4 提出期限
「みく! 今日は残るんでしょうね?!」
放課後、流歌がみくるの机にやってきて、追求した。
「え・・・・・? 今日? ・・・か・・えり、たいな・・・・?」
みくるの答えを聞いたとたん、流歌の顔が怒りの色に染まった。
(ヤバッ・・イ!!)
思ったとたん。
バン!!!!!!
「いい加減にしなよ!!! もう、絵が出来てないのあんただけだよ!!」
流歌が切れた。
みくるの顔はサッと蒼くなった。
流歌が怒るととっても怖い。
規則などが絡むとなお一層怖い。
「・・・・・・・・」
あまりの迫力に何も言えないでいると・・・・。
「もう二週間になるよ?! ずっと放課後になると帰っちゃうじゃん!」
「・・・・だって・・・」
「だって・・・、何??」
みくるはつまった。
(だって、楓が・・・なんて言えるワケないよねぇ・・・)
なんとも言えず黙っていると、
「ふぅ・・・・・。ま、言いたくないならいいけどね? でも、今日こそは」
冷静になった流歌が言い聞かせるように言った。
「絶対に。絵は完成させないと・・・・ね?」
「う・・・・ん・・・・」
さすがにそれは、みくるも思っていた事だった。
もう、提出期限は三日後だ。
下書きを仕上げて、色を塗って・・・間に合わないかもしれない。
「じゃ、じゃあ、流歌!!」
みくるはいいことを思いついた。
「な・・・何?」
「流歌も一緒に残って、アドバイスしてよ!!」
「え・・・? う〜ん・・・・・分かった、いいよ!」
「よかったぁ〜。ありがと!」
「ううん。じゃ、そうと決まったら、ほら、行こ?」
「うん」
流歌は、カバンを持つと、廊下へ歩いていった。
楓はこれまでも、流歌と一緒の時は足音をさせなかった。
だったら・・・
(流歌と一緒なら安心だし・・・。大丈夫、大丈夫)
立ち止まって考えていると、
「どうしたの? 早く行こ?」
扉から頭だけを出して、流歌が聞いた。
「ううん、なんでもない」
みくるもカバンを持って、小走りで流歌の方へ行った。 |