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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

ステージ1

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エピソード20.5


 午後3時15分、草加駅よりも少し離れた所に電機店があった。
このお店は谷塚駅より少し離れた場所の国道近くでの系列店とは違い、ARゲーム関係等を扱う店舗である。
何を扱っているのかと言うと、ARガジェットに使用するバッテリーや充電器、サプライと言ったような物を売っていた。
草加駅近くのアンテナショップやショッピングモール、駅の目の前にある百貨店にも置いてあるような物もあるのだが――。
「このパネルは悪くない」
 ARメットは外した状態で店内を物色していたのは、金髪にロングヘアーと言う女性――ヴィスマルクである。
彼女が手に取ったパネルは太陽光を吸収して充電するパネルだが、普通の太陽光パネルではなく――例えるならば、戦車の装甲パネルの役割を持つ。
ARゲームではAR技術を利用したCGをアーマーとして実体化した物が使われるが、それを維持する為に必要なのが電力なのだ。
電気がなくなれば、CGは実体を保てなくなり――そのまま消滅すると言う事をARゲームのマニュアルで見た事がある。
それを踏まえた上で太陽光を吸収し、それを電力に変換するパーツは重要視されていた。
ARゲームのジャンルにもよるが、場合によっては死活問題である。しかし、この店に入った人間は誰もが疑問に思う事があった。
「しかし、ここに売られているアイテムはチートではないのか?」
 他の品定めをしている人物を含め、ヴィスマルクも思う。それ位に、ここで売られているアイテムは強力なものばかりだ。
「ここは正式なライセンスを得た上で営業をしている。それを強いからと言ってチートと言及し、禁止を訴える事の方が――せこい考えだ」
 ヴィスマルクの背後に現れた人物、白衣にインナースーツ、インナースーツにはセクシーな下着が見え隠れするような跡が見えるのだが――。
その人物の正体は、北条高雄ほうじょう・たかおだった。彼女は近くのフードコートで焼うどんパンという珍しい総菜パンを食べていたが、それだけで空腹を満たした訳ではない。
「これ全てが――?」
 ヴィスマルクは周囲を見て、その商品の多さにも驚くが――後ろを振り向いたと同時に高雄がいた事にも驚く。
高雄の方は、食後の運動をする訳ではないのだが、何かの品定めをしているついででヴィスマルクを見つけたようだ。
「一応、無駄だと思うけど忠告しておくわ。チートプレイヤーには近づかない方がいい――消されたくなければ」
 言いたい事だけ言って、高雄は別のコーナーへと足早に姿を消す。
ヴィスマルクも高雄が表情を変えずに淡々と用件だけ――と言うのもおかしいと考えた。


 午後4時、その後もデンドロビウムは各所を転々としてチート狩りを続けていた。
彼女にとって、チートプレイヤーとは何なのか――それを尋ねた人物もいたが、彼女は答えらしい答えを出していない。
「この世のチートと言うチートは――全て刈り取る!」
 バトル前に突撃する際に放つ一言、これが全てと言ってもいいような気配がする。
しかし、彼女がピンポイントで狙うのはネット上でも密売がされているような不正ガジェットやアプリ、ARゲームで運用が禁止されている部類だけだ。
違法改造ギリギリのチート火力を持ったガジェット等は、彼女にとっては対象外だと言える。
これもチートと該当する事になれば、ギャラホルンは間違いなくチートとというレッテルを貼られるだろう。
そのパワーバランスを根底から崩壊させるようなガジェットにも――チートと切り捨てる人物がいるとすれば、それは高雄であるのは間違いない。
「しかし、あまりにもバランスブレイカーが過ぎる連中には、紛らわしい事が起こる前に――」
 デンドロビウムは、ここ最近のネット上で炎上のネタとなるバランスブレイカーに関して、ある疑問を持ち始めていた。
芸能事務所の様な勢力が、自分達を神コンテンツと言う前に――そこまでの状況になった場合、間違いなく過去の事件のコピペと炎上する別の問題もあるかもしれない。
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