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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第一章

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 子供達は急いでお肉を焼いているアン先生の元に走っていく。大人たちも焼肉向かう人もいれば仕事と聞いてヒューイさん達に聞きに行ってる人が何名かいる。

「ヒデ兄師匠、こっちに人こないね?」
「まあ、お腹いっぱいになったら来るよ。ちょっとヒューイさんのとこ覗いてくるね」
 ミラとキャリーさんに断わってからヒューイさんと話している人達の近くまで行って聞いてみた。

「あの~、薬草の知識とかやっぱり必要ですか?」
「いえ、必要ないですよ。覚えてもらうのは技術の方ですね」

 ウィルさんが話に入ってきて。
「技術っといってもそんな難しい事は全然無いですよ。薬草をすり潰したり、細かく切ったり、混ぜ合わせたり、この様な仕事を細かく分けてやってもらいますので覚えるの事は少ないです」

「あの、子供が小さくて短時間しか働けないのですけど……」
「はい、大丈夫ですよ。うちは時間給なので午前のみ午後のみだけでも働けますよ。もっと短いならその時はまた相談しましょう」
「は、働けるんですね、働きます働かせて下さい」
「本格的な仕事の話しは明日工場でしますから、午後に工場まで来てください。後、健康診断を受けておいてくださいね」
「はい、わかりました」

 いそいそと、キャリーさん達がいる所に数人が向かって行く。短時間でも働けるのはシングルマザーに助かるみたいで仕事の方の質問や相談が増えて来た。

 子供を預かる所があれば働けるのだろうか?何人かの子持ちの人に聞いてみたら子供をあずけるのに多少のお金がかかっても長く働けた方が良いそうだ。院長先生に話してみるかな。

 みんなお腹いっぱいになって来たのか診察の方も混んで来た。
「はい、僕はいっぱい食べたかな?」
「うん、お腹いっぱい」
 元気に答える子に診断で身体の様子を診ていく。健康でははあるが栄養が足りていない子が多い。この工場を成功させれば毎日、お腹いっぱい食べれることが出来るはずだ。

 そんなこんなしてるうちに院長先生が足を引きずってる男の人と左目に大きな傷があり、左腕がない年配の男の人を連れて戻って来た。

「お帰りなさい、院長先生、ゲンとトランもお疲れ様」
「「ヒデ兄ただいま」」

 年配の男性が俺を睨みながら院長先生に話しかける。
「エミリアこの小僧が怪我を治してくれるのか?」
 院長先生が年配の男の頭を叩いてからいつもの優しい口調と全然違う乱暴な話し方で話している。

「小僧じゃないヒデさんだって何回言えばわかるんだい!本当に頭まで耄碌しちまったのかい」

 そんな院長先生にびっくりして見ていると。こちらの顔に気付いて口調を変える。
「ゴホン、ヒデさんこの人達を診察してもらえないでしょうか?」

「ガハハハ、澄まし顔のエミリアとか珍しい物を見たぜ」
 後ろのみんなには見えないように近づき年配の男性のボディーにショートパンチを食らわせてる。

「いてーじゃねえかよ」
「まあ、それはいけないは急いで診てもらいましょう」
「いや、お前に殴られた腹がーーーーー」
「さあさあ、ひでさんお願いします」
「は、はい、では診ますね」
  【診断】

 『左目と左腕の再生ですね。以前に治療した患者と同じです』
≪わかった。制御と麻酔お願いね≫

「じゃあ、治療しちゃいますね」
「はあ?何を治療するんだよ?」
「え、目と腕を治しに来たんじゃないんですか?」
「はあ?治せるのかこれ?」
「まあ、前にも同じような患者さん治してますから大丈夫ですよ」
「……そうか、頼むよ」
「はい、この板の上に横になってくださいね」
「わかった」

 【診断】

≪麻酔お願いね≫
『了解です。ヒールお願いします』

《ヒール》
 右手を足の方に左手を目の方に向けてヒールを唱える。
 左目と左腕がほんのりと光り出す。

「左目はまだ開けないでね」
 日陰になるように目を囲ってゆっくり開いてもらった。

「何ってこったい。本当に治しちまったよ。なんか、変な感じだぜ左目が見えるとこんなに広く見えたのか」

「少しリハビリすれば元のようになりますよ」
「ヒデさん、ありがとうよ。この恩は忘れねえぜ。俺の名前はエディだ。この通りの老いぼれだ大したことは出来ねえが何でもするぜ言ってくれ」

「う~ん、あ、エディさん腕っぷし強そうですね」
「ん?元冒険者だったからな今はこんなんだが少し鍛えれば元に戻してみせるぞ」
「いえいえ、そこまでは良いですよ工場の警備を担当してくれません?」
「警備って工場見まわったりするのか?」
「そうです、それと警備のまとめ役と教育かな」

「いや、何でもいいやらせてくれお前さんに何か恩返しがしたい」
「恩返しとかいいですよ?ちゃんと給金出しますから」
「う~ん、わかった、頼むヒデさん」

 ヒューイさんとウィルさんに事情を話した。場所が場所だけに警備の方は早急にと思っていたらしく二人とも大喜びだった。


「遅くなってごめんね。今足診るからね」
「いえ、お願いします。僕も治してもらったら貴方の元で働きます。治してください」
「えっと、働いてくれなくても治しますよ?」
「あ、そうじゃないです。冒険者に戻りたくないので警備の仕事だったら出来るかなって思って……」

「まあ、先に治しちゃいましょうね」
 【診断】

『この症状も前に治療したものと一致します』
≪じゃあ、このまま治しちゃおう≫
 骨が正常な場所に戻れ~《ヒール》
足がほんのりと光り出す。

「はい、ゆっくり、ゆっくり動かしてみてください」
「ああ、動く健康な時みたいに動かせる。ありがとございます」

「いいえ、良かったですね。仕事の件は向こうで話しましょうか、警備だけじゃ無くても男手は足りてないでしょうから仕事はいっぱいありますよ。戦闘とか苦手なら無理しないでくださいね」
「わかっちゃいますか?この怪我した時のモンスターの夢を未だに見てしまって。でも、戦闘以外だったら何でも言ってください」


 ヒューイさんに丸投げして健康診断に戻る。だって、エディさんの治療見てから暇つぶしくらいにしか来なかった患者さん達がわんさかきて工場の働き手の人達と合さって凄く忙しくなってきたんだもん。

 ミラとキャリーさんはミラがスキルで観てキャリーさんがヒールで治すみたいな流れが出来ている。
 俺?一人で見てますよ。ほとんどが健康だけど、たまにまだ自覚症状がないけど病気があったりしたひともいたのでドンドン治していく。

 やっと、最後の患者さんを見終わった。ちょっとこめかみが痛くなってきた。ミラとキャリーさんも椅子から立ち上がれないほど疲れたようで疲れた顔をしていた。

「ヒデさんお疲れ様、工場の方は人集まりそうだよ」
「工場の人は幾らいてもいいからね。時間ずらせば長く稼働できるしその分生産も上がるしね、最初にうちに大量にばらまいてうちのブランドを印象付けしちゃおう」

「しかし、ブランドのマークこれでいいの?うちの親父だろこれ?」
 ウィルさんがビンのマークを見せる。
「可愛くかけてるでしょ?」
 描いたのはミラさんです。俺のは却下された。

「親父は大爆笑してたけどね」
「そうだ、ヒデさんいい加減名前どうするの?」
「あ~、ポール&ヒューイ商店でいいんじゃない?」
「……何で俺の名前が入ってるの?それならポール&ヒデ商店じゃないの?」

「あ、親父がマークはいいけど名前は出すなって言ってたよ。ヒデ君ならそうするだろうから言っておけってさ」

「む、流石ポールさん、じゃあ、ウィル&ヒューイでいいじゃん。最初から立ち上げしてくれてたんだからさ」
「いやいや、出資したのヒデさんじゃないですか」

「ん~、よし言っちゃおうこの工場をヒューイさんとウィルさんで運営してくれる?」

「…………いやいや、おかしいよそれはだってーーー」

「まあまあ、ヒューイさん聞いて、売れてる主軸の商品を最初っから持ってる商店だよ。利益が上がってきたら交易の部門を立ち上げて好きな事出来るよ。それに、アリソンさんと結婚したらなかなか独り立ちなんか難しくなっちゃうよ。そのうち子供とか出来ちゃったりしてね~」

「う、確かに、オリジナルの商品を握っていれば交渉もしやすいし、け、結婚、子供とかイヤ~どうしよ……」

「いやいや、ヒューイ君それはーーーー」
「まあまあ、ウィルさんだって、うちの代表で他の街に仕事ってことで行き帰り馬車付きで旅出来ちゃうよ~」

「え、旅出来ちゃうの?しかも、迷子になってモンスターに追い掛け回されなくてすむの?いいかも」


「やっちゃおっかな~代表って、そうじゃなくて、冗談じゃなくてちゃんと考えるよヒデさん、でも名前は変えよう個人の名前は入れないでね」

「う~ん、どうしよ?工場はえっと、ファクトリーか、肩こりとか治すしヒール?ヒールファクトリーとかどう?」

「ん?ヒールファクトリー、ヒールはヒデさんがいつも唱えてるあれか、いいんじゃない?」
「これも、治す薬だし、ファクトリーってなんかいいね。どんな意味なの?」
「えっと、故郷の言葉で工場です」
「ハハ、いいじゃないかそれにしよ」
「うん、いいねヒデさんが決めたしそれにしよ」

今日の感じだと明日は結構来そうだね説明会。




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