12ノ者・『考古学者』
世界各地で戦争が起き、人類の半数が死んでしまい
惨たらしいその戦争から1300年の年月を得た。
その歴史を調べている一人の考古学者がいた。
【…Japan…】
…歴史には必ず悲しい争いがある。
その争いがなければ今はないかもしれない。
だけど当時の人の悲痛な嘆きを忘れてはいけない。
人は、わずかな痕跡をのこし、それを探るのが私の仕事。
1300年前の日本はすごい栄えていたらしい。
近代技術が発達し、人が行きかい
競うように高層ビルが立ち並び
空が見えなかったと言う…
今はその面影はなく人が誰もいなくなった日本は緑に侵食され
低くなったビルの遺跡と
きれいな青空。
他の国も同じように人は住んでおらず、人工で作られた大昔の島にみんな住んでいる。
この星全体、人間の数が減り、空気は澄んでいて
昔のログ(記録)で残っていた大気汚染などというのは考えれなかった。
人類の文明は最初からやり直し…ということになったのか…。
だが今のほうがとらわれるモノがなくていいみたいだ。
昔は本当ひどく人々は真なる心を忘れ壊れた人形のように動いていたらしい
歳をとるとひどい扱いをうけ、人間としてみられなかった。
そんなログがのこっている。
そんな悲惨な時代に生きた人々は何を思っているのだろう。
遺跡内にある様々な紙などから得る事ができた。
人々は緑を求め、森林浴というものを楽しんだというログものこっている。
そんなことしなくても今は充分楽しめる。
昔はよほど心の助けが必要で神なる自然に頼ったのだろう。
何でもほかっておけばいつか自然にかえる。
自然は自分達より先に生まれ、ずっと自分達を見ていた。
その母なる自然を汚してきた昔の人々はさも哀れだっただろう。
歴史は悲惨で、目を覆いたくなる。
人間のエゴですべてが壊れたのだから。
この最後におこった戦争も、日本は参加しない予定だった。
だが、憲法というものが改正するという案がでたらしく。
国内で激しい暴動がおき治安が保てなくなった日本は
国民達を牢に閉じ込め、憲法を改正した。
それで今回の戦争に勝つ事ができたら経済効果がすごいでる。
そう思ったのだろう。
それで第3次世界大戦なるものがおこった。
極わずかな人間のエゴで世界はここまでかわるのだ
その後は核爆弾など兵器を各国に落としまくった。
だが同じように自分の国もきて
みんな同じようにしていき
戦いを好まない人々は地下で時をすぎるのを待ち
見つかったら国に死刑にされた。
だが、戦争がおわった…いや自然に消滅した。
表で戦争していた人達がすべて滅んでしまったから。
それで地下にすんでいる人達はでてきて悲惨なその情景を見て
自らで耕していった。
そして、今がある。
今は昔からの教えを守り、自然を愛し、動物を愛し、人間を愛した。
みんなお互いすべてを愛しあい生きていた。
だから争いもおきずに平和だった。
時はゆっくりと流れ、現在のこの地球は、昔のログにかかれている
『理想郷』
となるのだろう。終わらない資源に終わらない平和そして終わらない愛。
自分は、いい時代に。生まれたな。
考古学者はまた新たに西洋の古い造りの遺跡から文書を見つけた。
S-m-li-Fa-ily=解-の知-せ?
古代語か……字が一部一部消えているが…何かの組織名らしい。
読んでみよう。
SimeliaFamily=解散のお知らせ
今宵、SimeliaFamilyは創設者の意思が叶ったため研究所にいる創設者様から解散のご指示がありました。
なので我が組織は解散となります。
‘今までやってきた悪しき事を認め、これからは平和を願い生きていきなさい‘
と創設者様からお言葉をもらいました。
このお言葉は絶対に守るようにとのことです。
今まで組織の都合で犠牲になった方々。
真に、心からお詫び申し上げます。
お詫びしても帰ってきませんがすべて創設者様が責任をとられ自害する予定です。
私、近十めも同行させてもらいますが皆様は決してついてこないように。
今までお疲れ様でした。
SimeliaFamily・会長:近十
うむ、自害か…悲しい結末を終えた組織のようらしい。
考古学者はまた散らばっている紙類をあさりはじめた。
だが一旦手を止めて空を見てみた。
青い澄んだきれいな空だった。
吸い込まれそうなほど、雲はなくきれいな空だった。
今の人々の心を表すかのような空。
考古学者は笑みをこぼし、昔の嘆きの記憶とこれからそうさせない
そう、誓った。
13ノ者・『完』
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