ある時、芦田は図書館地下書庫の書架で『道教入門』から出るオーラを感じて引き寄せられ、開いてみるとその本からは様々な道教の神が芦田に向かって話しかけてきた。最高神である元始天尊や漢字を発明した蒼頡、そして各家庭の台所に居て年に一度その家族の行動を詳細に天に居る神へと報告する竈神など。その竈神は芦田に向かい、芦田の母の寿命があと三年であるという事を告白する。それは、母の不倫が原因でその罪により玉皇大帝という神が母の寿命を縮めていたからである。しかし、芦田は神々の会議で天上へ昇り玉帝に母の命乞いすることを許されたと、竈神から聞かされ、夜、一本の枝を握りしめて天女の迎えを待ちながら眠りについた。
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N7578C
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31644文字(約64分)
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通常小説[短編作品]
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文学
大学生 学校/学園 涙 感動 文学 現代(モダン) 異世界
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宗教 歴史 道教 家族
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今日もまたいつもの場所に陣取って読書に耽る者がいた。名前を芦田寛人という。大学の図書館は彼の棲家であった。大学にいる時は講義の他はほとんど彼の指定席ともいえる三階南東の閲覧机にいて、机いっぱいに本棚から抜き取ってきた書物を積み上げたり、講義のレジュメを広げたりしていた。二つ折りのケータイ電話が直角に |