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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

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エピソード17


 橿原隼鷹かしはら・じゅんようと同じ電車に乗りながらも、谷塚駅で降りた黒髪の女性は――。
谷塚駅の改札口を出た辺りで一部のARゲームプレイヤーに目を付けられた。チートプレイヤーなのは――周囲も分かっている。
おそらく、彼女がプロゲーマーだと言う事に気づいての襲撃かもしれないが、ARゲーム外でプレイヤーに怪我を負わせる行為は禁止されていた。
そんな事をすれば警察に捕まるのは当然と言えるのだが、草加市内では警察がARゲーム絡みの事件では介入したくてもできない事情があったのである。
「こちらとしてもあの連中を捕まえたいのだが――」
 警察官の一人は、別のARゲームプレイヤーによる喧嘩を見て――介入禁止である事を悔しがっている。
手柄的な事もあるのだが、警察が一般市民のARゲームプレイヤーに関するクレームに対応できないのは――と言うのもあった。
最近になって介入禁止の指示が出たのだが、この指示を出したのが草加市なので、どうする事も出来ない。
「何故、草加市はARゲームへの介入を禁止したのか?」
 理由に関しては様々だが、警察でも今回の件に関しては不満らしく、一部の警官が暴動を起こすという事件も起きた。
ネット炎上防止や芸能事務所の宣伝材料に利用されると言うのが――ネット上で言われている理由とされている物である。
しかし、草加市も詳細は非公開を貫いている為、これに関しては深く詮索する事も出来なかった。


 一部の市民も、この光景を見てARゲームに対して悪意しか持たないと言う様な状態になるのは――火を見るよりも明らかだ。
ネット上に動画をアップしても、これを特撮の撮影と切り捨てられるようなケースもあれば、アフィリエイト収入やまとめサイトでの悪目立ち目当てと見られるケースもある。
結局、ARゲームでの事件を止める事は一般人には不可能と言えるのかもしれない。
「そんなに相手をして欲しいなら――相手をしてあげるよ!」
 彼女の方は、周囲を囲むARゲームプレイヤーに対し、挑戦を拒否する事はなかった。
そして、カバンの中から両耳に付けるタイプのインカムを取り出し、それを両耳に固定する。
《アーケードリバース》
 次の瞬間、インカムと思われた物はARメットへと変化し、彼女の服装も私服からARアーマーへと変化していた。
その様子は特撮の変身物と言われても違和感がない様な演出であるのだが、装備の外見は特撮と言うよりはSFラノベに出てくるような物かもしれない。
「この私をプロゲーマーである事を忘れているような――」
 何かを続けて言おうとしたが、彼らが装備しているガジェットを見て何かを察し――言及を避けた。
「それを使っている限り、お前達では私に勝てない。それを――後悔する事になる!」
 メットの形状はフルフェイス型ではなく、口元だけが見えるタイプである。
フルフェイスが必須と言う訳ではないので、ARメットの形状は自由となっているのが現状だが――特にメットは愛着を持つケースが少ない為、フルフェイスが多いとされていた。
「馬鹿な――我々を青騎士と知っての事か!?」
「ネット上の都市伝説、プロゲーマー青騎士を知らない訳ではないだろう」
「ARゲームプレイヤーの中では、常識だからな!」
 フルフェイスの一団は、青騎士あおきしと名乗った。ネット上で青騎士と言えば、都市伝説にもなった人物を指す。
しかし、その名前は青騎士ブルーナイトのはずなのだが――彼らは『あおきし』と言ったのだ。
「そうか――愉快な便乗勢力は、お前達の事か!」
 彼女は瞬間的にシールドビットを呼び出したと思ったら、そのシールドにはチェーンソーにも似た刃があったのである。
ビットチェーンソーと言うべき、その武装を放ったとと同時に複数いた青騎士は瞬時にして行動不能になった。
ある意味でもワンパンチ決着だが、これをワンサイドゲームと言うのは――ネットを炎上させようと言う悪目立ちつぶやきユーザー位だろう。


 彼女が何者かどうか確認してから挑むべきだった。彼らは自分達が行った事に後悔する。
青騎士と名乗った事で、ARガーディアンを出動させる展開を生み、彼らはARゲームの規約違反で捕まる事になった。
「あれが噂のプロゲーマー、ビスマルク――?」
 この様子を草加駅のセンタモニターで見ていたデンドロビウムは、ふと自分が言った名前に心当たりを感じた。
以前に『ヴィスマルク』と言うプレイヤーに遭遇した事が彼女にはある。
プレイヤーネームの重複は、よほどの有名人であればその知名度を考慮し、登録できない場合があった。
ビスマルクは、そのケースに該当するプレイヤーネームと判断され、他のプレイヤーが名乗る事は不可能となっている。
「しかし、そうだとしてあの時のヴィスマルクは何者だったのか――」
 ヴィスマルクと言うプレイヤーネームの人物、それがゲストプレイヤーだったのかは調べて見ないと分からないだろう。
だが、あのプレイヤーとは近い内に会うかもしれない――そう感じていた。
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