2ノ者・『画家』
都会の大通りの路上わきに一人の画家がいる
家はなく
家族は他界し
友達はいない
だが、彼は満足だった。
好きな絵が描けるのだから…
んー絵が売れないなぁー
まあ、いいか…
なぁ?そう思うだろ?
隣にアスファルトを突き破ってでてきてるタンポポに話してる
画家は自分がいる足元を見もせずに通っていく通行人を見ていた
なぜ…こんないそいでいるんだろうなぁ…
こんなせまい世界…あんないそいでどうすんだ。
タンポポを眺めた
私はとても幸せものだなぁ
好きな事ができて、
とっても恵まれている
なぁ?
タンポポは言葉を返すように風でゆっくりゆれた
ふふふ…
青い空を見つめてぼーっとしていた。
『あの…』
いきなり声をかけられびっくりした
声のした方ほうをみると
目のあたりにひっかかれた傷のある男がたっている
ん、何かね?
『この絵…売ってもらえませんか…?』
耳を疑ったが、売ってくれと聞こえた。
その言葉にうれしくて無料でやるといってしまった。
『あ…悪いんでいいですよ…この封筒差し上げますね』
結構分厚い封筒を渡すと走るように去っていった。
んー?
そう思いあけてみると中には札束がはいっていた
う…ぉ?ん、ぁあ、ん?
変な言葉をあげてしまったが
冷静を取り戻しさっきのお客を追いかけ…
ようと思ったがもう見当たらず今度会ったら返そう…
そう思った。
次の日、同じように通行人…空を眺め
タンポポと話していた
『あの…』
またびっくりしたが
見てみると昨日の男だ
『昨日は絵、ありがとうございました。』
画家は懐からお金を取り出し男に渡した。
あんたは若いから、お金は大事にせぃよ
『あ…ありがとうございます…じゃあお礼といっては難ですが…』
男はバッグから絵の具を取り出した
『これ、差し上げます。取引先に渡すものでしたがあげます』
気を使うなといったがしつこくいうのでもらうことにした。
これは、どうゆぅとこの絵の具なんだね?
『それは非売品なんです。遠い海を越えた所にある老人から
取引の代価としてもらったものです。』
そんな貴重な絵の具もらうのはなんかあれだが
もらっておくことにする
ありがとぉな、今度は茶でも飲もうや
『ありがとうございます。では…』
なんだかとてもやわらかい気分だ
早速、この絵の具で絵を描いてみよう。
描くのは親友のたんぽぽでいいな、
パレットに絵の具をいれ
描き始めた。
いつもどおりの自分の絵だ
絵の感じ質感などは別にかわりはしない
…
あれ?
…どうゆうことかぁ…自分の求めていた質の絵ねぇ…!
描いた所は絵の具が修復するかのように
自分がかけたらいいと思った感じの質感になった。
目を疑ったが確かにそうだ…
だが、画家は納得がいかない
自分で描くから絵は楽しいものだ
こんな絵の具は必要ない
そう思い絵を捨てて絵の具をバッグにしまった。
もっかい絵を描こう
そう思っていつもの絵の具をだして描き始めた。
いつも通りの質でなんだか安心した。
描きあがりい
い絵が描けた。
そう思いまた安心した。
…
あれ?よく見ると…この絵…動いてる……?
たんぽぽが風にゆられてゆらゆら動いているように見える
またしても奇怪な絵ができてしまったみたいだ
絵の具をみたがさっきの変な絵の具ではない…
じゃあどうして絵が動いているんだ?
もう一回描き直そう
絵を捨てパレットをきれいに洗いもっかい描きはじめた
…
同じだった…奇怪な動く絵が描けてしまう
目をこすり
違う絵を描きはじめた
同じだ
何回やっても同じ…
しょうがなくこの絵を並べてみることにした
通行人はいつも足元に目もくれずに
急いで歩いていた。
だが
あの絵が並んだだけで皆がしたをむき絵を見た
画家は奇妙な気分だった
いつもは急いでいる人達がなぜこんなものが並んだだけで
足を止めるんだ…
絵は飛ぶように売れた
だが、画家はうれしくなかった
本当の絵を買ったのではないのだから
かわった物として買ったのだから…
毎日、毎日、絵を描いても
できるのはみんな動く
自分の貯金通帳にはとてつもない額がある
だが、自分がこんな大金もっていても使い道がない
そう思い生活に必要な資金以外は色んなところに寄付をした。
絵が売れている中、ある苦情が殺到しはじめた
それは自分が描いた絵などの動物が動き
絵の持ち主の人を夜中などに襲ったりし
大怪我を負ったという事だ
そのうち警察に目をつけられ裁判にかけられた
今までこんな奇怪な事件はなかったため対応が難しいらしい
だが画家は有罪になり刑務所にはいった
暗く好きな絵がかけない…
必死に絵が描きたいと訴えると
危険なものでなければ絵を描いてもいいと許可がおりた
それで自分は絵を描いた。
いつしかにもらった自分の求めている質感がだせる絵の具を使い
無意識に描いたのは…
家族の絵だった。
自分の記憶を紡ぎできた他界した家族…
絵に描かれた自分の家族は動きだし枠からでてきた
とてもうれしかった。満ち足りていた。
それで画家は自分達の理想の街をかいた
花畑があり白レンガの街。
自分はその中に入っていった
家族の絵とタンポポと一緒に…
中は刑務所と違い暖かい場所だった
家族みんなと一生…ゆっくり生きていける
それ以来、彼をみたものはいない
2ノ者・『画家』完
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