新任女教師、丘野百合は二十三歳。
卵形の上品な輪郭に、派手さはないものの楚々として愛くるしい顔立ち。黒々とした豊かなロングヘアは頻繁に美容院でトリートメント等の手入れを怠らないためなのか、いつでも艶やかな輝きと、思わず鼻先を埋めたくなるような甘くほろ苦い香りを放っている。
ハッキリ言って、むさ苦しい上に高校生とは名ばかりで実際には小学校卒業程度の学力があるかどうかさえ疑わしいオチコボレばかりが掃き溜まるこの学園にはそぐわない、到底相容れないと思われるほどに純情可憐で、だから当然赴任初日から、姿勢服装はグタグタで眉毛がなくスキンヘッドやトロージャン、ハリネズミ風等、多彩なヘア・スタイルをした男子生徒達に取り囲まれてしまい、逆らうこともできずに体育館の倉庫に連れ込まれ、乳首に安全ピンのピアスをされて泣き叫んでも誰も救助には来ない。結局そのふっくらとした唇、男を知らなかったであろう処女膜に守られた秘裂、ひり出すことはあってもねじ入れられることなど考えたことすらなかったであろう肛門を、一日にして奪い犯されてしまった哀れな女教師はそれからも 日々暴力的で獰猛な性欲に支配され、次第にその行為に快感を感じ、学園内の男という男全員を相手にする淫乱な牝に変貌していった。勿論おこぼれに預かる男達の中に俺も含まれるわけで、性欲処理には困らない幸せな学園生活を送っていた。
はずだったのだが。
オナニー。俺は毎日毎日欠かさずににオナニーをしていた。まあ、確かにそれはそれで性欲処理そのものはできているので、特に困っているわけでもないのだが、それとこれはまったく別の話。自分で処理してるから困ってないだけのことなのであって、本来は百合先生に処理してもらわなければならない。
ではなぜ俺は自分で処理しているのかというと、俺が淫乱マゾの百合先生でさえも相手にしないほどの醜男だから、ではない。俺は男前である。今までの女性関係からして特に年上の女には可愛がられるタイプのようである
思い出してみれば、今現在俺は十八才なのだが、セックスに及んだ女は皆年上。
年上と言っても俺の場合は先輩とか、そういうレベルのものではなく、初体験からして四〇才の熟女で当時俺は十二才だった。別に商売女とかじゃないし、最近流行の母親との近親相姦とかそういう・・・、ぐぐぐ、気持ち悪ぃ、行為でもない。と言うかこの女、お袋より年上だった訳で、それもそのはず、だってお袋の姉さんだったのだから。お袋とのセックスなんてもう、俺としては想像すること自体が汚らしいというか、嫌悪してしまうと言うか、言語道断な行為なのだがこの時の女、すなわち俺の叔母に当たる女とは、何の抵抗も無しにとにかくヤリまくった。何しろ、お袋と姉妹だなんて思えないほどのスタイルと、美貌に恵まれていて、言わなければ実年齢なんかいくらでも詐称できるってタイプの女だったし、実際悪びれもせず詐称して男を漁りまくってもいた。ところが関係を持ってから2年経った頃この女、突然姿をくらましやがって、いきなり性欲の捌け口を失った俺は暫くの間何も手に付かず、常時叔母の痴態を思い浮かべては手淫していた。オナニスト。
その後もオバサンやらオネーサンやら、とにかくかなり広範囲に年上の女ばかりと付き合ってきたことは間違いない。つい最近まではこの学園の人妻女教師、やはり四〇過ぎの年増女と濃密な関係にあった。この女はまだこの学園にいるし、その気になれば便所代わりには使えるんだが、と言うか時々使ってはいるんだが、何というか、まぁね、あんまりズルズルと引きずっているのも好きじゃないし、最近ちょっと変なことを口走るようになったんであまり近付きたくないし、他の学生や生徒もあまり近付かなくなったみたいだし。簡単に素早く抜きたいときだけって感じで。
だからといって同年代の女ではダメ。強姦和姦織り交ぜて何度か同級生とヤッたことはあるが、強姦したときの征服感、罪悪感を含めたスリルを取り除いてしまうと、まったく面白味を感じない。だから、申し合わせてのセックスなんかそのスリルさえも薄れてしまうわけだから、まあ、ヤることはヤるけど、どうもイマイチ消化不良的違和感が残ってしまうのだね。
年上の女にはモテるという絶対的な自信を持つ俺が、丘野百合を抱けない理由。
ぶっちゃけた話、悪いのは丘野百合その人なのである。イヤ、悪いというと言い過ぎなのかもしれないが、要するに誰もこの女を犯さなかったのである。たぶん、そんな気持ちを持った男自体もこの学園にはいなかったのだと思う。俺以外には。
スキンヘッドも、トロージャンもハリネズミも、それ相応の相手とはバコバコヤりまくっていたが、丘野百合には無関心だった。
したがってこの女教師は体育倉庫に連れ込まれる事もなく、乳首に安全ピンのピアスをされて泣き叫びもしないし当然、唇も秘裂も肛門も無事。暴力的で獰猛な性欲に支配されることもなく、よってその行為自体を知らないのだから快感など感じるわけがないし、淫乱な牝に変貌する事もなかった。
オナニストとしての俺の妄想が挫けた。
だいたい妙齢の女が性欲だけで生きてるような男共の中にいて強姦されないこと自体が異常である。
俺は次第に丘野百合を呪うようになっていった。
女を呪う前に他人を頼らず自分でヤればいいじゃないかって意見もあるとは思う。おっしゃるとおりだとも思う。でも、人にはそれぞれ、タイプというか、適不適というものがあって、俺は例えば輪姦仕掛ける場合でも先陣切って突っ込むと言うよりは、みんな一通り終わったあとでぐったりして、もうどうでも良くなってる女を楽にいただくって言うか、そういうタイプなんだよね。ほら、なんて言っても今までの経験のほとんどが受動的というか、年上に誘われて世話してもらいながらのセックスだから自分でアプローチするとか、そういうのが得意ではないのですよ。ってか、アプローチなんかしたことがなくて、いわばセックス受動体なのです、私は。
でも俺としては百合先生とセックスがしたくて仕方がなかったのに、そのチャンスを潰してしまった百合先生を呪う。
何だかんだ言っても女はルックスだと思う。今時いないよ、新任で銀縁角眼鏡の女教師なんか。そんなセンスだから強姦もしてもらえないんだ。でもそんな時代錯誤感が俺のイメージする正しい女教師像と一致して赴任してきた早々からムラムラしてたんだけどね。お嬢様っぽい、可憐な感じ、このゴミ溜めのような学園では完全に浮いていた。この学園に籍を置く十七歳の女子学生でさえ、もっとスレスレのズベズベ、使い込まれ過ぎて疲労が全身に見て取れる。傷んで枝毛だらけの金髪、目の下には隈、けばけばしいメイクの下の素顔はボコボコに肌荒れて、眉がない。周りの牝がこんな有様だからこの新米女教師の清潔さがヤケに新鮮に見えたのかもしれない。
ともあれ俺以外の男子女子、教師連中までもが彼女に「ダサイ」とか「むさい」とか「うぜえ」とか言う侮蔑の感情を抱いたようで、相手にされない程度に収まっていれば良かったのだが、次第に彼女に対する行動がエスカレートして、俗に言う「虐め」の様相を呈してきた。
「ダサイ」「むさい」「ウザイ」、なるほどねぇ。俺の場合、基本がオバサン相手だからそれこそが女の当たり前の姿なんだよね。でも、百合先生の場合はちと事情が違う。無垢な「ダサさ」とでも言うのか、オバサンの特性とも言うべき妙に堂々として、昨シーズンであれば先端先鋭であった衣服の流行も値段が下がってから買うから微妙にズレてて「ダサイ」のに、「一年くらい何よ、イケてるって言いなさいよ」的強引さがなく、控えめなのである。そもそも百合先生は流行に左右されないスタンダードな服装や化粧をしている地味な女なので、良くも悪くも目立たないはずなのだが、どういうわけだかこれが逆に目立ってしまう。特殊で奇抜が当たり前みたいな連中の中では明らかに異質で浮いてしまうのである。
百合先生を取り巻くそんな状況は俺にとって、ある意味ではチャンス到来。
おらぁ虐めはきらいだね、かっこいいね。俺は虐めないんだ。下心があるから。学園中で味方が俺だけとなりゃあ疎外感に打ちひしがれている世間知らずのお嬢様先生は当然俺を拠り所とするようになる。もの凄く遠回しでいやらしくて計算高く小狡い、俺らしいやり方。でも、どうせ卒業まではここに籍を置くわけだから幸せに暮らしたいと思うのは当たり前のことで、男に至福をもたらすのは女だと確信していたその頃の俺は、わくわく悶々として日々勃起、射精を繰り返しながら作戦の遂行に努め始めた。
と言っても最初の内は特に何をしてやるってわけじゃなく、虐めないってだけ。
ところがこの効果が思いの外大きく、周囲の全てが自分に対してあからさまにイヤな顔をする、学生は授業をボイコットする、生徒を指名して発言を促しても無視されるといった悲惨な境遇の彼女にとっては、おはようございますと挨拶する俺、がらんと誰もいなくなった教室にひとり残っている俺の姿は聖者のように映り、ヒーローのように映り、ある日の授業中、いつも通り授業をボイコットされてめそめそ泣き出した彼女に、「先生、授業。」と言って軽い励ましを与えた時などは数分に渡り教壇に突っ伏して号泣、その後気丈に二人きりの授業を終えた後ありがとうなどと言い、項垂れて名残惜しそうに教室を後にして行った。このありがとうは、ウルトラマンありがとう、スーパーマンありがとう、パーマンありがとうなどと同じありがとうであると俺は確信した。うわっはっは!彼女は俺に頼り、救いを求めているのだ。俺は彼女を救ってやっているのだ。バッチリじゃないですか?計算通り作戦通り、計略通りに事が運んでいるのであった。
彼女は非常に朝が早い。被虐者の媚びである。自分は一生懸命に努めている、わたしを責め苛む皆々様はわたしのこの勤勉さに報いて、扱いを変えて頂きたい、と言う意志の表れである。しかし逆効果。加虐者にとってはますます「うざい」度が増して行く。彼女の扱いはますます悪くなる。
それまで遅刻常習者、さぼり常習者だった俺は最近非常に朝が早くなった。下心があるから。通学路で彼女に挨拶をしなければならないから。嫌われ者に優しくしていると、そいつも嫌われ、虐めの対象にされるというのが通例のようだが、俺に対する皆々様の対応は変わらない。俺を虐待しようと言うヤツがいれば、俺は「うざい」そいつを半殺しにする。しかも俺は成績が良い。実力者は勝つのだ。彼女も加虐者を半殺しにすればいいのだがそこはお嬢様、予想される逆襲、教師として守るべきモラル、新米教師の低い地位、不景気による転職の不安、聖職を全うしようとする責任感等の意志が働き実行不可能。ヒーローの存在は彼女の中で膨張を続ける。好都合。俺は増長する。膨張し、射精する。
タッタッタ、とある日の早朝、俺は小走りで彼女に追いつき、おはよう!と元気に挨拶を投げかけながらポン!とぶっ潰した鞄で背中を小突いてみた。のろりと振り向いた先生の目は赤く充血し、隈ができている。俺はちらっと横目で見てそのままタッタッタと通り過ぎた。やべえ。学園の子女と同じになっちまう。俺はいささか不安を感じながらそのまま教室に走り込んで席に腰掛け、思索する内に眠ってしまった。
タッタッタ、と次の日の早朝、俺は小走りで彼女に追いつき、おはよう!と元気に挨拶を投げかけながらポン!とぶっ潰した鞄で頭をはたいてみた。ゆらりと振り向いた先生の目は前日より更に充血し、隈は更に濃くなっている。マジやべえぞ、こらあ。
タッタッタ、と数日。鞄で尻を叩き、掌で頭を小突き、掌で尻を叩いてみた。
掌で尻を叩いた翌日、充血は治まり、隈は消え、おはよう!と言う元気な挨拶が返ってきた。俺は安堵し、翌日から掌で尻を叩くことにした。最初の内、こら!とか、もう!とか言う声が後から聞こえていたが、そのうちに批判めいた声は消え、振り向くと頬を膨らませた愛らしい笑顔が見えた。
そんな調子を繰り返していた、とある早朝。俺はいつも通り、早すぎる登校のため、特にする事もなく、教室の机をくっつけて寝ていた。
ガラガラと扉を開ける音がするので、顔に被せていたエロ雑誌を手で除けながらそちらを見ると、あらあら獲物自らやって来た。俺を見てくすくすと笑う。
「おはよう、ってもう挨拶は済んでたんだよね。」
「ふふ、でも寝起きでしょ。おはようでも良いんじゃない?」
「おはよう。」
「おはよう。」
「俺は寝ます。あと三十分。」
「ゆっくりお家で寝て来ればいいのに。」
「日課だから。先生に挨拶するの。」
「・・・ありがとう・・・ごめんね。」
「いえいえ、好きでやってんだから。」
エロ雑誌の下から覗くと、彼女は俺に背を向けて教室を後にするところだった。
その朝はそれで終わり。俺は、ふふんと鼻を鳴らして再度眠りについた。
その日から彼女は毎朝、俺が寝ている教室を訪問するようになった。とは言っても特になんの進展もなく、同じような、他愛のない短い言葉を交わして彼女は帰っていった。俺は毎朝、今こそ襲いかかってやろうかと思いながらも、まだだな、いやまだだね、まだ早いな、などと感じるままにただただ我慢を続けていた。
がまん我慢を続けていたある早朝、俺は唐突に思いついたことを口にした。
「文通しねえ?」
「えっ?」
「イヤ、文通。手紙のやりとり。わかる?やった事ねえ?」
「わかるけど・・・経験ないな。」
「じゃあ、経験してみる?文通。」
「別に良いけど・・・。」
てなことになって住所交換。ポケットを探るとコンビニのレシートがゾロゾロ出てきたんで、男の礼儀としてまず自分の住所を書いて彼女に渡し、ここに書いてって別のレシートを裏返して差し出した。
そいつに住所を書き始めた彼女。耳にかけていた髪がハラリと落ちた。書く手を止めて髪を元に戻すがまたハラリと落ちる。たかだか住所を書く間に何度もそれを繰り返す。俺はそっと手を伸ばして彼女の髪を掻き上げ、抑えていてやった。彼女はぴくんと反応し、上目づかいに真顔で俺を見上げたが、拒絶するでもなく、そのまま住所を書き終えた。俺が手を放すと、彼女の髪がハラリとレシートの上に落ちた。彼女はすっくと立ち上がり、首を傾げて言った。
「何を書こうかな?」
俺はレシートをポケットにねじ込んで言った。
「俺が先に書くわ。」
「そうしてくれる?」
「あい。」
彼女は教室を後にした。
元気ですか?
元気です。
大丈夫?
なんとか。
よく我慢できるね?
少し慣れました。
俺がぶん殴ってやろうか?
だめ!
毎日たった一行。つまんないよね。毎朝教室で逢ってんだから元気も大丈夫もへったくれもないわ。これで切手代八十円を毎日郵政省にくれてやるのも馬鹿らしくなってきた。
「コンピュータ持ってる?」
「あるけど。」
「メールにする?」
「うん、いいよ。」
「ケータイ持ってるよね?」
「うん。」
「教えてよ。」
「いいよ。」
はじめからそうすりゃいいじゃん。このご時世に。で、アドレス交換。ついでにケータイのナンバーもわかったんでその場でかけてみた。
「もしもし?」
「あ、俺。登録しといてよ。」
「うん。あ、もちろん。あ、私からかけてもいいの?」
(電話を切らんかい!)
「朝、起こしてくんねぇ?」
「早いよ。」
「どうせ起きるんだから。」
「大丈夫?」
「目覚ましのブザーよりいい。」
「うれしいな。」
(電話を切れ。俺は目の前だ。)
「なんかあったらいつでもどうぞ。」
俺は電話を切った。
「うれしいな。」
とろいわ。でもかわいいわ。
で、次の朝。俺は先生からのコールがあるものと思い、目覚ましをかけなかったために寝過ごして遅刻。
昼休みに例のおばさん教師に口で一発抜かせてから電話をかけた。
「モーニングコール。」
「ごめんね。なんか、いいのかなって思って・・・できなかったの。」
「俺、遅刻した。」「ごめん、ごめんね。本当に電話していいの?」
「しないと俺、毎日遅刻。」
「明日はする。ごめんね。」
「しないと、朝逢えないよ。」
「絶対する。」
ううん、お嬢様は扱い難い。でも後ひと押しって感じ。
新米教師への鬱憤をおばさん教師ではらすような形となり、その日は深夜まで無人になった学園の廊下で熟れた女体を思う存分レイプするが如く犯し、その体内に精液を撒き散らして女を捨てるように放置して帰宅。ベッドに崩れ落ちた。
睡眠時間は三時間。四時にモーニングコール。
「・・・あい。」
「おはよう。わかる。」
「あい。」
「今から家を出るね。」
「あい。」
「大丈夫?」
「あーい。」
「じゃあね。」
「あいあーい。」
俺は動かぬ体を無理矢理起きあがらせ、速攻洗顔歯磨きして登校。走りながらも瞼は落ちてきそうで意識に靄がかかっていた。
いつも通り彼女の尻に挨拶。そのまま教室に飛び込みすぐに熟睡していると身体が揺れる。ウワアアア!なんだ!ってびっくりして目を覚ますと彼女の顔。心配そうな顔。
「大丈夫?」
「あ、あ、元気だ。あの、夕べさ。あれ?あ、うん、おはよう!」
しどろもどろ。
「おはよう。あの、朝ご飯食べた?」
(食えるわけねえだろうが!)
「俺は朝飯喰いません。」
彼女の表情が曇る。
「作って来ちゃった。」
彼女の手に布袋。
「見せて。」
布袋を広げる彼女。たまらんいい匂い。卵焼きやらウインナーやら遠足の時ですら見たこともないような手作り弁当。俺の遠足はいつもコンビニの味だったから
「腹減った。」
ぱっと明るくなる彼女の表情。
「一緒に食べよっ!」
社会人とは、教師とは思えない言動。最近は学生でもこんな事はしない。
もぐもぐもぐ。
「ンまい!すげえンまいよ!」
「ほんと?うれしい!」
俺達は二人で朝飯を食った。時々顔を見合わせてにこにこしながら。
「ごちそうさん。」
「ごちそうさまでした。」
食い終わって五時半。朝練の体育会系バカ共が登校するまでにあと一時間。
俺は弁当箱を片付ける彼女を見ていた。
ははっ、と俺は笑った。
彼女は首を傾げて俺を見た。
「ははは。」
「なに?」
「ははは。いやね。」
「なに?」
「かわいいね、先生。」
喜ぶかと思ったら彼女は弁当を仕舞う手を止めて真顔になり、俯いてしまった。
「嘘。そんなこと言わなくていいよ。」
あれ、なんか様子が変。
「私、ダサイし・・・。」
あれあれ、スラングなんて。
「ダサかねえ。」
俺がそう言うと顔を上げてきりっとした表情で俺を見返す。「わかってるモン。いいよ、ムリしなくたって。」
「ダサかねえ。眼鏡外してみ。」
「えっ?」
「眼鏡。」
俺はそう言って手を伸ばし、彼女の銀縁角眼鏡を外した。
「きゃっ!」
少し顔を逸らし、身を竦めて俯いた。
「こっち向いて。」
先生はおずおずと顔を上げた。ほら少女漫画風のつぶらな瞳。この場の展開もまた少女漫画風。
「ほら、メチャメチャいい女じゃん。」
俺はそう言って先生の頬を撫でた。ふっくら、しっとりとしていていい感触。年増女の肌に慣れた最近の俺には妙に新鮮。俺は顔を近づけて唇に軽くキスをした。目を丸くする先生。
「うそ・・・。」
「うそじゃねえ。」
もう一度軽いキス。
「これ、いけないことだよね。」
「なんで?」
「だって、私・・・教師だし。」
「教師はキスしねえの?大抵の女教師は子供作るんじゃねえ?キスもしないでいきなり子づくりする?」
「でも、キミは高校生だし。」
「この荒廃した学園ではキスの経験の有無が入学条件の一つに入ってるんだぜ。」
「ナニ、それ?」
「キスしたことないと不合格。」
「嘘ばっかり。」
と、先生はクスリと鼻を鳴らす。
「俺は男だ。」
食い付くように先生の唇を吸う俺。
「先生は、女だ。」
先生の顎を支えながら舌を入れていく俺。
目をカッと見開き、顔の脇で両手をばたばたさせながらなすがままになっている先生。
「ほら、先生も。」
俺は一旦舌を引き抜き、そう言って立ち上がると、上から先生を見下ろし、頭を抱えるようにして髪の中に手を入れて弄んだ。
「好きなんだから、イイじゃんか。」
そう言って立ったまま先生の頭を引きずり上げて激しく舌を突き入れると、先生もやっと舌を絡めてきたが、暴れ回るのは俺ばかりで、先生の舌はじっと動かない。何ともへたっぴな接吻。
俺はそのまま三十分ほども先生の髪を掻き乱しながら唇を吸い続け、キスを教え込んでいた。
先生の舌が動き始め、少し上達が見えた頃俺は唇を放した。先生は息を切らし、頬を紅潮させながら俺を見上げていた。
「先生。」
「えっ?」
「口紅が落ちてる。髪がくしゃくしゃだ。授業の前になおした方がいいよ。」
先生は立ち上がり、モジモジしていたが、やがて意を決したようにもう一度自分から俺にキスをして後ろを向き、歩き出した。
「先生。」
俺が声をかけると立ち止まり、肩越しに少し振り向いた。
「これから毎日な。」
先生は何も言わずに去っていった。
朝は若い唇を吸い、昼は年増女にしゃぶらせ、夜はその熟れた身体を弄ぶ。疲労困憊するが幸せな日々。学園は楽園
ある朝、俺は聞いた。
「先生はもう俺の女だよな。」
しばらくの沈黙の後、若い艶やかな唇が動いた。
「そうかもしれない・・・。」
また沈黙。
「多分そうだね。」
俺は黙っていた。
「私でいいの?」
俺は応えない。
「私、あなたが好き・・・。」
そう言って吸い付いてくる先生。
「俺の女だ。」
「うん。」
よしよし、モノにしたぞ。ケケケ、弄んでやる。さあ一気に加速するぜ。
抱き合って接吻。俺は彼女の手を握る。
「俺の女だよな。」
彼女の手を俺の股間に持っていく。ビクリと反応し、彼女は手を引っ込めようとするが俺は力強く引きつけて、ズボンの上から無理矢理触れさせる。
「握れ。」
膨張した怒張、剛直が硬直。膠着状態が暫く続いた後、彼女は唇を合わせたまま躊躇しながらも、やがて俺のペニスを握る。ただただ握っている。
「シゴけよ。」
彼女の手が動き出す。
「もっと強くシゴけって。」
彼女の手が激しく動く。
「そうだ、気持ちいいぜ。もっとやれ。」
彼女が扱くたびに反り返る俺の性器。
「わかるだろ?」
「ン、ン、ウン・・・。」
彼女は俺の唇を放さない。俺はひときわ強く吸い付き、グポンと音をたてて彼女を引き離す。
「ナマでヤってみな。」
「えっ?」
「ベルト緩めて。」
彼女はおずおずと跪き、ベルトを緩めてぼんやりしている。
「ファスナー下げて。」
彼女はファスナーを下げてぼんやりしている。やンなっちゃう。
「パンツ下げて。」
「ええっ?」
「見せてやるから。」
「・・・いいよ。そんな。」
「でかくなってるよ。見たいっしょ?」
「えっ・・・べつに私・・・。」
「いいから下げろ。」
ナマのペニスが彼女の眼前に飛び出し、天に向けて聳え立つ。彼女はぼんやりと眺めている。
「ほら、扱いて。」
彼女は扱く。ひたすら扱く。無心に扱く。扱くことに精神集中している。火が熾きそうな気分になってきた。
「摩擦で擦り切れるよ。濡らして。」
「えっ?」
ったく。わかれよ。
「しゃぶれ。」
「えっ?」
ああ。
「口に入れろ!」
「えええっ!なんでっ?えええっ!」
「俺が気持ちいいからだよ!」
いらいらするなあ。俺は彼女の髪を掴んで引き寄せ、そそり立つペニスをその唇の前に突き出して宛う。
「んんっ!ん、んんっ!」
彼女は顔を横に向けようとするが俺はそれを許さず、強引に唇に擦りつける。
「フェラだよ、フェラ、フェラチオをするんだ。」
「フェラ?」
ンもう!
「いいから銜えろ!」
俺は力尽くで捻り込んでいく。
「んぐ、ん、ん、ん、ぐ、んっ!」
彼女は手をじたばたさせながら口の中の肉柱をもてあましている。
「ほら、握って。」
握りしめる彼女。
「扱いて、オイ、扱け!」
ペニスを銜え、扱いている女。
「これがフェラチオ。女は男にこうするモノなの。わかった?」
「くるしいよ。んぐ。なんで?げえっ!」
俺は一旦動きを止め、ゆっくりと深々と、彼女の口に捻りこむ。
「男を気持ちよくさせるために。」
ぬぷっ、ぎゅぷっ、ぎょぶっ、ずりゃっ!
彼女の髪を鷲掴み、好き放題に振り回す。
「舌絡めて。」
おうぐ、ぐっぴ!
「舐めろ。」
とぴちゃ、ぴちゃ、びちゃっちゅう!
俺は彼女の下手くそなフェラチオで立て続けに2度、無理矢理イッてやった。一度目は顔面に浴びせかけ、次は鼻を抓んで強引に飲ませた。
ガックリと床に崩れ落ち、ぼんやりと俺を見上げる彼女の唇の端から涎と共にスペルマが糸を引いて垂れている。顔面は濁液でぬらぬらと光っている。少女漫画風の顔立ちではあるが、決して少女漫画風の表情ではない。少女漫画とかけ離れた風体で脱力し、肩を落として俯く彼女。
「その顔で授業するの?」
俺は机に脚を載せてエロ雑誌を顔に被せ、すっきりとした気分で眠りについた。
フェラの訓練を二週間ほど続けた後、ふたりでさぼった平日の早朝。ホテルの一室。部屋に入ってソファに座るなり、早速の濃厚フェラをありがとう。訓練は無駄にならないね。うまくなったよ。おばさんと違ってしつこくない、初々しい舌使い。ぺろぺろなめてはずっぽりと銜え、扱きつつ上目づかいに俺を見る。いやあ、教え込んだ通りにやるもんだね。関心感激。時々、気持ちいい?なんて吐息混じりの甘い問いかけ。オンナだね。
俺は彼女の髪を掻き上げて耳を出し、よしよしって撫で付けながら身を屈めて綺麗な耳を甘噛みしてやる。
ううん、って切ない声。感じるようになったんだね。進歩進歩。
「ヴァージンなんだろ?」
彼女は教え込まれたフェラの一サイクルを終えてから顔を上げる。
「・・・キスもあなたが初めて。もちろんフェラも・・・。」
「覚悟できてる?」
「わかんない。少し怖い。・・・でも抱かれたいと思うの。」
見上げる彼女。
「濡れてる?」
「と思う。」
「たっぷり濡らさないと痛いらしいよ。」
「どうしたら濡れるの?」
「しゃぶってみ。」
また食いつく彼女。手を伸ばし、腰を浮かせ気味にして、彼女のスカートを捲り上げる俺。モジモジと左右に揺れて恥ずかしげな彼女の尻。
俺は揉み、握り潰し、マッサージするように緊張をほぐしながら割れ目に指を這わせていく。彼女の身体が反り返る。彼女の唇からペニスが抜け落ちる。俯きながら扱き続ける彼女。割れ目は瀕死で喘ぎながらびっちゃりと潤っている。ショーツから沁み出ている。洪水だぜ、って指を彼女の目の前に突き出すと、彼女は顔を歪めた。俺は指を銜え、彼女の初搾りを味わった。ヴァージンに特有の匂い。はっきり言って悪臭。これ、なんで?やっぱ腐り気味なの? まあいいけど。
彼女は眉尻を下げて困惑の表情を浮かべ、また俺を頬張ろうとするが、俺はその顔を両側から押さえつけ、覗き込みながら囁く。
「ベッドに行け。」
彼女は俺の目をじっと見つめてから手を握り、ゆっくりと立ち上がった。
衣服着用のままベッドに横たわる彼女。大きく渦を巻いて拡がる艶やかな黒髪に顔を埋め、耳を、喉を、頸を舐める俺。ん、んって歯を食いしばってわき上がる快感を押さえ込む彼女。胸を揉んだり股間を撫でたりしながらとりあえず彼女をブラとショーツだけに剥いた。
接吻、愛撫を繰り返しながらペニスを彼女の股間に擦りつけると、ショーツのざらつきを通して彼女の秘部の蠢きがわかる。彼女の震えが伝わってくる。怖じ気づいているのがわかる。唇を放すと震え声で彼女は囁いた。
「やさしくしてくれる?」
「いやだ。」
「お願い、怖いの。」
「じゃあ、やめる。」
「やめないで!抱いて!・・・抱いて欲しい・・・。」
「やさしくしないよ。」
「あなたの好きに・・・めちゃくちゃにしていいよ。」
「そうする。」
で、ボクはそうした。ボクはめちゃくちゃにした。
夕方まで。射精。射精。射精。
シーツ、上掛け、絨毯、壁、テレビ画面、トイレの床、トイレの壁等々に彼女の血液がこびり付いている。ビリビリに裂けた彼女の下着が血に染まって床に落ちている。
彼女はバスルームに転がっている。失神している。痙攣している。いつも綺麗に整えられていた長く美しい髪も、清純な化粧が清々しかった顔も唇も、小振りでふっくらした乳房も、血まみれ精液まみれ唾液まみれの小便まみれ、更には嘔吐物まみれでベタベタに穢れ切っている。初めて男に蹂躙された淫門と肛門は裂け、今も出血が続いている。
俺はベッドに腰掛けて苦悶する。気が重いなあ。あの様子だと彼女は明日欠席だ。ヤれない。ヤれないから苦悶する。ヤれないから気が重い。
あ、そうだ、こっちから行けばいいじゃん。よしよし、明日は学校さぼって彼女の家に忍び込もう。そしてヤろう。と決めた。
”先生は俺のペニスを扱き、舐め上げながら上目づかいに俺を見ている。
上気して桜色に染まった頬を窄めて吸い上げている。
俺がいつも通りにその美しい髪を掴んで引き寄せてやると、顔をしかめながら熱い吐息を俺の陰毛に吹きかけてくる。
時間をかけて落とした女だ、たっぷり楽しませてもらうぜ。”
と、そんな明日の展開を妄想しつつ、今夜は帰って抜こう。
俺が新米女教師の処女を奪った日。
(了)
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