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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第一章

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湿布 完成

 次の日、予想通り昨日の二人が二日酔いで倒れていた。もちろん他にも転がってるけどね。
「はいはい、みんなまとめていくよ~」
 《プットアウト》広範囲版

「はい、みんな魔法球忘れないでね~」

「おう、ヒデ俺達ついに奥義を手に入れたぞ」
「ん?昨日の大人の双六の?」
「そうだ、飲みながら女の子と一緒に作るんだよ。昨日ケイトさんと一緒に作ってる時に気付いたのさ~」
 昨日の双六をバーンっと広げて見せる。

「いや、気付いたのさ~、ってほとんどのマスが一気飲みじゃんこれ」
「よく見ろよここ、ゴールの一つ手前」
「ん?”隣の人にキスする”ああ、なるほど、これ一マスだけだよね?昨日ここまでこれたの?」
「いや、残念ながら途中まで覚えてるんだけどいつの間にか寝ちゃったのか記憶がないんだよ」
 ザルのケイトの姐さん相手に最後まで行くわけ無いじゃん

「そうか、良かったね、頑張れ、明日も待ってるよ」
「お。何だよ応援してくれるのか?何なら仲間に入れてやってもいいぜ」
「ハハ、やめとくよ応援してるからね。毎度あり」
「何だよ毎度ありって明日は来ないぜきっと、じゃあな」


「「「「ヒデ兄(師匠)おはよう」」」」
「お師匠様おはようございます」
「みんな、おはよう」
 子供達の顔もいつも通り元気だ。

「ヒデ兄師匠、今日は二日酔いの人もう終わり?」
「うん、まとめて片しといた、直ぐに行くつもりだけどみんな、いける?キャリーさんクエストとか平気?」

「平気ですわ、急ぎのクエストなどは無いですので、それに昨日の今日ですから用心するに越したことはないですわ」

「まあ、平気でしょうけど行きましょか」

 ぞろぞろと皆でポールさんの店に出発する。

 昨日、馬車のあった場所には何もなかった。昨日より何となく遠く感じた道のりに感じた。店の前には昨日のようにラウラが待ち構えていてこっちを発見するなり走って来た。

「おはようラウラ、ポールさん居るかい?」
「うん、じいちゃんいつもの部屋にいるって」
「ありがとう、行ってみるよ」

 キャリーさんと二人で店に入ると隣の息子がモニカさんと話してた。
「おはようございます。モニカさん」
「いらっしゃいませ。ヒデさん、キャロラインさん」

 隣の息子が嫌そうな顔をして。
「お前また来たのかよ毎日、毎日、何で来るんだよ」

「ポールさんに用があって来てるんだよ。そう言うあんたこそ何しに来たんだ?昨日言ったろ犯罪行為はしてはいけないよって」

「うるせえ、あんたじゃねえモブって名前があるんだよ」
「え、モブって名前がモブさんなの?」
「あ?そうだよ何か文句あるのか俺の名前に?」

「いや無いよ、いい名前だな。俺の故郷の言葉にな”名は体を表す”って言葉があるんだよ。ガンバレ」
 俺は、慈愛に満ちた顔で語った。

「何か、言葉の意味はわかんねけどお前のその顔は見てると腹立ってくる」
「モニカさん、モブが暴力を振るおうとするんですけど」
「ちょ、おま、何てこと言うんだよ」
「モブくん暴力はダメよ」
 モブが怒られてる間に奥に入って行く。キャリーさんがちょっと呆れ顔になっていたのは見なかった事にしたよ。

 ノックをして部屋に入る。
「おはようございます。ポールさん」
「おお、待っておったぞ早速実験の結果を見てみるかの?」
「はい、どれどれ包帯を取ってー」
 包帯を取って布を引っ張ってみるとちょっと引っ張られるくらいな感じで取れていくが……

「痛い、痛い、毛が抜けて痛い、でもこれなら取れないし、かぶれてないですね。ポールさんのは?」
「フム、ワシも引っ張られはするが被れてないな……水にも強いかの?」
「ん?水ですか?」
「フム、汗で剥がれたりはせんかと思ってな」

「あ、なるほどそれなら大丈夫ですよ昨日俺、散々冷や汗かきまくっても取れてないのですから」
「ん?何事かわからんが汗かいても取れてないって事かの?」
「はい、そうです」
「よし、では、この実験は成功じゃな」

「おお、やった~」
「それで、この湿布じゃったか?薬の部分なんじゃがどうするのじゃ?」
「はい、この紙に薬品の配合素材とか書いて来たんですけど」
 昨日、診断で確認取ってメモしておいた。
「おお、準備が良いのうのフムフム、ほほ~なるほど、よしよしこれなら素材もあるし今すぐ作ってみるかのう」

「え、そんな簡単に出来るんですか?」
「フォフォ、素材さえあれば器具はあるし直ぐ出来るわい」
「おお、凄いですね」
「見てても構わんが、退屈じゃぞゴリゴリしとるだけじゃからな」
「それを見てるのも面白そうですが、ちょっと席外しますね」
「フム、わかった出来たら呼ぶからその辺にいてくれ」
「はい、わかりました」

 実は、店の方からまだモブの声が聞こえていたので、待つ間おちょくってこようと店に向かった。
「何だよ、モブまだ仕事しないのかよ?」
「うるせえ、お前も早く帰れよ」

「モブ君いい加減お店戻って、おばあちゃんとお店番変わってあげなさい」
「そうだよ、モブなんだから知らない間にはけろよ」
「お前に名前呼ばれると何か腹立つんだけど」

「まあまあ、モブ君ここで親孝行アピールをしてはどうかね?モニカさんの言う通りにおばあちゃんが心配な感じを全面出しながら帰るんだよ、そしたら君の評価はグングン上がるぞ」

「ほ、ほほ~確かにありだな、ゴホンあ~お袋が心配だな~早く帰るかな、うんそうしよう」
「早く帰って親孝行してあげてね。まったくあなたは昔っからフラフラしてキチンと仕事しなさい」

「あれ?何か思ったのと違う反応だよちょっとヒデどうなってんだよ?」
「うん、まあ、モブっぽい演技でよかったよ。大丈夫だよ」
「本当か?評価グングンか?」
「ああ、うんうん、グングンだ」
「そうか、じゃあ帰るか。じゃあな」
「はいさようなら」

「お師匠様ちゃんと言ってあげた方が良いのでは?」
「え、昨日も諦めろって言ったんだけどね、チャレンジするのは本人の自由だし。後、面白いし彼」
「最後のが本音ですわね?」

 その時奥からポールさんの呼ぶ声が聞こえた。
「ヒデ君、出来たぞ」
「は~い、今行きます」

 部屋に入ると調合された薬が並んでいた。
「なんか、爽やかな香りがしますね、うん懐かしい匂い、湿布の匂いだ」
「このメントの匂いじゃな、匂いはきついが効果はあるからのう」
「こっちにも似たようなのがあるんだね?」
「後は、この粘液に混ぜて出来上がりじゃ」

「どうやって売ります?」
「そうじゃのう、小さな容器に移して数回分に小分けして売るかのう?」
「えっと、容器からこのヘラで適量を取って布に塗りつけてこれで貼り付ければ出来上がりですね?」
「フム、思ったより簡単だし、なかなか手軽じゃな」

 まあ、セロハン剥がして貼るだけなのを知ってるとあれだけどね。

「そうですね、髪とかにくっついちゃっても洗浄でとれますしね」
「この、薬剤は人の体温に反応して効果を発揮するんじゃよ、数時間は効いとるはずじゃ」
「後は、テストか俺、肩こりしてないしな」
「ワシはこってるぞ、貼ってみてくれんかの?」
「はい、じゃあ後ろ向いてください。最初に布を適度の大きさに切って塗ってピッタッと」

「はう、ちょっとひんやりして気持ちいいのう、何か効いてきそうじゃ流石ワシの薬じゃ」
「他にいませんかね?肩こりの人?キャリーさん肩こらない?」
「私はこらないですわね」

「おお、そうじゃ、モニカが良く肩がこったと言っておったのう」
「あ、なるほど。あの胸じゃこりそうだよな。」
「お師匠様、声に出てますよ」
「ゲフンゲフン、失礼しました」

 ポールさんから話してもらってキャリーさん手伝ってもらって、貼ってもらいました。

「ああ、何か冷たくて最初ビックリしたけどこれは効きそうだわ」
「ポールさん残りの薬少し貰って行ってギルドの人に試してもらってくるね」
「おお、そうじゃのまた明日効果を検証しようかのう」
「はい、じゃあ持って帰ります」


 ギルドに帰ってからいろんな人に肩こってないか聞いて回って、ギルマスとオファンさん、ケイトさんにお願いして湿布をしてもらった結果。
 凄く効いたらしく少し分けてくれとマジ顔で迫られ、試薬だから出来たらちゃんと教えると約束させられ何とか逃げ出せた。

ポールさんとモニカさんも肩こりが楽になったそうだ。

薬はついに完成した。

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