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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

ステージ2

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エピソード37.5


 デンドロビウムとジャック・ザ・リッパーを妨害する為に姿を見せた青騎士ブルーナイト、それは――別の目的で姿を見せた人物だった。
しかし、その人物は本来のターゲットを見失い、偶然のタイミングで2人を見つけたらしい。
そうでなければ、若干の説明がつかない部分は多いのだ。実際、アーケードリバースでのARウェポンでダメージを与えられた事も――その証明かもしれないが。
 戦術的撤退をするデンドロビウム――彼女にとって、今回の青騎士乱入は想定外だったのは事実だ。
その一方で、あのタイミングで現れた事に関しては想定外だったらしい。
「あの時――練習モードに設定していたのに加え、向こうの出方をみるはずだった。それなのに――」
 彼女は改めて妨害に現れた青騎士の事を思い出し、表情を変えていた。
その表情は怒っているような気配もするのだが――既に起きてしまった事なので、仕方がないと開き直っているようでもある。


 今回姿を見せた青騎士は、どのような目的があったのか?
谷塚駅の方で超有名アイドルの宣伝を行っている青騎士を発見したという情報があり、その一部が手分けして宣伝を行った結果――とも言われている。
しかし、その一部の青騎士は別勢力のスパイだった説も高い。
【青騎士は衰退したのか?】
【まだ、ネームバリューがあるのだろうな。未だに一部勢力がネット炎上に利用している節がある】
【おそらく、利用価値が続くまでは――】
【芸能事務所が利用しているのか、それとも――】
【そこまではないだろう。芸能事務所が自分達の自滅を招くような事をするのか?】
【しかし、地下アイドルの事務所が警察の強制捜査を受けている噂だ】
【そんな事があり得るのか?】
【まとめサイトでARゲームに関する炎上狙いの記事があれば、ガーディアンに通報されたら――だからな】
 ネット上では様々な意見が飛び交う。
しかし、青騎士と言う名前に利用価値があれば――どの勢力でも使うのは間違いないだろうが。
それこそ『青騎士の仕業』と言う事で処理し、自分達の保身等に利用されるオチは見えているのかもしれない。
「おおよそ――そう言う路線なのは分かっていたが、あからさまに分かるような手段を使うのか?」
 タブレット端末で一連のタイムラインを見ていたのは、ARスーツに着替えていたビスマルクだった。
今回は別のロケテストを開催しているアンテナショップではなく、谷塚駅近くの電機店前で待機している。
アンテナショップに入場制限がかけられている訳ではなく、電機店の近くにARゲーム用のセンターモニターが設置されているのだ。
ここで受付を行った関係で、待機しているという事らしい。
「自分達が目立ちたい、人気になりたいと思う気持ちは分からないでもないが――悪目立ちで人気を取ったとしても、それはチートと認識される」
 彼らの行う行動に若干の同情の余地はあるかもしれないが、コンテンツを炎上させていい理由にはならない。
最終的に、こうした炎上勢力を束ねているのは大手芸能事務所2社かもしれないが――ネット上では断定口調で批判する記事はあっても、証拠となるようなソースがないのだ。


 一方で、青騎士の行動を予測し、一部の青騎士を水際で摘発している人物もいた。
「忍者? その格好で!?」
「クノイチと言う事だろう?」
「我々の邪魔をするのであれば、どのような存在でも容赦しない!」
 複数の青騎士が一人の人物を取り囲む。
アーマーの形状は一般的にネット上で青騎士と呼ばれる物以外にも、手抜きにも見えるカラーリングの青騎士もいる。
おそらく、自分が使用しているARアーマーにブルーをカラーリングしたのだろうが――明らかに色の設定が手抜きと言われも文句は言えない。
このような青騎士を知っているようで知っていないようなエア勢力も加わった影響もあってか――ガーディアンも出動できない状態なのは、不幸中の幸いか。
『どのようなと言われて、名乗る馬鹿はいないわ!』
 彼女が一言叫ぶと同時に、両肩のシールドが分離し、複数のビットが射出された。
忍者を思わせるような武器を使わず、まさかの無線兵器を使用する展開は――青騎士の方も読めていなかったのである。
 その後、青騎士の集団は瞬時にしてビット兵器で倒された。ほぼ、バトル描写等必要がないような――負けフラグを立てた方が悪いのかもしれない。
『あっけないわね――』
 周囲を見回すクノイチ、その外見はARメットで顔を隠しているのだが――肌の割合はARスーツを装備している割には多い。
それに加えて――ある意味でもSF忍者チックな装備をしており、日本古来の忍者や戦隊物とは違っていた。
彼女の名はハンゾウ――。しかし、メットのカラーから青騎士と誤認識される事になる。
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