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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

ステージ1

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エピソード23


 あの時の動画――デンドロビウムの初参戦バトル、それは気がつかない間に100万再生クラスの動画となっていた。
それ程に衝撃度合いが大きいのは事実だが、それ以上に――この動画が再生数を伸ばしているのには理由がある。
【ワンサイドマッチ――そう思っていた時期もあったが、明らかに戦い方が違う】
【一方的に倒されるような展開と思ったが、相手の方が強かったのか】
【相手が強いのは数値だけ。アーケードリバースは数値が高い方が勝つというゲームではない】
【相手プレイヤーは不正プレイで失格のはず。その動画が残っているとは――】
【無効試合の動画は削除されるケースが多いが――】
 ネット上では、様々な声があった。
デンドロビウムの強さ――それは単純な数値では弾き出せないと言う事なのだろう。
彼女の使用するギャラホルンという大型ガジェットも、バトルに応じて武装を変えている傾向がある。
パワーアームの様な物が装備されている時、大型ビームサーベルが装備されている時――。単純に数値だけのプレイをしていないとは、こういうことだ。
 この動画を分析しているのはプレイヤーだけではなかった――当然と言えば当然だが。
まとめサイトの管理人はデンドロビウム攻略には、チート判定されないようなアプリやチップの使用を呼び掛けている。
しかし、該当のリンクを経由しても該当のサイトを見つける事が出来ず、まとめサイトの管理人にアフィリエイト収入が入るトラップは――よくある事だ。
 ARゲームのプレイヤーも独自分析を考える人物がいるのだが、勝つためにはチートを使用する事も必要と言う結論しか出ない。
そんな事をすれば、ライセンスはく奪へ一直線なのは事実。それに加えて、他のチートキラー等も相手にする必要性が出てくるだろう。
それらを相手にせず、デンドロビウムを倒すという手段は――存在しないと言ってもよかった。


 アルストロメリアがアンテナショップへ到着していたころ、谷塚駅に併設されたARゲーム専用モニターを見ていたのは、ジークフリートである。
素顔を隠しているのだが、彼のアーマーは特徴があり過ぎる為か即バレしてしまう欠点があるのだが――有名プレイヤーの宿命かもしれない。
「続々と新規プレイヤーが増えているが、審査の方は何をやっているのか?」
 彼の言う審査とは、アーケードリバースはARゲームの共通アカウントを取得しただけではプレイは出来ない。
チートや不正と言った行為に関しての簡単な研修、俗にチュートリアルと呼ばれるモードのプレイ、電子マネーのストック確認――。
他のARゲームがチュートリアルのプレイ後にプレイ可能な事に対し、ある程度の手順が必要なのがアーケードリバースだった。
単純にプレイヤー数の水増しをしている――と言う事は考えられない事ではないが、それをやればARゲームの運営にも悪影響が出かねない。
その為、新規プレイヤーが増えているのは一部プレイヤーの影響力が高くなっている――そう考えた。
「まさか、デンドロビウムと言う事は――」
 彼としては、その路線を考えたくはなかった。
彼女の性格はARゲームのゲーマーとしてのお手本とは到底認められる物ではない。
ゲーマーのお手本と言う意味では、プロゲーマーが単純にお手本となるかと言われると――ネット上では、それも否定される。
結局、お手本となるような事例は未だに存在していない――と言うのが、現状では正しいのだろう。

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