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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

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エピソード25


 午後4時30分、気が付くとそんな時間になってしまっていた。アーマーのカスタマイズや他の手続きや作業で時間がかかった結果である。
「もうこんな時間か――今日は帰って、作戦の練り直しかな?」
 ARガジェットの時計アプリを見たアルストロメリアは潮時と考えていた。
ARゲームに関しては午後6時になると夜間プレイ扱いとなり、夜間料金が発生するジャンルも一部ある。
レースゲーム系や対戦格闘となると、夜間料金以外でもコースやリングの関係で予約が必要となるのだが。
ゲーセンのゲームでは深夜で料金が高くなるような機種はないだろう。しかし、ARゲームの場合は電力的な事情で夜間料金が発生するのだ。
料金と言っても、昼間で1プレイ100円が200円になるだけである。一部ジャンルでは300円でサービスプレイの様な料金設定もされているが。
それでも夜間でなければ対戦相手が集まりにくい対戦格闘、夜間フィールドを楽しむサバゲのようなジャンルでは――逆に夜の方が楽しみが増えると言う話もある。
昼まではモラルの欠けたプレイヤーの影響で、ネット炎上する案件が――と言う事があるらしい。
「帰りはスーパーにでも寄るか――」
 結局、アルストロメリアはデータ各種の整備を完了し、そのままアンテナショップを後にする。
アーケードリバースは人気機種でもある為、混雑するのは目に見えていたからだ。


 午後5時、スーパーの惣菜売り場にARゲーム用のインナースーツ姿で姿を見せたのは、デンドロビウムだった。
彼女も一通りのプレイを終えたので、アンテナショップからは引き返している。チートプレイヤーが夜間に姿を見せないのも理由だが。
何故、チートプレイヤーは昼間を狙うのかは不明だが、1プレイ100円である事と夕方のニュース等で取り上げる可能性を考えているのかもしれない。
「どれも値段としては――」
 デンドロビウムが見比べているのは、惣菜コーナーに並んでいた揚げ物の数々だ。
鶏の唐揚げ、コロッケ、竹輪の天ぷら以外にも色々と並んでいるのだが、その値段プレートを確認していたのである。
ARゲーム用のインナースーツでの入店も可能なスーパーとはいえ、一般客からすればARゲーマーに向けられる視線は相当な物だろう。
「仕方がない。別の――」
 彼女が惣菜売り場を離れようとした矢先、スーパーの店員らしき人物が何やらシールを貼っている光景を発見した。
シールを貼っていたのは、パンコーナーだろうか。既に複数の一般客がパンコーナーに集まっている。
買い物かごを見て見ると――そこに入っていたのは消費期限が明日までのパン、それも半額シールが貼られている物だ。
何処かのアレではあるまいし、それを狙ってくる人間がいるとは――と若干探りをいれたデンドロビウムだったが、気が付くと彼女も一般客と同じ状態になっていた。
彼女の買い物かごには、カレーパンとチョコクリームのコッペパンが入っていたのである。


 そんなそれぞれの日常がありつつも、ARゲームは草加市において重要なポジションに位置していた。
周辺の都道府県からすれば、ARゲームで町おこしと言うのは夢物語と考えている市町村があったのは事実である。
ネット上でも馬鹿にされた事があった。それに加えてネット炎上も――。
【ARゲームって知ってるかい? 昔、ネットでも有名だったコンテンツだったっていうぜ?
【しかし、今やネットは炎上し放題――油断をしていると、芸能事務所関係者に通報されてバッサリだ】
 有名なネットのテンプレでも、ARゲームは決して最強のコンテンツではないと明言され――ネット炎上は数カ月続いたとも書かれていた。
それだけARゲームはチートコンテンツではなかった事の証明だろう。
芸能事務所が裏でコンテンツ流通を掌握しようとした超有名アイドルとはけた違いである。
【それでも、ARゲームを信じて戦うゲーマーが――ガーディアンだって噂だ】
 ARガーディアン、彼らは何処へ向かうのか?
ARゲームに関わる人間は、誰もがネット炎上に加担してしまうのか?
全ては、草加市が――アーケードリバースに関わるゲーマーが明らかにしてくれるだろう。

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