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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

ステージ2

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エピソード31


 ARゲームのジャンルにも様々なジャンルがあり、草加市でも1つのジャンルだけではなく、多数のジャンルでARゲームが稼働していた。
複数ジャンルが稼働しているのは秋葉原や竹ノ塚等の事例と同じである。
その一方で、草加市だけでしかプレイできないARゲームはいくつか存在しており、その一つがアーケードリバースというFPSなのは――あまり知られていない。
実はアーケードリバースはふるさと納税や町おこしとしての目的で運営されている事実、そちらの方が周知されていないのだ。
草加市としてもARゲームで町おこしをしている事は様々な媒体で告知をしており、こちらはユーザーの認知度も7割を超えている。
「一体、これだけの認知がされているのに――」
「一時期はふるさと納税に関しても疑問視する意見もありましたが、これは成功例なのでは?」
「確かに納税に関しては上がっているが、今のままでは詐欺とも思われてしまう」
「ARゲームの方は既に完成していますが?」
「あれを完成と言うには、様々な問題点が残っている!」
「ロケテストでの問題点は解消している一方で、新たな問題も浮上している」
「しかし、神運営が絶対的理想と言うような事は――」
 草加市役所の会議室、そこでは様々な報告等をまとめる会議が行われていた。
今年のゴールデンウィークや4月には様々なイベントで宣伝を行い、ネット上での反応は上々である。
その一方で、ふるさと納税と言う部分にこだわり過ぎた結果として――別の問題が浮上する事になった。
「高級食材セット等の様なケースは、数カ月待ちのケースもあるでしょう。こちらとは事情が違います」
「完成品にこだわり過ぎれば、デバッグ作業なども手抜きになってしまう危険性がある」
「ARゲームはVRゲームとは違います。一歩間違えれば、怪我人が出る可能性だって――」
 その問題とは、完成度という問題だった。確かに映像面やシステム面では完成しているようにも見える。
しかし、ゲームバランスはチートアプリ等の存在もあって――本来のバランスでプレイ出来るかどうかは疑問と言われていた。


 4月の幕張で行われた動画サイト主催のイベント、そこでの反応は驚きの声があった一方で、掴みと言う部分では反応が良かった。
「ある意味でリアルなゲームだな」
「これが本当にゲームと言えるのか?」
「まるで、アニメや特撮の世界だ。それが実現したと言うのか――」
 展示されていたのは、会場全体を利用した物と言う訳ではなく、限られたスペースでの映像展示とフィールドの一部を体験できるARガジェットのみ。
それでもガジェットを手に取ったプレイヤーからは驚きの声があったのは間違いない。
ARゲームは秋葉原や北千住と言ったエリアで稼働しており、その技術は1年単位で変わるとも言われている程。
その技術以上の物を草加市が発表したARガジェットには存在していたのである。
「あのブースは確か――」
 当時、マラソン選手としてイベントに呼ばれていた橿原隼鷹かしはら・じゅんようは、その内容を特にチェックする事はなかった。
該当のブースが混雑していたのも理由の一つだが、それ以上に『草加市』とブースの看板に書かれていた事も理由の一つだろう。
この時の彼は、草加市がARゲームを町おこしに利用し、更には独自で展開しようとは夢にも思わなかったからだ。
ARゲームの事実を知ったのは、潜入調査を行う数週間前位なので――草加市が産業スパイを警戒していたのも、分かるような話かもしれない。
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