あとがき
2年前の作品です。
ES細胞=万能細胞が、いずれは実現するだろうなと思っていましたが、こんなに早く実現するとは思いませんでした。このまま行くと本当に100年200年のうちに人類は行き着くところまで行ってしまうかも知れませんね。
たまたま甥っ子に買ってあげた「ドラえもん」の増刊号に「オンボロ旅館を立て直せ」という話があって、その中に飲むとお湯もないのに湯に浸かったつもりになったり、何も食べていないのにすごいご馳走を食べたつもりになる薬というのが登場しました。恐いですねえ〜。
「新人類」の話の中で「人類は道具を手にしたときからサイボーグ化が始まり、高度に都市化が進んだ現在われわれはかなりサイボーグ化されていると考えられるのではないか?」といったことが話されます。他のネタは元ネタが分かるようにそれとなく出典を示しておきましたが、ここだけ敢えて何も書きませんでした。実はこの話、2005年11月、立花隆さんがNHKの「サイボーグ技術が人類を変える」というスペシャル番組の中でアニメ映画監督押井守さんとの対談の中で(どちらかが)おっしゃった言葉で、これを見てわたしは「あ〜〜っ、それは俺が書こうと思っていたのにい〜〜っ!!」と地団駄踏んで悔しがったものです。はい、あちらの放送が先です。あんまり悔しかったので敢えて出典を書きませんでした。この場を借りてごめんなさい。
この長い長〜い小説全般の中で、書いていて自分で一番「おお!これは!」と盛り上がったのは「宇宙」の章で「ブラックホールが特異点を通ってホワイトホールに反転し、特異点でビッグバンが起こって宇宙は時間的に閉じる」というところで、さて、わたしは全然この手のことを専門的に学んだことはなく、当時ネット(主にウィキペディア)で、相対性理論だのブラックホールだの事象の地平だの特異点だの、調べながら、「え〜と・・、つまりはこういうことか?」と頭の中で結びつけ組み立てながら書いていて、この結論に至ったときには宇宙と神の真理を発見したように大興奮していましたね。・・専門家から見ればお笑いぐさのデタラメでしょうけれど。
時間と宇宙の関係を説明する中で「神の実在」を証明(?)するために「パーフェクトマン」なるものを登場させましたが、「宇宙の再生」の説明は当時も思っていたんですがどうもすっきりしませんね。今は、
「やはり神は宇宙そのものであり、
宇宙全体が巨大ブラックホールに飲み込まれるという現象は宇宙の終焉に自然に起きる現象であり、
神とは、宇宙の終焉からホワイトホールをさかのぼって特異点のビッグバンで完結する宇宙の一生の、未来から過去へ向かうエネルギーの波(これをパーフェクトマンにしたのですが)が、(クララの願いのような)「人の思い」に引っかかってそこでエコーを発し、「無」にその時間をそっくりそのままコピーし、再び未来方向へ流れ出したエネルギーが新しい宇宙になるという現象」
と考えています。
でもこれだと人のどんな願いでも叶えられそうで、「神」とは言い難いですね。やはり神には良い意志を持っていてもらいたいものです。
ところで、ひどいですが、この物語、まるごと「夢オチ」にしちゃおうかな〜と思ってます。
ぜ〜〜んぶ無かったことにして、「白鳥姫」後を別の展開で書こうかなと。ファン・・がいればの話ですが、きっと前の2作を読んだ方はこういう続編は望んでなかったでしょう? この頃のわたしはかなりおかしくなってましたからねえ・・・。
この物語を「夢オチ」にしてしまうのも、この話なら十分「あり」ですよね(読んでくださった方ならその意味は解りますよね?)。ま、本当に書くかどうかは分かりませんが。
今、読み終わって頭がクラクラしていますが、わたしは面白かったです。自分以外にも「面白い!」と思ってくださる方がいらっしゃると嬉しいのですが・・。
ありがとうございました。
2008年4月2日
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