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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

ステージ2

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エピソード36.5


 5分後、デンドロビウムは別フィールドへとジャック・ザ・リッパーを案内する。
あのフィールドでもバトルは可能だろうが、武装等のハンデが予想以上についてしまう事を気にしていた。
【何故、フィールドを変える?】
【フィールドによって中継エリアが異なるケースもあるようだが――そこを気にするとは思えない】
【単純にゲームが火対応だったのだろう?】
【アーケードリバースであれば、草加駅前も対応しているはず】
【では、どうして場所を変えた?】
【それはデンドロビウム出ないと分からないだろう】
 ネット上では、デンドロビウムが場所を変えた理由が分からなかったらしく、様々な意見が飛ぶ。
その一方で、周囲のエリアでチートプレイヤーが騒動を起こしている事がニュースになっている情報も入る。
【チートプレイヤーが乱入すれば、明らかに1対1は不可能になる】
【1対1のバトルはアーケードリバースでも実装されていないはずだ】
【将来的に実装を予定はしているだろうな。チートプレイヤーとのマッチング回避や、練習プレイをする為に――】
 最終的にはデンドロビウムが、ある物を発見した事が移動の理由と結論付けられた。
その理由とは、工事中の立て看板だったのである。
【一部エリアで道路の舗装工事をしている話もあったが、そう言う事か?】
【ARガジェットは舗装されたような道路等でプレイするのが前提とされている。オフロードに近いような走路は不向きと言う事だ】
【そこまでARガジェットが頑丈ではない――と言う事の裏返しなのかもしれないな】
 工事中の立て看板には洪水対策の下水道整備と書かれていた。
下水道工事の工事費用も、実はARゲームのプレイ料金で成り立っている。
これには――東京や他のエリアでプレイしているプレイヤーには驚いていた。


 更に谷塚駅方面へ5分ほど移動し、到着したのはアーケードリバース専用のフィールドだった。
このフィールドは、元々が駐車場として利用されていた場所だが――ARゲーム専用のアンテナショップが設置された事で、人気スポットになっている。
ARゲームフィールドは、原則的にジャパニーズマフィアのアジトなどからは離れた位置に設立する事が決められていた。
 それを踏まえると――この距離を進んだのも納得か? 移動手段は、移動用のホバーボードである。
このボードはパワードアーマーにも変形するスグレモノだが、残念ながらアーケードリバースでは使用不能だった。
『場所を変えてくれたことには感謝するが――』
「だからと言って手加減をしろとは要求しない。こっちは本気だ」
『つまり、こちらの装備を整えるチャンスを与えたという事か』
「そう言う事だ。下手に八百長の疑いをかけられては――興ざめだ」
『まさか、チートキラーが八百長を嫌うとは――面白い事を言う』
「どの時代でも、八百長はゲームの面白さを奪い、誰からも見向きされなくなる」
『確かに――真剣勝負に八百長や不正は水を差す物だが――』
「それを完全に駆逐したとして――その先に何を見る? ジャック・ザ・リッパー」
 ジャックがアーマーの修復と武装の選択をしている間、デンドロビウムはジャックに何かを聞こうとしていた。
何を聞きたいのかは忘れたのだが、彼女にとっては何気ない会話も有意義に見える。
『どのゲームでも、いわゆるアンチという勢力は存在するだろう。だからと言って、芸能事務所側が自分達が唯一神になる為に行うそれは――ネット炎上に他ならない』
 ジャックは、自分でもあまり口にしないような単語を言葉にした。
これがネット上に拡散すれば、炎上する事が決定的な発言とも言える。それ程に、ジャックは今まで言葉を選んでいたのかもしれない。
何故、その単語に関して今まで避けて通っていたのか? デンドロビウムも、それに踏み込もうとはしなかった。
あくまで自分は自分――個人の意思を尊重するのかもしれない。
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