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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第一章

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 ゲンがこちらを見て話す。
「ヒデ兄今日は、早く帰ろうと思ってさ」
「ん、そうなのか?もっと武器慣らさないのか?」

「うん、やりたいけど、ほら昨日院長先生の病気、云々あったからさ早く帰ってあげたくて」
「きっと、チビ達心配で院長先生にぴったりくっついて離れないのがいると思うからね」
「少し遊んであげれば気が紛れて忘れちゃうけどね」
「今度は私が病気を見つけるの」

「フフフ、そうか、やっぱりお兄ちゃん、お姉ちゃんだな。そうだ、帰りに前に食べたあまーいパンみたいのあったろ、あれ買ってってあげて、ハイお金」

「「「「ヒデ兄(師匠)ありがとう」」」」
「気にすんな、早く帰って元気付けてやってくれ」
「「「「また明日、じゃあね」」」」」
ギルドの前までお見送りをして、そのまま酒場に向かう。

「流石に串焼きだけじゃ足らないな、ママさん所で何か食べよ」


「ママさん、なんかご飯食べさせて」
「あら、ヒデちゃん珍しいわねこんな時間に」
「うん、ちょっと食べそこなっちゃって」
「フフ、面白いの入ってるのよ見てみる?」
「ん、何々?どんなの?」

「これ、今日、冒険者が獲ってきたの」
「鰻?これ鰻だよね?」
「あら、知ってるの?ここらへんじゃ、ブラックイールって呼ばれてるわ」
「ふ~ん、どうやって調理するの?」
「ぶつ切りにして焼くのが普通ね」
「え、ぶつ切りなの?開かなの?」
「何?開くって?」

「こう、鰻を動かなくさせて、背中に包丁入れて骨取ってやるの?」
「いや、私に聞かれても。どうする?ぶつ切りで焼いちゃう?」
「む~~、いや、やってみる、釘とトンカチある?」
「ヒデちゃん、お料理するのよね?」
「そうだよ、あ、後まな板穴開いちゃうから板もあればお願い」

「はいはい、ヒデちゃんと一緒にいると毎日新鮮でいいわね、きっと」
「勘弁してください」
「はい、釘の太さはこんなもんでいい?後板ね、はいどうぞ」
「ありがとう、板に《洗浄》で、鰻を置いて、頭の辺りに釘を刺して、刺して、あれ、ぬるっと滑る」
「あ~、あ~、ヒデちゃん私がやるから指示だけしてくれる?怪我しそうで見てて怖いわ」

「ん、お願い」
「ここでいいのかしら、刺して」
「うん、で、板にトンカチでコンコンしてください」

「ヒデちゃんチュウしてもいいかしら?」
「舌かんで死にますよ俺」
「ウソよ、たまにキュンとする事言うから罪作りだわ」

「どうでも良い事なんで流しますね。で固定したら、背中から、包丁入れて、皮硬いから気を付けてね」
「はいはい、あ、なるほどね、ここに刃をたたせて、なるほどね~」
「うん、どうしたの?」
「うん、いえいえ、こうでしょ?」
 背中に包丁を差して左手を添えてスッとスッと切っていく。
「え、凄い。熟練の調理師みたい」
「あら、お料理スキル持ってるのよ私、これくらいできるわよ」

「マジで、チョロイン仕事しろよスキル渡す人間違ってんじゃね?」

「ん、何か言った?これからどうするの?」
「あ、うん、内臓の部分を取って、真ん中の骨も包丁入れて、クックッて」
「こうね、骨も、こうやって取ってと」
「おお、凄いな料理スキル、で、頭切って、尻尾切って、長すぎるから真ん中で切って終わり」
「あら、きれいねこれ骨も少なそうね、どうやって調理するの?」
「本当はタレつけながら焼くんだけど、塩でいいかな?……そうだ、こないだのステーキの時のタレってどうやって作ったの?」
「ショイの実を煮詰めるのよ」
「ショイの実?ある今」
「実は無いけど、煮だしたのならあるわよ、はい」
 手の甲に垂らしてなめる。
「おお、醤油だ。よし、これと、お砂糖ある?」

「はい、どうぞ、ねえ、ヒデちゃん私たち新婚さんに見えるかしら?」
「見えたら、そいつの目突き刺しますよ」
「こわっ、ヒデちゃん怖いわ」

「フライパンに醬油と砂糖入れてチョット煮詰めて鰻を焼く、タレをからめながら両面を焼いて出来上がり」
「まあ、おいしそうね、ヒデちゃん」
「食べましょ、食べましょ、はい半分こ」
「まあ、私もいいのかしら?」
「ママさんが食べれば今度もっと美味しく作ってくれるでしょ」

「ウフフ、幸せね~、あの時戦場で死なないで良かったわ」
「サラッと怖いこと言わないでくださいよ」

 テーブルにかば焼きとパンを並べる。米食いて~~よ~~。
「いただきます。あらあら、まあまあ、ふんわりしてて、おいしいわね~さっぱりしてる」
「美味しい~、あ~も~、日本酒飲みて~~」
「あら、お酒?おつまみにはサッパリしすぎじゃない?」
「そうだね、エールには合わないかな?」

「あら、良い匂いね」
「ミーシャさん、お帰りなさい」
「あれ?アードルとイールは?」
「さあ?二人でコソコソどっか行ったわ」
「な、クソッ誘ってくれればいいのに」
 ミーシャさんがジト目でこっちを見てる。

「ゴホン、ミーシャさんも食べてみる?」
「ん?なにこれ?」
「鰻、じゃなくて、ブラックイール」
「え?これが?ウソ、形が全然違うじゃない。私あれ、骨多くて嫌いなのよね」
「まあまあ、食べてみて、ここら辺手付けてないから」

「ん、いただくね、うん、美味しい、骨が無くてふんわりしてる」
「ふふん、そうでしょうって、俺、口出しただけでママさんが調理してくれたんだけどね」
「あらあら、二人の合作よ、二人の初めての共同作業よね」
「いえ、違います。技術の伝授です」
「もう、いけずねヒデちゃんは、ミ-シャちゃんもっと食べる?」
「あ、もらおうかな、さっぱりしてて美味しいわ」

「あら、いい匂い魚かしら?」
 私服姿のポーラさんとニーナさんが立っている。

「あ、ニーナさんにポーちゃんも食べる?」
「ポーちゃん言うな、何?魚なの?」
「ブラックイール、だよこれ」
「うそ、ブラックイールってぶつ切りで焼くんでしょ?」
「それの、改良版、どうぞ、つまんで」
「どれどれ、いただきます。ん、美味しい、ニーナンも食べてごらん」
「うん、いただきますね、ヒデさん、あら、本当、ふんわりしてる」
「今、ママさん新しいの焼いてくれてるから、食べていけば?」
「そうね、今日はここで、お夕食済ませちゃいましょうポーちゃん」
「やったー、ママ、エールも頂戴」

「は~い、今もって行くわ」
「あ、いいよ、ママ私やるから」
「まあ、ありがとう、ニーナちゃん」

「あ、そうだ、ヒデさんあの魔法教えてくれる約束おぼえてる?」
「ん、洗浄の魔法だよね?」
「そうそう、匂い消えるやつ」
「消えるのは一瞬でしょ?」
「消えた後に、嫌な匂いだけ無くなるのよ」
「ふ~ん、以外に簡単だよ、いい?」

 あの、バイ菌の話しをすると、みんなすぐに出来た。
「あら、これ便利ね~」
「凄いねこれ、くすぐったいけど、ポーちゃんくすぐったがりだし大丈夫?」
「う、でも、我慢してでも使っちゃうねこれ、洗濯とかにもいいよねこれ」

「あら、楽できていいけど、私はお日様の香りがした方がいいわ」
「まあね、でも急いでる時とかはいいじゃない?」

「これ、凄いわ、クエスト中って布で拭くくらいしか、いえ、酷い時なんかそれすら出来ない時もあるのよね~、そんな時にこれがあれば……」

「あれあれ?何よヒデさん、ハーレムでも作る気?」
 面白いもん見つけて嬉しそうなマナさんと、チョット怒ってるカルナさんが近づいてきた。

「ハーレムって、ママさんいるじゃん」
「あらあら、ヒデちゃんのいけず」
「マナ、カルナ、そんなことよりこの魔法覚えた方がいいわよ」
「わ、ミーシャさんだったんだ、何々?魔法って?」
「ほら、カルナもここ座って、洗浄って魔法何だけどね……」


「え、凄い良いねこれ」
「これで、クエスト中でも気にならないね?」
「なにこれ、ヒデさんが作ったの?」
「ま、まさか、教えてもらったんだよ」
「ふ~ん、ま、いいや」

「ほらほら、新しいブラックイールのかば焼きと、合いそうなお酒持って来たわよ」
「お~、やったー」
「え、ブラックイールって私ダメなんだけど」
「食べてみてから、言ってよ、今までのと違うんだから」

 やばい、何かやばい、周りの冒険者から殺気の様なものを感じる……あ、あの人は。

「あ、診療所にお客さんだ、ゴメンね、ママさんツケといて後で払うから」
「なに、ヒデさんのおごり?ねえ、おごりなの?」
「う、マナさん、わかったわかったよおごるから、みんなゆっくりね」
「「「お、やたー」」」
「ヒデさん、すいません」
「ヒデさん、ありがとうね」

「後、さっきの魔法、みんなに教えてあげてね」
「え、いいの?」
「いいよー、ドンドン広めて、その分のおごりって事で」
「「「「「わかった」」」」」


「お~い、来てくれると思ってたよ、診療所に入って入って」


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