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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

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エピソード32


 7月22日、北条高雄ほうじょう・たかおの行動が本格化してきたのは、このタイミングである。
あの動画が拡散した事が彼女をエスカレートさせた――と言う訳ではないのは事実だが、その真相は分からない。
彼女の行動は、チートキラーをも凌駕していた事は非を見るよりも明らかであり、ネット炎上の対象となっている。
 その一方で高雄の行動を単純なネット荒らしと変わらないと切り捨てる人間もいた。それがアイドル投資家と言う段階で――お察しなのだが。
一連のやり取りは前日に当たる21日にまとめ記事が発見されている。しかし、それを摘発しようと言うガーディアンはいなかった。
その理由として、このまとめサイトを発信している場所を特定できなかった事が理由に挙げられるのだが――。
「やはり、そう言う事か――」
 この一件に関して嫌悪していたのは、ジャック・ザ・リッパーだった。普通であればビジネス側の人間がクレームを出しそうな案件だけに。
何故にジャックだけが、このような反応をしたのか――それには理由があった。


 前日の21日、ジャックは別のARゲームアンテナショップでアーケードリバースをプレイしていた。
このゲームに関してはシステム的にもソロプレイが不可能な為、他のプレイヤーとのマッチングか練習の為にフィールドをクローズするかの選択しかない。
練習用フィールドは対戦格闘ゲームに関して必須となっているが、FPSやTPSは任意であり――設置されているかどうかはアンテナショップで調べる必要があった。
「練習用フィールドがない以上、条件を絞ってのマッチングしかないか――?」
 レベルを自分と同じプレイヤーに合わせようとジャックはセンター端末に必要情報を設定しようとしたが、まさかの乱入者が現れた。
空白のフィールドを発見し、即座に確保しようと言うような滑り込みマッチングはアーケードリバースでは不可能なので――おそらくは滑り込みから漏れたプレイヤーかもしれない。
「このデータは、まさか――?」
 ジャックは疑問に思った。滑り込みマッチングから漏れたプレイヤーにしては、使用している武器の攻撃力等がおかしいのである。
パラメータのバグでもなく――どちらかと言うと、チートを使っている疑惑があるだろう。
「高雄の動画の影響が、こっちにも飛び火し始めているのか? 違う。たった一人のプレイヤーがゲーム全体を動かす等――」
 ARメットを装着している関係で、周囲に表情が見える事はないのだが――ジャックは明らかに焦っていた。
1人のプレイヤーの行動がARゲーム全体を揺るがす事は不可能であるのは、各種ガイドラインを踏まえると不可能である。
そんなプレイヤーがいれば、運営側もプレイに不審な個所があればチートとしてマークをするはずだ。
『ジャックのバトルが始まるようだな』
『しかし、相手プレイヤーのレベルがおかしい』
『レベル1で武装が列強というのは、データ交換などで可能なはず』
『しかし――この数値の武装はアーケードリバースにはない。チートじゃないのか?』
『既にプレイヤー側で通報はされているようだ』
『通報と言っても、実際にプレイしないと無効じゃないのか?』
『プレイをしなくても明らかなバグと思わしき物は、審議対象になる』
 中継映像を見ていた視聴者も、このバトルには注目している事がうかがえる程のコメント数を記録する。
既にバトル開始前の段階で100コメを超えているのは、異例とも言えるだろう。
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