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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第一章

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腕装備

「ヒデ兄、デッカかったね~あの馬」
「僕らなんかみんなで乗っても余裕で走ってそうだったよね」
「でも、瞳が綺麗で可愛かった」
「乗ってみたいね」

 さっき見た召喚獣の興奮さめやまぬ状態の子供達が大騒ぎをしている。
「確かにデカい、しかし、あれ馬か?象かと思った」
「象ってなに?ヒデ兄師匠」
「ん、象いないのか?こう~鼻が長くて四本足で歩くデッカイの」
「知らない、そんなモンスター聞いた事無いね?」 
「うん、無いね」
「む、モンスターとは違うんだが?」

「ねえねえ。ヒデ兄の故郷ってどんな所なの?」
「故郷か、そうだね~、ここより忙しい所だったよ。ここより色々便利だったけどね」
「ふ~ん、あ、着いたよ、出来てるかな~」
「「ひゃっふぅ~」」
「ひゃっふぅ~て、ここから、なんかいい話ぽっくなって、”故郷か何もかも皆、懐かしい”みたいな締め台詞で終わるとこなのに。まあ、しかたない、武具屋はなんかテンション上がちゃうしね、ひゃっふぅ~」


「お、来やがったなガキ共、出来てるぜ会心の出来だぜ」
「おやっさん、早く見せてよ」
 ゲンがおやっさんのいるカウンターに飛びつきながらせがんでる
「ハハハ、俺も久し振りに叩くんで楽しかったぜ。まずは、ガキ1のだ、ほれ」
 カウンターにドンと置かれたのは腕装備、ちょっとゴッテッとした感じの腕のとこに二か所固定するベルトと手で掴むとこが付いてる。

 ゲンが急いで左手につけている。
「おお、なんかカッコイイな~」
「フフフ、着けたか?そうだ、そこを手で握って、そうだ、よし、どうだ、つけた感じは?」
「おお、いい感じだよ、おやっさん」
「フフフ、それだけじゃねえぜ、手をこう曲げて引っ張る感じで左に回転させてみな」
「うん、えっと、こうかな?えい」

 ガシャンっと金属音とともに、腕の装備が広がって小ぶりの盾になった。
 声も無く驚いてるゲンに変わって、俺の口から感想が出てしまった。

「おおおお、なにこれ、カチョイイんですけど~、変形とかわかってるな~おやっさん」
「スゲー、スゲー、これ、戻す時はどうするの?」
「腕のここのボタンで戻せるぞ、普段はここのストッパーで止めとけ、冒険出る時だけ外しとけ」
「ありがとうおやっさん」
「おう、大事に使えよ」
「うん」

「さて、ガキ2、3は同じ奴だ。つけて見ろ」
 カウンターに出された腕装備はゲンよりスリムでなんかシュッとしててカッコイイ

「つけ方は一緒だからな、出来たか?出来たらさっきと同じ様に手を動かしてみな、人に向けないようにしてな」
「うん、えっと、えい」
 腕から刃物が伸びてきた。
「わお、暗器だ隠し武器だよ、カチョイイ、いいな~いいな~」
「お前らも、ストッパー掛けとけよ」
「「はい」」

 3人ともカシャンカシャンやって、使い心地を試してる。
 おやっさんをジーっと見つめる。

「おっと、忘れるとこだったぜ、ほらよ、お前さんの分だ」
「え、俺のもあるの?イヤ~何か催促したみたいで、すいません。あれ、俺のだけ革なの?」
「だって、あれ案外重いんだぜ、ほれ、同じ型のやつ持ってみろ」
 トランやハルナがつけてるのと同じ形をしている装備を持ってみると。

「そこまで、重くないけどこれつけて動くのは腕がだるくなりそうだね」
「だろ?だから革で作ってみたんだ」
「なるほど、俺もつけてみよっと、ここと、ここを締めて。あ、先に手通さないとダメなのか」
 もたつきながら、なんとかつけ終わる。

「どうだ、つけられたか?」
「うん、これでいいんでしょ?」
「うん、よし、ちゃんとつけられてるな。お前のは特別製だぞ」
「お、なに?俺のもなんか出来るの?」
「おう、出来ねえと文句言うだろお前」
「言わないよ~、ちょっとしか」
「言うんじゃねえか。まあまあ、やってみろ」

「あ、まさか、まさかだけど、俺だけ捻ったら、小っちゃい風林火山が出て来る。だなんて事無いよね?」
「なんだ?風林火山って?あ、あの木剣名前か?まさかそんなわけないだろ。ちょっと考えたけどな」
「ハハハ、いやいや、それも、面白いかなとか思っただけですがね~、フウ君に兄弟出来ちゃいますよ~ワハハハ」

 ”まさか、この数日後、本当にフウ君に兄弟が出来るとは神でもないヒデ君にわかるはずもなかった!”


「どれどれ、捻ってみますね、えい」
 仕込んであると思われる穴から光が出ていた。

 子供達が微妙な顔をして感想を話している。
「なにこれ?え?ライト?」
「あんまり、明るくないね?」
「真っ暗なら、明るいのかな?」
「細すぎない光」

「おう、やっぱり、微妙な反応だな?色々考えたんだが攻撃魔法とかはあぶねえしよ」

「おおおお、おやっさんこれイイね」
「あ?そ、そうか?」
「うん、この魔法さ子供達のにもつけられるの?」
「ん?出来るぞ捻った時に魔法を発動させてるだけだからな」
「じゃあさ~、捻った時に一瞬だけ凄く光って目潰しに使えるような魔法ない?」
「ん?フラッシュの事か?」
 まんま、あるのかよ。

「それ、付けられない?」
「ほほ~、面白そうだな」
「どお、ゲン、あれば便利じゃない?」
「うん、そうだね先制が取れるのはいいかも」

「凄いね、ヒデ兄戦闘した事無いのによく思いつくねえ」
「まあな、疑似戦闘は数えきれないほどやってるからな」

「ちょっと、待ってろ試しに付けてみるから」
 奥から、おやっさんが俺と同い年くらいの弟子を連れて来た。さっきの説明をもう一度させられた。説明したら直ぐに出来た。

「先生が防具にライトかけろとか言われた時は何かと思ったけど。こういう事だったのか」
 しきりに頷きながら話していた。

「おう、アイデア料払うから、他の装備にも取り入れていいか?」
「いやいや、アイデア料とか要らないですよ。子供達や俺の装備も作ってもらいましたし」
「む、そうか?」
「その分安く売ってあげてくださいね」
「ワハハハ、わかった、そうさせてもらうよ」


「フフフ、これで、俺専用の武器が出来ればまさに鬼に金棒だな。ムハハハハ」 
「何だ、専用の武器って?」
「おっと、ついつい、ポッロっと口からこぼれてしまったようだね。小声が聞こえてしまったようだ」
「え、結構デカい声で話してたよ」
「まあまあ、昨日、鍛冶屋の三兄弟が治療に来ましてね。どうやら、俺の中の輝きを見抜かれてしまいまして。如何しても武器を作らせてくれと頼みこまれたんですよ」

「おう、あいつら行ったのか、武器云々言ってるって事は治ったんだな。しかし、奴らがねえ珍しい」
 おやっさんがしきりに首をかしげていたが俺は気付いてすらいなかった。
「おやっさん、何がめずらしいの?」
 ハルナが聴いている。
「いや、あの三兄弟な防具専門で武器には見向きもしない奴らだったんだがな」

「「「「ああ……なんかまた、ヒデ兄(師匠)が落ち込む未来が」」」」


 この時俺は、一本角のウサギを倒すべくイメージトレーニングで忙しく聞いてなかった。
「こう来たら、こう。あっちから来たら、小手で受け流して華麗にこう、うん完璧だ」


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