飛ばした


『ギシャャャャァァア!!!!!!』



しかしグリーンゴブリンも殴り返す


近藤は吹っ飛ばされながらも栄昌を唱え始めた


全ての魔力を込めて


『ギシャャャャァァア!!!!!』


ここでグリーンゴブリンは最後の変化を始めた、こちらも決める気でいると見える


『おあぁぁぁぁぁぁあ!!!!』


おびただしい量の魔力が近藤の右腕に集中し、全体が光輝く


そのなかでもメタルフィストだけが異常に光った


『キャァァァァァァア!!!!!!』


グリーンゴブリンの変化も終わった


その姿は緑色のワイバーンのようになり、もはや鬼とは呼べなくなった


『おぉぉぉお!!!!』


近藤の魔力も最大値まで溜まった


『ギシャャャャァァア!!!!』


グリーンゴブリンの口に超高エネルギー体が凝縮され打ち出された


『くらえぇぇぇぇ!!!!』


その時、メタルフィストが形状を変え、剣となりエネルギー体を切り裂いた


『魔人剣!!!!!!』


解き放たれた魔力が刃となり、グリーンゴブリンを貫き灯台から崩れ落ちた

『はぁっ……はぁっ…』


近藤は倒れ、仰向けになった


『大丈夫か?』


近藤はしばらくして返事をした


『ユーキさんこそ…』

『悪いが“ヒール”は使えない、昌也だけで精一杯だからな』


『倒したんだな』


『…はい』


『よかったのか?』


『……えぇ』


ユーキはそれ以上なにも聞いてこなかった


『悪いが先に行くぞ、皆を下の広場へ降ろさねばならない』


『先に行っててください…俺もすぐにいきます』


『……わかった』


そう言うとユーキは皆をかつぎ、下にへと降りていった


独りになった近藤はグリーンゴブリンが落ちていった所にたった


そしてしばらく空を見あげ、自分の首にかかっているグリーンゴブリンの写真が刻まれたペンダントを下に落とした



そして笑ってみせ、呟いた


『さよなら………………………………………母さん…』



テイルズオブミクリヤ〜グリーンゴブリン編



次回からはハンターガーディアン編をお送りします













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