3ノ者・『作家』
殺伐とした夜の都会
そんな中にある
高いビルの上層階
望遠鏡をもち下をながめている有名な作家がいる
…
このように高い所から人間を観察する…
こんな楽しいことはない
傍観という安全でおもしろい事はないんだから
いかにも怪しい雰囲気が漂っている部屋に軽快な音がなる
プルルル…
こんな時間に電話か、誰だ…
受話器を乱暴にとった
『あ…近十です。こんな時間にすいません…』
…そうだった
私は人生で一番楽しいと思う事をやろうとしていたのだった
「準備はできているのか?」
『ええ、できました。いつでもOKです。』
くっくくく…
ついにきたぞ…
皆が…私の世界の駒に…
だから…常人にでもわかるように…
私の世界を実体化させるんだ
今までで一番楽しき時が動き始める
「やってくれ、こっちも準備はOKだ」
『OKです。すぐに行います。』
…
私は、作家だ
自分で言うのもあれだが
誰もが知っている有名な作家。
最近は権力というモノも手に入れた。
権力でついた人脈はすべて私の思うように動く
指揮棒を動かせば音楽が奏でられる
今までで聞いたことのないような満足感をあたえる音色…
ああぁ…考えただけで体がゾクゾクする。
その時、ジーと機械音がなると
部屋に置いてある大きなテレビがついた
作家は怪しくニヤァと笑った
テレビの画面には私が作らせた
隣町の高層マンションがみえている
このマンションは私の物語で舞台となる建物…
この建物は今のために作らせた。
今の時のために作られた
劇の幕開けを知らせるベルの役割をもつマンション…
…
「ワインでも飲みながら…鑑賞しよう…」
ワインをつぎはじめたらテレビから爆音がした
あぁああ…いよいよ…いよいよ…だ…
テレビを見るとマンションが爆発して地面にめり込んでいってる
あのマンションには入居者が50人、
今回はパーティーを開いているため皆最上階にいただろう…
…
まあ生きてる事はないだろう、
最上階の壁内には50個以上の爆弾を埋め込んでおいたし…
ははは…
ワタシハ神ニナレル。コノ チ カ ラ デ、神ニナレル。
今回は地上を這いつくばってる奴らにもわかるように
わかりやすく物語りを進行させる。
ピピピ…
電子音がなった
『第2プランを実行しますか?』
承諾しようとしたとき、ドン!と激しい音がなり
恐ろしい形相をした老人がたっていた
こいつは…今操っているSimelia Familyの古株で会長と呼ばれている奴…
なぜ、こんな所に…?
『おのれ…貴様ああああぁあああああああっぁああああっ!』
そう言うとパン!という鉄砲の音がして…
意識が遠のいて…
あれ………もしかして
死ぬ?
床に体が打ち付けられ、静寂が訪れた。
今回の出来事は、犯人がわからずに終わり
ここにいる神になろうとした哀れな作家の死は
誰にも知らされなかった。
ただの事故として…
今回の出来事はすべて処理された。
3ノ者作家『完』
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