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13ノ者
作:daigonn



9ノ者・『おかみ』


都内に明らかに何かがありそうな竹林がある。
その竹林の中には政治家達御用達の高級料亭があった。


今日も胡散臭い香りがする雑談をしている政治家の方々…
私は今日もそんな店の責任者みたいな事をしなきゃいけないのね。

あぁあ…お父様からこんなお店継ぐんじゃなかったわ。
お父様の願望で継いだものの…たまるのはストレスとお金だけね。
汚らしい人は嫌いよ。
日々、ジャーナリストを追い返すのも疲れるし…
はぁ…
今日は、山本議員の総理お祝いの会合ね。
山本総理ったら酔っ払ったら何をしでかすか…
前だって芸者の子に暴力を振るわれたし…
頭蓋骨陥没だなんてすごい重症もいいとこだわ…
私の株価まで下がる。

そいえば今日は山本総理以外にもう1組いたわね。
えーっと…亀の間に…なんて読むのかしら
英文は苦手だわ。
シ…メリア…ファミレー?
なんだか怪しげな組織ね。
もうちょっとまともなお客様はこないかしらねぇ?このお店は…
『おかみさん、亀の間のほうからお呼び出しです。』
呼び出し…なにかあったのかしら…。
早足で亀の間へとむかった。
途中で鶴の間から聞こえる山本総理達の下品な笑いが聞こえてきた。
亀の間は自分の持ち場から結構遠く早足じゃないと遅くなる
ふすまをあけると黒服をきた人達が静かに食事を楽しんでる。
見るからに怪しい人達だった。
その中で片方の顔に傷のある笑みをうかべている男性が口を開いた。
『お忙しい中申し訳ありません。私、近十と申します。お話したい事がありましてお呼びしました。』
話したい事…?
『あなたのご家族の事についてです。』
!!!
近十と言う男は顔はまったくかわっていないが声はあきらかにかわっていた。
尋問する時のような恐ろしいものがかんじれる…声。
それに、一番聞かれたくない事だった。

『…様子を見るにやはり私の予想は的中しているようですね。』

部屋から逃げ出そうとふすまに手をかけたが廊下で誰かがおさえてるらしく開かない…!

『あなたのご家族は国の都合で惨殺された。それはひどいものだったでしょう。あなたが朝起きたら…ご家族みんなリビング全体、壁、床、家具、すべてが真っ赤に血に染まっていてその中で横にされて死んでいたのですから。それは悪魔の犯行とも言われふつうの精神の人間にはできない殺し方だと恐れられました。あなたはその惨殺風景を見た時、深く心が傷ついたでしょう。あなたはそれで若くても早く大人にならなくてはいけなくなった。』

やめて…!

『あなたの心の傷は…それは…深い…深い…とても深い…ふつうの人じゃ癒せる傷じゃない…あなたは傷を治す時に間違えて破片までいれて修復してしまった…それをとりのぞかせるためには一回、傷を開くしかないのです。私達はあなたを癒す事が可能です。どうですか?私達に任されてみては…?』
なにもしらないくせして…!
じゃあなにができるっていうのさ!
『…辻妻議員…山本議員…好郎議員…源投議員……緑乃宮殿下。以上の人物を同じ目にあわせればあなたの傷は癒えるでしょう。今だしたのが主犯格の人達です。』
そんなのはいいの!そんなので癒えるわけがないでしょ!!!
『…癒えます。必ず癒えます。誓います。』
………
『癒えますよ。つらいことはわかっています。』
…………わかりました…それで癒えるとも思えませんが…
『ご安心を。ふすまをあけてさしあげなさい。』
するとふすまがあき、やっと開放してくれた。
なんなのあの集団は…
自分の部屋に戻ってゆっくりしていた。
今日はもう寝よう…後は料亭の人たちに任せようか…



次の日、新聞を見て驚いた。
『山本議員自殺・電信柱で首を吊っている所を発見。』
……なんだか怖くなってきた。
怖さに浸っている中、けたたましく電話がなった。
『…新聞お読みになられましたか?』
…昨日の近十っていうやつからだわ…
『ちょっとお酒に幻覚作用のあるお薬を山本総理に飲ませまして…恐怖に怖気頭いて自殺してしまったんです。』
…なんでだろう…心が軽くなった気がする…
どうして…?どうしてよ…
電話を切り、しばらくぼーっとしていた。

次の日。
次の日。
次の日。

日を重ねるごとに1日1日、近十がいった主犯格が自殺していく…

そしてついに、最後の一人が自殺し…
唖然としていた。
政界はすごい荒れようで皇族の人間まで死んだとなれば波紋は余計広がりすごい騒ぎだ。

だが、心は軽くなった気分だった。


なぜ…


電話がなった。

『近十です。やっと終わりましたね。これでもうあなたはとらわれるものはありません。』
その言葉をきいた瞬間心が一気に晴れた
何かに開放された気分になった。
外へ飛び出していった。


マワリニメモクレズニ


おかみは踊っていた。
誰もがなにをしているんだとおもった。


線路に飛び出したから


その後、鈍い音がし救急車が呼ばれたが誰も誰が死んだかなどはわからなかった。





それを高い高層ビルから見ていた近十は携帯で電話をかけた。

『幻覚剤のご提供ありがとうございました。博士のお陰で要人6名の暗殺完了しました。後でお礼の品をもって伺います。』









13ノ者・おかみ『完』












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