標的88 ラバーチョイス
勝負はついに5回戦へと突入。4回戦はいとも簡単に決着がつき、映像を見ただけではウィンディのさらなる能力はわからなかった。ただひとつだけ確かなことはウィンディは万全状態のアルコバレーノ2人、ボロボロではあったがキャバッローネの若きボス・ディーノ、そしてボンゴレⅠ世と同じ『終焉の炎』を使った最強の守護者である雲雀を負かせたことである。
現在2勝2敗、この5回戦で流れが決まりそうである。
そしてルーレットの結果は-
「5回戦はラバーチョイス、その名の通り奪い合いの対決だ」
「う、奪うって・・・一体何を!?」
「これだ!!」
ウィンディがツナ達に見せたのは羽根の生えた小さな妖精のような生き物だった。
「こいつを先に捕まえた方が勝ちだ、先に言っておくがこいつはスピードがとても速い、頭も使わないと捕まえられないぞ」
そしてルーレット結果-
ボンゴレ:リボーン、ツナ、コロネロ
フィルマーレ:ケルベロス、ジェラート、ガイア
フィールド:雲
という結果になった。
「ツナ、コロネロ、オレは空を飛べねえから捕まえるのはお前達にまかせる」
「わかった」
「まかせとけ、コラ!!」
「ここはケルベロスとガイアにまかせたぜ、オレは沢田綱吉と闘れればそれでいいからな」
「ジェラート、お前・・・」
「いいではないですかガイア様、ジェラート様が沢田綱吉を倒してくれればボンゴレの戦力は落ちます」
「くっ、わかった」
ガイアはケルベロスの提案にしぶしぶ承諾した。
「ただしジェラート、負けたらただではすまんぞ」
その言葉にジェラートの表情が一変した。目つきは標的を睨み殺すほどに。
ガッ!!
「うぐっ」
「てめえ、誰に言ってんだ!?このオレが・・・『負ける』だと!!てめえこそ次言ったらただじゃすまさねえぞ!!!」
ガイアの首を掴んでいるジェラートの手は、今にも殺してしまうほどの力が入っていた。
(10代目!!)
(ツナ)
(ボス)
(沢田)
守護者達はツナに心でのエールを送った。何も言わなかったのはそれだけ互いに信頼し合っている何よりの証拠だった。
リボーンとコロネロもそれを察知したのか、誰とも言葉を交わさずに扉へと向かった。
雲フィールド、その名の通りまわりには雲が存在し、その場所は-
「えっ、ここって・・・・・上空-----!?」
「うるせーぞツナ!!」
バキッ!!
「そんなことでいちいち騒ぐな、コラ!!」
ドゴッ!!
2人の攻撃が一瞬でツナをボロボロにした。
「ててて、殴んなくてもいいだろ!?」
「「ムカついたからな!!!」」
(ハモった-----)
「さあ、ルール説明といこうか」
「「「!!!」」」
「見ての通り周りは雲でいっぱいの上空だ、まあソリッドビジョンなので地面付近に雲が存在すると考えればいい」
ウィンディの言う通り空に浮かんでいるというより、空に立っている感じである。
「もちろん勝利条件はこの妖精を捕まえた方の勝ちだ、それとここは雲フィールド、まわりの雲は死ぬ気の炎で生成してあるが触れてもダメージはなく、炎で攻撃すると消滅していく。ただし雲属性の特徴はお前達の知っての通り『増殖』なので次々と増えていく」
「つまり目の前を遮る雲を利用し、妖精を捕まえるってことか」
「それに加え敵が潜んでいる可能性もある、先程も言ったように炎で攻撃すれば雲は消えるが次々と増殖してくる」
「直感と運、頭脳も必要になってくるわけだな、コラ」
「それでは超チョイス第5回戦・ラバーチョイス、開始!!!」
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