哀しみの闇の中でおぼろげに月は輝く。
逢いたいのに二人は決して逢うことはない。
こんなに近くても決して手には入らないの。
あなたと居ると私はいつも自分を闇だと感じる。
あなたは優しくて明るくて、いつもみんなが周りに集まるからまるで太陽のようだね。
闇夜に輝く月はどんなに太陽を焦がれても近くへは行けない。
ただ隣に居ることも出来ないんだ。
太陽と闇は一緒にはいられない。
あなたを抱きしめたいと思ってもきっと闇であなたを覆ってしまう。
闇の中ではあなたは輝けない。
あなたにたった一瞬でもいいから触れたいと願っても、太陽の光りが眩しくて近づくことが出来ない。
私にはあなたは眩し過ぎるんだ。
私の闇はきっと終わることはない。
だからこそ太陽の光り輝く世界にずっとずっと憧れてやまないの。
闇は嫉妬。
憧れがいつしか嫉妬へと変わり、そして果てしない闇であなたを隠してしまう。
本当は私も傍へ行きたいけれど闇は闇。
それはこれからもきっとずっと変わらない。
どんなに手をのばしても…
どんなに声を枯らし叫んでも…
あなたには届かない。
太陽は温かくて、大きくて、いつでも優しく包んでくれるけれど闇は闇だから。
私と居ることでいつしかあなたの全てを闇で奪ってしまいそうで怖いんだ。
心の闇は深くて真っ暗でただ静かで何もないんだ。
星も見えなくなるほど孤独な夜に、哀し気な月が涙を降らすんだ。
誰に気付かれることもなく。
誰に愛されることもない。
哀しみの闇の中でおぼろげに浮かんでいる月が泣いているの。
闇は太陽に隠れ、太陽は闇で覆われる。
だから絶対一つにはなれない。
逢いたくても、あなたはそこにいない。
月が泣いてる。
果てしなく続くあの闇の中で… |