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  東方な日々。 作者:春風夜風
美鈴編です。
どうでもいい話なんですが、私はドラゴンボールのアニメ(再放送)を観るときはいつもあらすじからだったんですよね。いつ始まってたんだよ!ってね。言ってくれたら観てたのに!ってね。うん。なんかそんな感じす。
紅魔郷組
美鈴編
〜あらすじ〜
いつものように修行に明け暮れていた、紅魔館の門番妖怪、紅美鈴(ホン・メイリン)。
しかし、そんな彼女のもとにものすごい気を持った男が現れ、戦いを挑んできた。
応戦する美鈴だったが、男の圧倒的なパワーの前にとうとう倒れてしまう。
このまま男に敗れてしまうのか!?
どうする?美鈴!どうなる?美鈴!
『東方な日々 紅美鈴編!』 Sparking!!


 ひとつ風が吹いた。男の声が私の耳に響く。
「どうした! 紅美鈴! まさか、それで終わりではあるまいな!」
「……当然です。こんな攻撃じゃあ、痛くも痒くもありませんよ」
 ……しかし、奴の言うとおり、私の体は既に限界を迎えていた。頭がクラクラする。足に力が入らない。指先の感覚など既に無い。しかしそれでも
「……私を倒すには、まだ少々修行が足りていないようですね……!」
 ――立ち上がる。倒れているわけにはいかなかった。
 ここは紅魔の門。私はそこを守る門番。私がここで倒れたら、一体誰がみんなを守るというんだ?
 例え絶対に敵わなくても。例え死んでしまうかもしれなくても。倒れるわけにはいかなかった。それが、門番だから。それが、私の誇りだから。
「ふん。強がりを。私の戦闘力は貴様の10倍だ。……立っているのが精一杯だろう」
 ……そんなことは分かっている。見ての通り、このザマだ。全身ボロボロ。しかも私の攻撃は奴に掠りもしなかった。
 しかし、まだ手が無いわけではない……!
「……貴方の戦闘力が私の10倍なら、私の戦闘力を10倍にすればいいんですよ」
 ……師匠、ごめんなさい。私は禁を破ります。でも、もうこれしか手段はないんです。もしかしたら私は、集英社に追われることになるかもしれません。しかし、ちゃんと伏せます!
「いきます!! ―――10倍界●拳!!」
 ……体が熱い。気が漲ってくる。
 いける。これなら、いける!
「な、なんだと!? 奴の戦闘力が急に跳ね上がった、だと!?」
「……これで、貴方と私は互角です。いや、むしろ私の方が強い!!」
 ――走る。背後を……、取った!
「な、何!!?」
 とっさに振り向いた奴の顔面を、私の蹴りが捉えた。そしてそのまま吹き飛んで岩に衝突。だが、まだこれで終わりではない。
「く、くそう。う、動きがまるで見えなかった!」
「……どこを見ているんです?」
 今度は頭上を取った。奴の上空からありったけの気弾を放つ。
 ――閃光。そして轟音。辺りを粉塵が包んでいく。
「……ずいぶん弱くなりましたね。いえ、私が強くなりすぎたんですかね……?」
 煙が晴れて奴の姿が現れる。ついさっきまでの私以上にボロボロだった。
「ま、まさかこんな技を隠し持っているとは……お、思わなかった。」
「つまりませんね、こんなに弱いと。……片手で戦ってあげましょうか?」
「くっ! …………ふっ……ふふふ。そんなことを言っていられるのも今の内だぞ、紅美鈴! 私が他人の技をコピー出来るということを忘れたか!」
 ――……ッ!
 しまった! そうだ! 忘れていた!奴は一度見た技はどんな技でもコピー出来るんだった。
 なんてことだ! これでは私の技(オリジナルじゃないよ)がコピーされてしまう!
「……10倍界●拳か。なかなか危なそうな技(いろんな意味で)だが、私にコピーに出来ない技など無い!」
「くっ! 人の技を盗むとは、卑怯です!」
「お前が言うか、紅美鈴?! …………ゆくぞっ!!」
 ……奴の体が光りだす。だが、まだ間に合う。今、奴は隙だらけだ。今の内に決着を!!
「うおおおおおおお! 今の内にトドメだ!!」
 私の拳が唸る。気を最大限まで貯めた必殺の拳が奴に届こうとした、その時、
 ――ガシィィッツ!!
「…………っ!?」
 私の拳は奴によって止められた。なんて事だ。間に合わなかった!
「くくく。人が大技を繰り出そうとしている時は手を出してはならん、とお前の師匠は教えなかったのか……?」
「……私の師匠は裏をかくのが得意だったんですよ」
 奴と目が合う。奴の気が上がっていくのを感じた。
 ……上がる。まだ上がる。す、すごい気だ。今までのものとは比べ物にならない。
「くくく……そうか。だが、残念だったな。……これで、終わりだ」
 ――ドスン。
 か●はめ波的な何かを食らい、吹き飛ぶ私の身体。一瞬、まるで自分の体では無いような錯覚を覚えた。何度か岩を突き抜け、ようやく止まる。そしてそのまま地面に崩れ落ちていく。……随分遠くまで飛ばされてしまった様だ。
 だが、……休む間は与えてはくれないようだ。……足音が聞こえる。奴が近づいてくる。……死が、近づいてくる!
「まだ、息があったとは驚きだ。だが、もう動けないだろう。お前はここで死ぬ」
 奴の手に気が集まっていく。これをうければ間違いなく私は死ぬだろう。
「くくく……。だが安心しろ。他の奴らもみんな死ぬんだ。……そうだな。ここは私の趣味で、一人ずつ、じっくり苦しませて殺してやろう。お前は幸せだぞ。なぜならその光景を見ずに死ねるのだからな」
 ――そうだ。私がここで負けたら次は館のみんなが殺される。お嬢様も、フラン様も、昨夜さんも、パチュリー様もこあちゃんも!みんな!みんな殺される!!
 そうだ!さっき言ってたじゃないか。倒れるわけにはいかないって。私はこんなところで死んでる場合なんかじゃ、……ない!!
「……っ」
「な……何!?」
 ゆっくりと立ち上がる。正直もう力なんか残っていない。それでも、守りたい場所があった。守りたい人達が居た!
 ……もうこれに賭けるしかない。私は、両手を空にかざした……っ!
「……大地よ、海よ、空よ、そしてこの世に生きている全てのみんな、私にほんのちょっとづつだけ元気を分けて下さい!」
 ……気が私の両手に集まってくる。
 ――すごい気だ。でも、……撃てるのかな、私。これが駄目なら、もう奴を倒すことはできないだろう。
きっと私も殺される。だけど……、
「な……何なんだ、その気は。どこにそんな力が……立っていることでさえ、やっとのハズだ。どうしてそこまで戦えるんだ!!」
「……あなたには分からない。命を賭けても守りたいほど大事なものなんかない、あなたには!!」
 守りたい人達がいる! 負けるわけにはいかない!
 もう十分だ。気は集まった。
 ……外せば終わり。――でも、絶対当てて見せる!
「――くらえ!」
「くそぉぉぉ!させるかーー!!」
「うおおおおぉぉ!! ――……えいっ! ローキックっ!」
「って、えっ? ……あべしっ!!」
 ……気を集めた私の蹴りは、きれいに奴の足に極まった。勝負は……着いた。
「……な、なんて奴だ。てっきり元●玉がくるものかと」
「言ったでしょう。私の師匠は裏をかくのが得意だって。せっかく気が集まったんだから、一発の大技に賭けるより自分の得意な技に使った方がいい。……地味に痛いでしょう、私のローキック」
「くそっ! ……鳥●明が泣くぜ」
 どさり。奴は崩れ落ちていった。もう戦うことは出来ないだろう。
 そして奴は、最後に私に問いかけてきた。
「……紅美鈴。私を倒したからっていい気になるなよ。私より強い奴なんて大勢いる。そいつらがお前の前に立ちはだかった時、お前はお前の守りたいものを守りきれるかな?」
「……攻めてきたければ、攻めてくればいい。私は、どんな奴が相手だってここを守る。」
「ふっ……くくく。……しかしまあ、この私を倒したんだ。無様な戦いはするなよ……」
 こうして、私と奴との戦いは、……私の勝利で終わった。


 戦いは終わり、辺りに静けさが戻り、いつもの紅魔館が帰ってきた。みんながいる、いつもの紅魔館だ。
 今回、私はなんとかみんなを守りきることができた。しかし、奴の言う通りもっと強い奴は沢山いる。……次も、守りきれるか?
 ……もっと、もっと強くならきゃ。
 ――そう、私の戦いはまだ、始まったばかりだった……!




「……これからはこんな感じのキャラでいこうと思うんですけど、私。どうですか? 咲夜さん」
「……却下で」

えー、すいません。誠に申し訳ございません。
でも、なんか、こう、おいてけぼり感は感じていただけたんじゃないでしょうか。
……はい。反省しています。ええ。反省していますとも。いや、本当。

おまけ
挿絵(By みてみん)


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