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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

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エピソード19.5


 この時、ガーディアンに偽装したアイドル投資家は後悔していた。相手にした人物が、自分達の想定以上とも言える人物だった事に。
芸能事務所が描きこんだと思われるネット上のアルバイトを受けなければ――この明らかな負けフラグの結末をたどる事もなかったのだ。
「ここを街中と言うのか? お前達は、自分達が何処にいるのかも自覚していないようだな」
 デンドロビウムは軽装アーマーを装着し、更にはフレームに各種アーマーが装着された大型マシンに乗り込んでいる。
これが巨大ロボットをイメージさせるタイプのARギアだと言う事が判明したのは、バトル終了後だった。
『今回のバトルは大型ARギアでのバトルが予想されます。プレイヤー以外の方は所定のエリアまで退避をお願いします』
 草加駅より若干離れたエリアでは、自動車を含めた車両の規制も行われる程の展開になっていたのである。
これが野外ARゲーム最大の魅力とも言える、広範囲フィールドを舞台としたバトルだ。
ARレースやARパルクール等の様なアスリート系の広範囲フィールドは、遭遇する可能性が高いゲーム――。
しかし、ARFPSやAR対戦格闘等のアクションやシューティング系の広範囲フィールドは、極めて例が少ない。
ARゲームを知らない人間には、サバゲの町一帯を貸切にしたバージョン、バラエティー番組でも実例のある広範囲鬼ごっこ――と言った物が近いだろうか。
この状況に、運営側も退避指示を放送、既に一部道路で迂回の指示をする程の大規模なエリア確保が行われる。
「悪魔だ――町一帯を火の海にする気か?」
「あの存在を、放置するわけにはいかない!」
「超有名アイドルこそ、英雄だ! その為ならばチートの使用も――」
 敵サイドも負けず劣らずにレーザーや超兵器などで抵抗をするのだが、ある人物の発言は――。
「そう言う事か。これを使用してもダメージ量がおかしいと思ったが――」
 ARギアや大型ユニットを使用してもダメージ量が半端ではない。
ギアなしで攻撃を受けた場合、1発でゲージが速攻で割れる位――その勢いがあった。
「チートプレイヤーと言う事であれば、こちらも遠慮はしない」
 右肩のレールガンが展開したと同時に、想像を絶するような一発が放たれ――瞬時にしてチートプレイヤーは一掃されたのである。
その結果として、建造物が破損していると思われたが、こちらも無傷だった。一体、何がどうなっているのか?


 迂闊な一言がネット炎上を呼ぶ――それと同じ事を、アイドル投資家は実践してしまったのである。
不正破壊者チートブレイカーに対してチートを使っていると言えば、それは負けフラグにしかならない。
「さすがに、ギャラホルンを使用するのは――無茶があり過ぎたな」
 デンドロビウムも、勢いに任せてARギアのギャラホルンを使用した事に関しては反省している。
ARギアの使用には莫大なお金が必要であり、それを出すのは使用した本人だ。
お金と言ってもリアルマネーではなく、ARゲームで得られる架空通貨が必要となり、電子マネー等で架空通貨に両替するプレイヤーも多い。
架空通過はリアルマネーへ両替不可能だが、ARゲームで行われている賞金のかかったバトルではリアルマネーの賞金が得られる。
こうしたイースポーツ化をARゲームで行う事には、賛否両論があった。だからこその――。
「自分も廃課金プレイヤーを非難する気はないが――」
 デンドロビウムは非課金プレイヤーと言う訳ではないが、この金さえあれば無双可能な展開はあまり歓迎していない。
ARゲームは1プレイで100円が必要であり、ソーシャルゲームの様なアイテム課金制ではなかった。
それには、色々と理由が存在――と言うよりもARゲームでアイテム課金制度は禁止されていた。
ただし、ARギアの運用に関しては電気代等の関係もあって、アイテム課金と言われない範囲での運用であれば可能と言う条件が付けられている。
その証拠として、ARギアにはアーマーにスポンサー広告が追加されていた。一部で広告なしの限定デザインアーマーもあるのだが。
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