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この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。 作者:ちちまさ

第一章

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スキル

 
 四人を送り出した後、ドアに外出中と書いたメモをつけて、急いで教会に向かった。
 少し速足で、一目散に向かったので、早く着けた。

 教会に入って、目立たないように後ろの方の席に座ってお祈りをしている風を装う。

 周りの空気がフワッと変わった感じがしたと思ったら、いつの間にか、女神様(通常バージョン)が現れた。

「チェンジで」
「そんな暇無いわよ、大体私が直々に来てあげてるのに失礼ね」
「じゃ、せめて営業バージョンで来てくださいよ」
「嫌よ、だから、時間無いって言ってんでしょ」
「はいはい、わかりました。ミラの事ですよね?」
「一つ目はそうよ」
 ん、一つ目は?

 こちらには構わずグイグイ話しを進めていく
「ミラの左目のスキルはね、ライフミスト」
「ライフミスト?ってどんなスキルなんですか?」
「簡単に言うとその人の生命力が見れるのよ」
「それで、なんで、ミスト?」
「え、こう、もやっと見えるから霧っぽく」
「……名前付けたの女神様?」
「そうよ、あたしが作ったんだもん」
「……ナイスネーミングです」
 時間ないらしいし突っ込むのやめとこ、なんかめんどくさそうだし

「でしょ~、天使達は微妙な顔してたけど、いいよねこれ」
「はい、とっても良いです。そんな事より、このスキル凄くないですか?」
「そんな事……ま、まぁ、いいわ、凄いって、なんで?」
「だって、その人の寿命がわかるんでしょ?」
「そこまでは、わからないのよ、生命力あふれるほど持っているような人でも次の日にナイフで刺されたら死んじゃうもの」
「ん、じゃ、老衰までの時間がわかる?」
「だから、そこまでの物じゃ無いのよ、現在の体調がわかるだけよ」

「え、靄が大きい人は、健康で、靄が小さい人は病気をしてたり怪我をしてる人って事、……それって靄見なくてもわかるんじゃない、見た目で」
「病気の人を見た時は、病気の場所がわかるの」
「それも、患者さんに聞けばよくない?」
「患者が話せない状態ならどうするのよ」
「あ、確かにその場合は有効ですね、確かに、全身にかけるよりピンポイントでヒールかけた方が効き目あるからね」


「でも、ミラは、なんで、左目隠してるんだ?」
「発動中に大好きだったおばあちゃんが亡くなる瞬間を見てしまったの、で、自分のスキルがおばあちゃんの生命力を吸い取ってしまったと思っているのよ」
「さっき診断した時、発動中って言ってたよ」
「うん、自分でコントロール出来てないの、だから、生命力を見て吸い取ってしまうのが怖くて隠してるのよ。」
「……」

「ここからはお願い、あの子にスキルのコントロールの仕方と、貴方の回復魔法を教えて欲しいのよ」
「俺の回復魔法って他と違うの?」
「基本的には一緒、やろうとすれば誰でも出来る、ただし、魔力量と身体の知識が必要。」
「身体の知識って俺、きちんと勉強した事もないし、診断ないとなにもできないよ?」
「この世界では、その程度の知識すらないのよ、それに、そんな事無いでしょ、最初は使ってなかったんだし」
「いやいや、もう、今はなくてはならないスキルだよ」
「あら、気に入って貰えてうれしいわ」

「本当に素晴らしいスキルを頂いて感謝してます、それより、ミラの事ですけど」
「そうだったわ、ミラの魔力量は、貴方ほどでは無いけど、多い方だし、光属性の魔法も使える。後は、貴方の技術を教えてあげて欲しいの」
「それで、ミラは救われますか?」
「救われるわ、あの子は自分の事を周りの人の生命力を食らいつくす化け物と思っているの、私があの子に託したスキルと能力の使い道を示してあげて」
「はい、俺に出来る事はすべてやります」
「ありがとう」



「で、さっき、ミラの事を一つ目って言ってましたけど、二つ目は何ですか?」
「うん、貴方ちょっと面倒なのに目を付けられてるのよね」
「え、何かサラッと凄い事言われたんですけど、俺、命狙われてるの?」
「いや、流石に命までは、まだ大丈夫よ」
「まだ!?、ちょっと、何とかして下さいよ、女神パワーで」
「いや、相手の組織潰すとまた、作るの時間かかるしめんどくさいし」
「え、組織なの、てかっ、女神パワー破壊一拓なの、じゃなくて、組織のトップ変えるとか」
「跡目争いがめんどくさいから却下」
「えー、じゃ、如何するんですか?」

「うん、取り合えず貴方に状態異常無効のスキル付けてあげる」
「状態異常無効、聞いたことあるぞ……あ、酔えなくなちゃうじゃないですか」
「酔えるよ、ほろ酔いから先は行かないけど」

「えー、何それ、接待営業してる時に欲しかったよそのスキル」

「……取り合えずそれで何とかしのいでてね」
「敵の事は教えてくれないのですか?」

「今は、まだ。ここまでは、貴方が今までにおこなってくれた事への感謝の気持ちです」

 なるほど、求めるなら、結果を出せか、わかりやすくていいな。とぼけた顔をしてさすがだね。

「わかりました、ただ、ミラの事は頼まれなくて何とかしたいと思ってましたよ」
「わかっていますよ、方向を示しただけです。では、時間のようなので」
「はい、ありがとうございます」
「また、なにかありましたら、教会に来てください」
「はい、次は営業バージョンでお願いします」
「考えときます」


 御祈りのポーズ解いて席を立つ

 狙われてるのかー、ま、おまけで貰った人生だしな~

 帰りも、少し速足でギルドに向かう途中、ハルナとミラが歩いてるのが見えた。

「ハルナ、ミラ、どうしたんだ?」
「あ、ヒデ兄丁度良い所に、ミラちゃんが転んじゃったの、しかも、ごみの片づけ中に……」
「なるほど、この臭いはミラか……」
「う、うわ~~ん」
「やば、泣くな~、大丈夫だぞ」《洗浄》
「ヒック、え、ちょ、くすぐったい、や、やめ」
「ほ~ら、綺麗だぞ~」ナデナデ
「ヒデ兄私も、私も」
《洗浄》
「ちょ、ちが、ハハハ、くすぐったい」
「もー、頭なでる方」
「そうか、ゴメン、ゴメン」なでなで

「エヘヘ、ヒデ兄、ミラちゃんお願いしていい?私掃除に戻るね、あの二人に任せておくと終わらなそうだから」
「ん、どうかしたのかミラ?」
「転んだ時、擦りむいちゃったのと、包帯が切れちゃったの」
「そうか、じゃ、診療所に行くか」
「うん」
「ヒデ兄ミラちゃんの事、お願いね」
「おう、任せとけ、そっちも、仕事頑張ってな」
「は~い、行ってきます」

「よし、ミラ診療所に行こ」
「うん、さっきのくすぐったいのハルちゃんに聞いたよ、シュワシュワしててくすぐったいって」
「でも綺麗になるんだぞ、臭いもしないだろ?」
「うん、嫌な臭いがしないの」
「ふふふ、この魔法、教えてあげようか?」
「本当、教えて、教えてー」
「よーし、先ずは診療所に言って治療しよ」
「はーい」


 診療所のドアのメモを外して中に入る。

「ミラそこに座ってて」
「うん」
「じゃ、いくよ」
 【診断】

『右手の平と左足の膝の、擦り傷があります、消毒は先ほどの洗浄で綺麗になっています』

≪了解≫

痛いの痛いの飛んでいけー
《ヒール》身体がほんのり光り出す

「うわ~、あったかい」
「フフフ、ミラ、この魔法も覚えてみるか?」
「え、私にも出来るの?」
「あぁ~出来るよ」
「覚えたい、これ覚えたら、みんなの怪我とか治せるんでしょ?」
「うん、そうだよ」
「覚える、教えてください」

「よし、わかった、じゃ、今から、俺は、ミラの師匠だ」
「シショー?」
「師匠だ」
「師匠」
「うむ、じゃ、先ずミラの左目についてだ」
 ミラがビクリとして左目を押さえる。

「俺は、師匠なので、ミラの左目のスキルについて、わかっているぞ」
「え、ヒデ兄師匠、この目の事知ってるの?」
「おう、なんせ師匠だからな、ミラが勘違いしてることも」
「え、勘違い?この目は呪われていて人を殺しちゃうの」
「ハハハ、違うよその目はね人の生命力が見える目なんだよ」
「生命力?」

「うん、生命力だ、試しに俺の事見てごらん」
「え、でも、ヒデ兄師匠が……」
「フフ、大丈夫、見てみなさい、師匠として最初のミッションだ」
「ミッション、ってなに?」
「ミッションとは、クリアしていくとミラが師匠である、俺に近づくという事だ」
「ヒデ兄師匠みたいになれるの?」
「そうだ、ミラなら俺を超えるスーパー回復師になれるぞ」
「頑張る、でも、ヒデ兄師匠手を握ってて」
「うむ、いいだろ、頑張るんだぞ」
「うん、い、いくよ」
 左の手で押さえていた包帯が落ちる、まだ目は瞑っている。ミラの手に力が入る、少し震えている。

「大丈夫だ、ゆっくり開いて見てみろ」
「う、うん、大丈夫、大丈夫……」
 大丈夫とくり返しながらつぶやいて、左目が少しずつ開いていく。

「どうだ、見えるか?」
「うん、ヒデ兄師匠の周りに大きな炎みたいになってる」
「炎、霧っぽくもやっとじゃなくて?」
「うん、凄く大きい炎」

 ふむ、人によってちがうのか?それにしても、ミラの左目は赤なんだ、右目が緑色だから、オッドアイってやつだな、凄く綺麗で神秘的だ。
「あ、ちょっと炎が大きくなった」
「え、そんな細かな事にも反応するの?」
「反応?」
「ゲフンゲフン、いや、こっちの事だ、それよりそれが、ミラのスキル、ライフミストって言うらしい」「ライフミスト?」
「女神様が付けたんだぞ、俺じゃないからな」
「何か、カッコイイ」
「そうですか、ま、気に入ったんならいいや」

「ミラの、スキルは、病気をしている人を見分けるんだよ」
「病気をしている人?」
「そう、ミラのおばあちゃんは病気だったんだよ」
「おばあちゃんの事も知ってるの?」
「うん、師匠だからね、おばあちゃんがミラの事大好きだった事も知ってるよ」

 おばあちゃんの事を思い出したのか大粒の涙をポロポロと流した。
「おばあちゃん、私も、おばあちゃんの事大好きだった、おばあちゃんだけが、私の目は綺麗だって言ってくれて、それで、私の目は、女神様が与えてくれた特別な目なんだって」
「そうか、凄いおばあちゃんだな、その通りだよミラの目はおばあちゃんのような病気の人を見分け、ミラの手は病気の人を治すんだよ」

「私の手で、治すの?」
「そうだよ、その為に俺に弟子入りしたんだろ」
「うん、私の手で治す」 
「うむ、辛く険しい道だついて来るんだぞ」
「はい、ヒデ兄師匠」
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