第3章:壊れる
「え!?」
それはつい先日。なんだ、この傷の多さは。
そう思って一瞬恐ろしくなったものの、オカシイ私は気に留めなくなった。
腕だと誰かに何か聞かれては面倒ごとに巻き込まれたり、友達を巻き込んでいたりしたから、と
私は内腿を切っていたようだ。
しかし、内腿につけた傷が隠せないほど多く、大変な事になっていた。
白い肌に刻まれた傷、傷、傷。
時々太い血管を切っては大出血し、貧血になったり、足が動かなくなったりだとか、筋肉まで切ってしまい、ふるえや、麻痺が残ったとか、色々あったけれど、こんなことになるは思っていなかった。
こんな内腿に傷をつけても、誰も気づかない。それはそれで気が楽だったけど、逆に見られたら、どうするの?
こんな傷、気持ち悪い。治らないでしょう?
いつの間にか始まる自問自答。そろそろ飽きてきた。
無意識に切ってしまっていた事が私には恐ろしかった。
オカシイ、オカシイ、オカシイ
いつか読んだ本の影響もあって、部屋の隅っこに『ヘヤノスミス』と名をつけていつも座っている私。
暗い部屋の中で闇に紛れているのが心地いい。
何もしたくない。何も必要ない。
じゃ、壊してしまえ。
そう思えて部屋にあった物を壁に投げつけてみたりもした。
ある時は突然笑えて1人で大爆笑。友達を引かせた。
「大丈夫?オカシクなってない?」
そう、オカシイよ。
なんでだろう?なんでだろうね。
教室の中で響く『誰か』を笑うクラスメートの声。
「あいつ、キモくね〜!?」
思春期の人なら誰でも言ったことがあるだろう。この言葉。
それが自分に対して言っているように聞こえて悲しくなる。
「あ〜今日も部活無かったよね」
何で無いのだろうと考えていくと自分の失敗したことが次次と現れては自分の所為だと思う。
自意識過剰なのか、本当に『私』がオカシイのか。
病院
この頃から私は精神科に行くべきか真剣に1人で悩んでは腕をカッターで切り刻んでいた。
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