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13ノ者
作:daigonn



5ノ者・『犯罪者』


【…南イタリア…】
太陽が照らし白い街は輝いていた。
せまい路地にこの暑い中、タキシードを着ている髪の長い若い男がいた。
ここ一帯の地主で危険な事などをしている人だ

…俺を見るとみんな逃げちまう…
っけつまんねぇ…みんなどんだけチキンなんだ?っふ…
そんな中、青い薔薇をもっている女をみかけた。

その女は知的そうな目をし金髪で青ぽい涼しげなワンピースを着ている…

俺のほうをチラっとみると逃げるかとおもいきやそのまま作業をすすめている
いざとなって逃げない奴がいるとなるとなんだかイライラする。
作業を終えたのかこっちのほうに歩いてくる挨拶くらいするかとおもったらせずにそのまま素通りした。
それで頭に血がのぼった俺はその女の肩をつかんだ
『こんにちわ、何か御用でしょうか?』
勝ちほこったような目をむけてきた。
なんなんだこいつは…!
この俺様を馬鹿にしやがって
『あら、なんでそんなに怒った表情を?こんな女に見下されたらあなたのプライドが傷つくのかしら?』
…ッ!!
ばかにしやがって・・・!
殴りかかろうとしたその時、
青い蝶の群れがその女のまわりを飛んでいた。
その蝶たちは女を守るように囲み
青白い光が見えたかとおもうと男はすごい勢いではじきかえされた。
何がおこったかわからず唖然としていると
女はもっている青い薔薇をこっちめがけて投げてきた。
投げている途中で薔薇は禍々しい木の杭にかわり石畳にきれいに刺さった。
女は右手をふっと上げた。
『大地創生の魔よ。我の血の元に許可する。』
すると杭の刺さった場所からどす黒い煙がでて石畳はみるみる割れていき地面が陥没しはじめた。女は相変わらず、勝ち誇った顔をしており
今度は左手をふっと上にあげた
『さあ、マルバスよ。大罪を犯した者を煉獄へ誘いなさい。』
何かが唸る音が聞こえると何か胸あたりに変な感触が…
!!!!!
俺の体に赤黒い山羊が描かれた魔方陣が…ッ
体はその魔方陣からものすごい圧力がかかっている
このままだと俺の体が砕ける!
この現実味のない攻撃はなんだ!!!
こんなんじゃ勝ち目なんてない!
人を小ばかにした笑い声が聞こえてきた。
『私に逆らおうだなんて無茶なことしちゃだめよ、お兄さん』
せめて名前を聞かせてくれ…
『Aremo・Gloryアレモ・グローリーよ。またお会いしましょ?』
俺は自分より強いやつに会ったことはなかった。
しかも相手は女だった…いや…魔女…?
憎たらしいとおもったが、憎たらしいよりもあって話がしてみたいという気分だった。

もしかしたらとおもい数日後同じ路地を歩いていると
またその女にあった。
『こんにちわ、先日はどうも』
お茶を飲まないかと誘うと大人しく近くのお店へとついてきた。
話をしているとこの女には不思議な魅力があり吸い込まれるようにその女の世界にはいっていった。
この女と話している時は知的な会話でとても退屈しなかった。
度々会うようになりあうたびに仲良くなっていった。
そしていつしか、二人は交際していた。
幸せだった。

そして交際しはじめて5年ほどたった。
彼女は急に病気で亡くなってしまった。
人間ならぬ力を持っていた彼女が死ぬだなんて考えれなかった。
その時、その病気の治療を担当していた医者が私の正体を知っているためオロオロして近づいてきた。
『ご…ご臨終です…。え…その…本当に…助けれなくて申し訳ない…』
今は怒る気分にならない。
医者が勝手に色々はなしている
『Gloryさんにはご家族がいないため、遺体はあなたが引き取ることでいいでしょうか…?』
引き取ることにした。彼女の遺体をおぶりながら小高い丘に墓を作りそこに埋めた。

彼女が死んでから1年くらいたったが、毎日が長く楽しくない
そんなある日思いついた。
彼女を生き返らせる事は可能だろうか?
この悪魔のような発想は私の孤独を癒し
力を与えた。
彼女が生き返るのなら、何でもしよう…何でも…何でもしよう…
これを誓った時、今まで以上に悪意に満ちた感情が産声をあげた。
知能の高い人を集め、悪意に満ちた者を集め、世界中からさまざまな人を集め
巨大なる組織を作った。

SimeliaFamily

失った愛を求める…それが目的のこの組織。
だが、組織は好き勝手に犯罪をしたりするばかりでまったく俺の求めている方向へむかっていない。
さらにリーダーシップがとれる天才が必要だ。
そう思った時に、莉庵博士という天才の隠し子がいるという情報が手に入った。
本人は交渉しても無理そうだが、小さい子供なら容易い…。
きっと組織を拡大化し、グローリーをよみがえらせる力が得れるだろう…
すぐにその子供がいる中国の奥地の村へといった。
だが莉庵博士から引き取った親は大事な子だからということで拒絶させられてしまう。
っち…手荒いが、グローリーをよみがえらせるためだ…
組織に命令し、最近国内ではやっている病気のウイルスを摘出しそれを増殖させその標的の子供には感染しないウイルスに改造させ、それを村にばらまいた。
効果はテキメン…ふふふふ…
そして親が死んだと報告が入り、子供をつれていった。
実に単純な子供で軽い誘い文句でついてきた。
そいつが15歳になった時、組織の跡継ぎにし仕事を任せれば
予想通り…どんどん組織は拡大し威力を増し
もう笑いが止まらない。
だが、奴は精神が弱い。
今なんか一人の女にとりついている。
まったく……どいつもこいつもうまく動かない
もう俺は97歳だ。
自分ではこんな年をとったなんて感じない
だが体はついていかない。
組織の事を考える時はつらくなかった。
それだけで生きてきた。
もう組織は設立して60年くらいは経過した。
だが、私はもう死のうとしている。
いつ旅立ってもおかしくない、
グローリーをよみがえらせる、それが目的で作ったが…
時間が足りない
だが!
絶対に!
グローリーは!
よみがえらせてみせる!!!!!

ある日、男は歳のせいで倒れ病院に入った。
面会は禁止。それから誰も彼の存在はわからない。
SimeliaFamilyは創設者の意思は受け継ぐことはしなかった。







13ノ者・犯罪者・『完』












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