第14話
「玩具設置完了・・・っと」
ガチャッ
・・・バタン
104号室の扉から吾婁さんが出てきた。
『おお、吾婁さん』
「どうも地獄長」
いつもと様子が違うな
『丁度、準備が出来た所です。パーティ会場は・・・イエ、幽霊宿泊施設を出れば分かりますよ』
「そうですか、では・・・俺は先に向かいますよ・・・」
『私は他の人を呼びに行ってきます。会場で御待ちになって下さい』
「頑張ってね、地獄長さん」
そうか、吾婁さんは笑っていたのか
コレは何かあるな・・・
次の部屋は103号室か
私は扉の前に立った・・・イヤ、浮いたの方が正しいかな?
バンッ!!!
『ぅぎゃっ』
バタン!!!
突然扉が開き、私に直撃した。
『あ、地獄長・・・?だっ大丈夫か?』
声のする方を向くと、ゾイルが居た。
『だ・・・大丈夫ですよ』
ちょっと痛いかな
『そうか、急いでいたんで気付かなかった・・・』
『何をそんなに急いでいるんですか?』
『何か隣の部屋がドタバタとうるさくて・・・んで、今、突然その音が聞こえ無くなったんで』
つまり、あの二人を心配していたって事ですね
『102号室ですか・・・まぁ、気にしなくて良いでしょう』
『ま、まあ・・・そうだな、で地獄長は何故ココへ?』
『パーティの準備が終わったんです。なので呼びに・・・』
『そうか、俺達も早く行くよ・・・恵婁達には俺から言っておく』
この人だけだ・・・普通なのはね
唯婁さんも居たか
『助かります。では、私は屡婁さんを探しますよ・・・』
『部屋に居ないのか?』
居るも何も・・・ねぇ
『あの人・・・私の言う事聞かないんです』
『・・・大変だな、地獄長』
『ええ、大変ですよ』
『・・・んじゃ頑張ってな』
『どうも』
先程から頑張れと言われてばかり・・・
何でだろう?
_________________________________________
________________________________
____________________
ギーッ
バタン
『唯婁』
「ん・・・何?」
『ハロウィンパーティの準備が出来たってよ』
「あ、ああ・・・そうか」
『俺達も早く行こう』
「・・・」
・・・物凄く嫌な予感がするんだが
『どうした?何を俯いてるんだ・・・早く行こう』
「・・・」
『オイどうしたんだよ』
「・・・」
『唯婁!』
「うるせぇな」
『何だよ、ってか口調変わってるし』
しまった!!
「イヤ、何でもない・・・」
危ない危ない・・・
『・・・ハラ減った。』
「分かった分かった。早く行こう」
『わーい』
俺と二人だけだと少し変わるんだよなゾイル・・・
グエルの前とかだと、"わーい"なんて言わないのにな
「まさかね」
『何か言ったか?』
「いいや?別に何も言ってないよ?」
『そうか・・ならいい』
ガチャ
バタン
僕達は、103号室から出てエントランスへ向かう・・・が
「・・・何か、様子がおかしくないか?」
『ああ』
「コレは・・・・」
予想的中ってヤツか・・・・
『もう始めたか・・・』
「通りで、笑ってる筈だ」
『・・・どうせ、こんな事だろうと思った』
僕達が見たもの、
ソレは血を流している幽霊達の姿だった。
上から斧が落ちてきたのか
首が跳ね飛んでる奴とか・・・・
まぁ、現場慣れしてる僕達にすれば普段の事かな
『・・・大丈夫、後1時間もすれば起きるよ』
「1回死んでるからな、もう死なない・・・・っつーか死ねないだろ」
『ソレにしても・・・何人殺したんだかな』
「もう大会は始まってるんだな」
『そうだな』
「まだ仕掛けが残ってるかも知れない、気を付けないとな・・・俺はまた死にたくない」
『ん・・?お前"俺"って使ってたか?』
ヤベ
「つ、使ってただろ?」
『そうだったか?』
「そうだよ」
そんなの気にするなよっ
「ま、まあ・・・行こう」
『そうだな』
ゾイルの声に笑い声が混じっていた。
・・・何を笑ってるんだ?
ズドッ
「むぉっ!」
上から斧が落ちてきた・・・
もう少しで、首が跳ぶトコだった
『仕掛け残ってたなぁ・・・ハハハハハ』
笑い事かよ
「また他人事かてめぇ!」
『口調変わってるぞ〜』
うっ・・・
「・・・うるせぇ」
『ハハハハハハ、諦めたな』
「うるせぇっ・・・・」
ズドッ
「ぬぉわっ」
ヤッベ、斧が避けきれない!
ドゴッ
「ぅげっ」
斧の持ち手が腹に当たった
『ハハハハハハハハハハハ!!!!!』
「てめぇ!笑い過ぎだ!フザけ・・・」
ズドーン
「ふごぁっ」
次はハンマー落ちてきたぞ!?
『・・・っっ!!!!』
オイオイ、笑い過ぎて腹痛いのかよ・・・
『ハハハハハハハハハハハ!!!!!』
バンバンバンバンッ!!!
つーか壁叩くな!何が面白いんだよ!
「いっその事・・・・殺してやろうか?あぁ?げほっげほっ」
『口調変わり過ぎ、あぁっと・・・すまん笑い過ぎだったか』
「・・・」
あっさり謝ったな・・・
ズドーン
『うぉっ』
「ハハハ、ざまぁみろ」
まだ残ってたのか
斧がゾイルの頭上から落ちてきた。
避けたのか・・・いっその事、首が跳べば良かったのに
『・・・あ』
「どうした?」
『102号室行かないとなぁ・・・』
「・・・」
え・・・何?嫌がらせ?
「・・・先行ってまぁす!!!!!」
『え、ちょっと待てよ・・・って、もう居ない』
・・・・・・・シーン
『ハハハハ、よっぽど苦手なんだな』
エントランス
「追って来ないか・・・げほっげほ」
アイツ等のトコなんか行くかっての
「う・・・っげほ」
・・・吐血?
「何故に吐血?」
ギギギィ〜〜〜
バダン
「あ、唯婁さ・・・ん?」
「どうも」
「・・・血ぃ!?血が血がぁ!きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
っるせ
「ちょ・・・うるさいよ」
「え、あ、はい・・・すいません!!!アレ?って事は怪我ですか?」
「イヤ、怪我じゃないよ?吐血」
「結局何かヤバいじゃないですか!」
「大丈夫、たぶん・・・さっきの斧で肋骨折っただけだと思う」
「やっぱり怪我じゃないですか!折っただけって!痛くないんですか?・・って斧って何ですか!」
あーうるさいな
「・・・僕は一応人間じゃないんだ、確かに痛みはあるけど、コレ位の怪我はすぐ治る」
「そ・・・そうですか」
吾婁さん・・・グエル、ウザくないのかな?
心配性にも程がある・・・
まぁ、地獄亡者にしては珍しいな
「で、パーティですが・・・仮装するらしいですよ」
「・・・仮装ですか」
地獄亡者に仮装は必要無いな
「まあ、まず唯婁さんは顔を洗った方が良いですね」
「血塗れじゃヤバいね」
「アハハハハ」
「ハハハハハ」
・・・シーン
「え、えーと・・・服はパーティ会場にありましたよ」
「どうも」
「ソレじゃ、私はベゼル達を呼びに・・・」
「ゾイルが呼びに行ったよ?」
「・・・そですか」
「会場に戻るなら俺と一緒に行く?」
・・あ、ヤベ
「そうですね!」
ギギー
バタン
扉を開け、先に行ってしまった。
やっぱり鈍感だな、僕が"俺"と言ったのに気付かなかった
ソレとも・・・ゾイルが鋭すぎるだけか?
ってか気付かないのも同然か、グエルに会ったのは2度目だしな
ギギー
バタン
_______________________________________
________________________________
_____________________
死者街、闇黒城の天辺
影が2つ・・・
『失敗だ』
『失敗ダ』
『どうする?』
『どうしよウ』
『殺らなきゃ殺られる』
『死にたくなイ』
『もう一度殺しに行く』
『ソレしかないナ』
『殺す』
『殺ス』
『世界の命令だ、仕方ない』
『従わなければ殺されル』
『世界の仰せのままに』
『神の使徒を滅ぼすのダ』
|