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【ひこうき】

作者: とーよー

わたしは、飛行機に乗っている。


何気なく窓外に目をやるとソコには小学校低学年くらいの男の子と40才前後の男女が必死に翼にしがみついていた。


見るからに小汚ない家族といった感じだ。


目的地まで1時間。


飛ばされない様

落っこちない様

一生懸命

必死に翼に

しがみついている。


わたしは手元のパンフレットを開いた。


中華料理の特集記事で、どれもコレも非常においしそうに思えた。


ふと…

窓外に目をやると父親が消えていた。


わたしはどうしてイイのか分からなかったが、とりあえず頑張れ!…という気持ちで窓外の2人に向かってガッツポーズという名のエールを送った。


母親は

ニッコリと頷いた。

息子は

わたしを見てマネた感じで片手でガッツポーズを返した。


わたしはパンフレットを膝に置き今度は改めて両手でガッツポーズをしてみせた。


息子もわたしと同じ様に両手でガッツポーズをしてみせた。


そして、落ちていった。


その息子を捕まえようと母親も両手を離し落ちていった。


ありゃりゃ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 笑わせていただきました! 母と息子が、飛んでった父親のことを全く気にしてないのがいいですねw実に前向き! こういう作品、大好きです。
[一言] かわいそうすぎる・・・。 お母さんの方は助かったんですか? っていうか、現実的にこんなことできませんね。 だけど、発想力があると思います。 なんか、上からですみませんでした。
[一言] ちょっとネタギレかな。いまいちだった。
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